Q:ちょっかいを出されて嫌がっています。
娘の後ろの席の男の子が授業中に声を出したり、席を立ってしまったりするらしく、娘がとても嫌がっています。
先生がその子に注意をしたりなだめたりすると、しばらくは静かに座っているようですが、しばらくするとそわそわしだすようです。また、ときどき娘の背中をつついてきたりして、授業に集中できないこともあるようです。
担任の先生に相談してもよいのでしょうか。また、親として、娘にどのように伝えるのがよいでしょう。(H・K さん)
A:子どもが困っているのであれば、すぐに担任の先生に相談しましょう。
これは、かなりの頻度の「あるある」です。親御さんは一刻も早く先生に相談しましょう。どの子どもにも学習を受ける権利がありますからね。
1年生ですと、どのクラスにもちょっかいを出したり、騒いだりする子が 1人や2人はいます。ただ、ほかの子を勉強できない環境に置いてしまうことに対して、学校側はきちんと対応していかなくてはいけないので、遠慮は不要です。
ただ、先生たちも人間ですから、クレームとしてではなく、あくまでも相談したいこととして伝えてもらえるといいかなと思います。
方法としては、電話か面談で直接相談することが大切です。まずは連絡帳などで「相談したいことがあります」と伝えて、電話か面談のアポイントを取りましょう。
そして、「娘が〇〇さんにちょっかいを出されていて、授業に集中できないと言っているのですが、本当でしょうか。娘が困っているようなのです」と、冷静に事実を伝えること。そうすれば、先生も適切に対処してくれるはずです。
娘さんに対しては、「よく言ってくれたね。ありがとう」と声をかけてあげてください。お父さんお母さんに自分が困ったことをしっかりと伝えられているのは、とてもよいケースなんですよ。
一方で、なかなか伝えられない子もいます。1年生でしたら、むしろそういう子のほうが多いかもしれません。いつもより元気がなかったり、様子がおかしいと感じたときは、親御さんのほうから「どうしたの」と声をかけてください。それでもなかなか伝えられないこともありますが、子どもが話してくれるまで見守ってあげてくださいね。
学校公開などの行事にはできるだけ参加して、子どもの様子やクラスの雰囲気などを見ておくと安心です。心配なことがあれば、先生にどんどん相談してくださいね。
私がお答えしました
1925年創刊の児童学習雑誌『小学一年生』。コンセプトは「未来をつくる“好き”を育む」。毎号、各界の第一線で活躍する有識者・クリエイターとともに、子ども達各々が自身の無限の可能性を伸ばす誌面作りを心掛けています。時代に即した上質な知育学習記事・付録を掲載し、HugKumの監修もつとめています。
『小学一年生』2022年5・6月号 別冊『HugKum』 イラスト/かまたいくよ 構成/天辰陽子