【GW子連れおでかけ】パーキングエリアでのマナーや親子で気をつけたいことをマナー講師が伝授

楽しみにしていたゴールデンウイーク!皆様、どんな計画を立てていらっしゃいますか?旅行や、行楽地へ遊びに行かれる方も多くいらっしゃることでしょう。目的地へ向かう交通手段として飛行機や電車、車を使っておでかけされる方もいらっしゃいますよね。車で高速道路を走り、遠出をされる皆様が必ずお世話になるのがSA(サービスエリア)・PA(パーキングエリア)。今回は子どもと一緒のおでかけ時に気を付けたいSA・PAでの過ごし方についてお伝えします。

SA・PAは子連れドライブのオアシス的存在

子どもと車でおでかけするとき、皆様はどのような準備をされていますか? 子どもが車内で退屈しないように絵本や玩具を持ち込んで、飲み物やお菓子も用意。車が苦手な子には酔い止めを飲ませて、簡易トイレも念のため用意して・・と準備万端なはず。

しかし、実際に移動が始まると思わぬ事故渋滞だったり、GWのように移動する方が多くなる時期には渋滞に巻き込まれたりします。子どもたちも、最初はテンションが高く興奮気味だったのに、「まだ着かないの?」「もうすぐ?」なんて言葉が頻繁に聞こえてくる。退屈してしまって車中でもグダグダ・・。そんな時のSA・PAはまるで砂漠の中のオアシスのように有難く感じますよね。

子どもにとってもSA・PAはほっとひと息できる楽しい場所

駐車する場所と移動には細心の注意を払いましょう

駐車場は、それぞれの車の大きさや目的によって駐車する場所が決められています。停めるところがないから、少しの時間だからと普通車であるのに大型車のスペースに停めたり、車椅子利用の方が停めるスペースに駐車したりすることはやめましょう。

道路が渋滞しているときはSA・PAも混雑してなかなか車が停められないことがありますが、安全のためにも決められた場所に停めて。

特に大型車のところに停めてしまうと、乗り降りする子どもたちはとても危険です。大型車の死角に入ってしまったり、自分の戻るべき車が分からなくなったりします。

また、車椅子専用スペースにはきちんとマークがついていますが、子どもたちに「どうしてこのマークのところに停めたの?」と聞かれて自信を持って答えられるでしょうか。子どもの身を守るだけでなく、子どもに恥じない行動をとるためにも、決められたスペースに正しく駐車しましょう。

「歩く」・「手を繋ぐ」・「車が来ないかよく確認」車外に出る前に子どもと約束

そして移動の時には必ず手を繋いでください。子どもの目線の高さに自分の目線を合わせると、大人が思う以上に子どもの視界は狭く、車と車の距離も場所も分かりにくいと分かります。

ケガや事故にならないように移動するときは必ず手を繋いで

安全な場所までしっかり手を繋ぎましょう。皆さんもご存じのように、子どもが急に走り出したりすると手がパッと離れてしまうことがあります。車に乗っているうちにお約束をしておくことをお勧めします。

「これから車を出て、トイレに行ったり少し休んだりするよ。周りを見てごらん。車がたくさんだね。ケガや事故にならないように移動するときは歩く・手を繋ぐ・車が来ないかよく確認する!守れる?」

大事なことなので目を見て伝えましょう

少し大きくなって「一人で行けるよ!」と言っても、必ず保護者は目を離さずにいましょうね。

トイレやゴミ箱にも注目。働いてくださる方へ目を向けるきっかけに

昔に比べてとても綺麗に快適に過ごせるようになっているトイレ

以前、研修でSAやPAでトイレ清掃やゴミの収集をされている皆様の話を伺う機会がありました。皆様「SA・PAを利用する皆様に気持ちよく過ごしていただきたい」「運転の疲れを取り、次のドライブが快適になるようここでリフレッシュして欲しい」とおっしゃっていました。今SA・PAのトイレ、思い出せますか? 昔に比べてとても綺麗に快適に過ごせるようになっていますよね。花が飾られていたり、季節の装飾がされていたりと工夫されています。

ゴミ箱も少し汚れるときちんと清掃し、こまめにごみを収集してくださっています。皆様が快適に過ごせるよう、働いている方がいらっしゃるのです。

こまめにごみを収集してくださり、快適なゴミ箱

子どもたちとトイレを利用するときに

「おトイレ、すごく綺麗に掃除してくださっているね。〇〇ちゃんも綺麗に使おうね」

「ゴミ箱、みんな分別して綺麗に使っているね。ママが車で飲んだジュースのペットボトルはどこに入れたらいいかな?ちゃんと分別して入れると、ごみを集めてくださる方も助かるよね」

 

と声をかけ、公共の場での過ごし方や働いている方へ目を向けるきっかけを作ってはいかがでしょうか。当たり前に使っているトイレやゴミ箱も、誰かのおかげで綺麗に使えているという感謝の気持ち・公共の物を綺麗に使う気持ちを育てることができると思いますよ。

フードコートやスナックコーナーでのマナー

SA・PAで提供される食事はどれも美味しいですね。“ただ空腹を満たす”というよりも“何処のSAのアレが食べたいから高速道路を使って食べに行く”という方もいらっしゃるほどです。子どもたちもSA・PAで食べるソフトクリームが大好きでよく買って欲しいとお願いされます。美味しく食べて元気を出すのはとても良いことですが、様々な方が利用していることを忘れないようにしましょう。

様々な方が利用していることを子どもに伝えて気持ち良く過ごそう

フードコートでは混み合う時期や時間帯に長時間席を利用しないよう、食べ終わったら次の方へ譲って差し上げたり、外の出店で購入したものをその場でいただくときには歩いている方のご迷惑にならないよう端に移動したり。ほんの少しの気遣いで過ごしやすいSA・PAになりますね。

子どもにもただ「早く食べなさい」や「終わったらもう行くよ」ではなく

「今日は混み合っていて、みんなお腹空いているから〇〇ちゃんが終わったらお席譲ってあげようね」

「ここで食べると、歩いている人のお洋服に当たって汚れたら大変だね。あちらへ移動して食べよう」

など、理由と具体的な行動を一緒に伝えてあげるといいですよ。

一回のお出かけが子どもを大きく成長させます。楽しいGWになりますように。

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文・構成/赤名麻由子

赤名 麻由子

シニアマナーOJTインストラクター|キッズマナーインストラクター
一般社団法人マナーOJTインストラクター協会所属。資格取得後、保育園やカルチャーセンターにて子どもたちにマナーを伝える活動を行っている。二児の母

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