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「Y2K(ワイツーケー)」って何のこと?
「Y2K」とは、「Year2000」の略で、西暦2000年台のこと。「K」には、km,kgのように“1000”という意味があります。
元々は、「2000年問題」、つまり西暦2000年1月1日になるときにコンピューターが誤作動を起こす可能性があると言われていた問題のことを「Y2K」と呼んでいました。ママパパ世代には、懐かしい話題ですよね。
最近では、2000年代の流行がリバイバルしていることを若い世代中心に「Y2K」と呼んでいます。その若い世代というのが、「Z世代」と呼ばれる10代~20代前半くらいの世代。2000年前後に生まれた世代です。
ママと娘で楽しめる、Y2Kファッションアイテム!
1990年代後半や2000年ごろというと、安室奈美恵さんや浜崎あゆみさんなどのカリスマアーティストが人気を博し、「ギャル・ガングロ・渋谷・原宿」が流行のキーワードとなっていた時期です。
ママ世代が懐かしいと感じるブームが、お子さん世代でも流行しているとなれば、ママと娘で一緒に楽しめるものがたくさんあるはず! まずは、Y2Kファッションアイテムを見ていきましょう。
クロップド丈トップス
まずは、クロップド丈のトップス、つまりおなかが見えるくらいの短い着丈のTシャツやパーカーなどのことです。
ママ世代の時には「ちびT」「へそ出し」と言われていたアイテムですね。
K-POPアイドルなどを見ても、こぞってクロップド丈のトップスを着ています。丈の短いトップスに、ハイウエストのボトムスやボリュームのあるボトムスを合わせることで、足長効果があると言われています。
お子さんがへそ出しのトップスを着るとなると、「露出が多いと心配」「お腹が冷えないかしら」と考えるママもいますよね。ダンスの発表会などの衣装なら大胆なへそ出しでも許せますが、日常的な洋服としてはちょっと…と思う方もいるでしょう。両手を上げるとちらっと見える程度の控えめなへそ出しにしたり、大胆なクロップド丈ならモノトーンのインナーを着せておくと安心です。
フレアパンツ、ワイドパンツ
数年前までは、ぴったりとしたスキニーパンツが流行していましたが、最近は「フレアパンツ」も定番の1つです。2000年ごろなら、「ブーツカット」「ベルボトム」と呼ばれたような、裾が広がっているデザインのもので、足長効果があると言われています。
上で紹介したクロップド丈と合わせるのも流行スタイルですね。また、ボリュームたっぷりのワイドパンツもトレンドの1つ。ぴたっとしたトップスにボリュームのあるボトムスで、メリハリをつけるコーディネートが流行しています。
フレアパンツやワイドパンツは、お子さんの普段着としても使いやすいアイテムです。露出がないので安心ですし、ロングパンツなので冬の時期にも暖かく過ごせます。ママのコーディネートとシルエットや色味を合わせて、リンクコーデもできそうなアイテムです。
足元にボリュームアイテム
2000年ごろに流行った「厚底靴」「ルーズソックス」も再流行しています。
特に、厚底のスニーカーは大手スポーツメーカーからも多く販売されていていますよ。
ママ世代のころには制服に合わせていたルーズソックスですが、現在は私服に合わせることが多いようです。
ミニスカートやショートパンツなど足を出すスタイルの時に、足元にボリュームを出すことができます。
フワちゃんがTVで着用していたり、TWICEメンバーの衣装として取り入れられていたりして、ファストファッションのお店でも販売されています。ルーズソックスの暖かさはママたちもよく覚えているはず! 冬の防寒対策にも使えますね。
今、Y2Kアイテムが「エモい」⁉「エモい」瞬間を残せるあのアイテム
「エモい」ってどういうこと?
若者の流行語として取り上げられることの多い「エモい」という言葉。英語の「emotional(エモーショナル)」が語源と言われており、「感情が動かされる」「何とも言えない素敵な感じ」「他の言葉で表現できないが気持ちが昂ぶる」というような意味で使われています。
実は、Z世代から見ると新しく、ママパパ世代から見ると懐かしい、そんな「Y2Kアイテムはエモい」と言われるのです。
スマホもいいけど、使い捨てカメラは“エモい”
スマホで写真や動画を撮ることを当たり前として育ってきた子どもたち。写真と言えば、撮ったらすぐに見ることができ、何回でも撮り直せるものという認識を持っています。
そんな子どもたちにとって、使い捨てカメラやインスタントカメラは「エモい」アイテムの1つ。
現像するまで・印刷されるまでどんな写真になっているかわからないドキドキ感、その一瞬しかないという特別感が、「エモさ」となっているのです。デジタルに慣れているからこそ、アナログが新鮮で特別に感じるのですね。
ポーズもリバイバルしている⁉
ママパパ世代の頃、写真を撮るときに定番だったポーズといえば、手を前に伸ばしたeggポーズ!
手のひらが大きく映るので、顔が小さく見えると言われていました。プリクラの画面に収まるポーズ、小顔で足長に見えるポーズが流行りましたよね。
それに対して、最近ブームのポーズと言えば、“ギャルピース”です。ピースを前に出して、下に向けるようなポーズです。どことなく、昔はやったポーズと似ているようにも見えますよね。
プリクラももちろん健在ですが、インスタやTikTokなどスマホ画面で映えるポーズが流行っています。
音楽のトレンドもY2Kとリンクしている
K-POPはY2Kの火付け役
特にY2Kファッションは、K-POPアーティストの影響が大きいと言われています。韓国でも、Y2Kのように2000年ごろの流行がリバイバルしていることから、BLACK PINK(ブラックピンク)、TWICE(トゥワイス)、aespa(エスパ)などの衣装は、Y2Kファッションを取り入れているものがたくさんあります。
NiziU(ニジュー)やTWICEのMVには、ラインストーンでデコった携帯電話、MD、顔文字、長いベルトの裾を垂らすスタイル、厚底ブーツなど、ママが懐かしく感じるアイテムがたくさん登場しますよ。
昔好きだったあのアーティストが、娘の好きなアーティストに楽曲提供していた⁉
音楽をよく聴く方なら、「最近の曲なのになんか懐かしい感じがする…」と思う方もいるかもしれません。実は、ここ数年話題となっている曲のプロデュースや楽曲提供に、ママパパ世代のアーティストが関わっていることも多いのです。
●King&Princeの「ichiban」は、KICK THE CAN CREWのKREBA(クレバ)さんが楽曲提供。
●BE:FIRSTの「Shining One」は、m-floのTAKU☆TAKAHASHIさんが楽曲提供。
親子で一緒に楽しめるY2K!
ママパパ世代を思い出すようなY2Kブーム!流行は20年周期で繰り返されると言われています。似ているものは多いですが、全く同じではありませんので、クローゼットの奥に眠っていたアイテムを引っ張り出して娘に勧めてみても「なんか違う…」と言われることもあるかもしれません。
親子で買い物をしていると、お子さんにとっては「最近のやつ!」、ママパパにとっては「こんなの昔あったよね」と思うようなものに出会うこともあるでしょう。そんな、親子で一緒に楽しめるものの1つとして、ぜひY2Kを楽しんでみてくださいね。
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文・構成/yurinako