夏休みの目標は「できる目標を具体的に」が重要!
毎日勉強をする中で、目標を持つことはとても大切。ただ闇雲に高い目標や漠然とした目標を立てると、達成感を得られないまま夏休みが終了、なんてことも…。成功した先輩たちはどんな目標を立てたのか、聞いてみました。
夏休みはどんな目標を立てましたか?
塾の上のクラスに上がる。(はなちゃんママ・中3女子・私立共学)
夏期講習中の毎日の小テストで9割をとることを目標にしました。最初はよかったのですが、だんだん9割は取れないことが増え、途中で8割に目標を下方修正しました。毎回「できなかった」と落ち込むより、できそうな目標を確実にクリアして自信をつけていくのが子どもには合っていたと思います。(吉祥寺ママ・中1女子・私立女子校)
苦手科目の克服。完璧とはいきませんでしたが、ある程度の改善、2学期以降の学習の基礎力定着の補助にはなったかと思います。(よ・中3男子・私立共学校)
具体的に「このページまで終わらせる」というような目標を立てました。できる目標を立てたので90%はできました。(さとごんママ・中3男子・私立男子校)
具体的な目標は立てていません。塾の夏期講習のプログラム(テキスト・宿題)をきちんとやれば大丈夫と考え、特別なことはしませんでした。(あおいママ・中2女子・私立女子校)
学校の宿題は7月中に終わらせる、塾の宿題は溜めない。まずまず達成。(yukiko・中3男子・私立共学)
夏休みを前半・後半に分けて、それぞれに苦手分野を補強するという目標を立てました。(サクママ、中1女子・私立女子校)
回答を見ると、目標を立てなかったという受験生は少なく、ほとんどの先輩が目標を立てて夏休みに臨んだことがわかります。クラスや点数を目標に設定する人もいれば、自分の苦手に取り組むことを目標にする人など、内容はさまざま。どんな取り組み方をするのか、この目標の立て方が重要になりそうですね。
夏休みの勉強方法は「苦手克服」「基礎固め」「ひたすらやる」
1か月以上にも及ぶ夏休み。せっかくのまとまった時間を有効に使いたい、そう思っている人も多いですよね。普段の勉強と比べて、夏休みならではの勉強方法について、どんなところを工夫をしたのか聞いてみました。
夏休みの勉強方法、工夫したところは?
夏休みは勉強時間が長くなるので、苦手な科目を先にやり、好きな科目はその合間に入れていました。(しょうママ・中1男子・国立男子校)
塾の自習室を活用。算数の問題集を解いて分からないことを先生に聞く。苦手な社会の演習問題を解いた。(はなちゃんママ・中3女子・私立共学)
国語がとにかく苦手だったので、『ふくしま式「本当の国語力」が身につく』シリーズの基礎用から繰り返し学習しました。(よ・中3男子・私立共学校)
点数の取りやすい問題を確実に解けるようにした。(さとごんママ、中3男子、私立男子校)
夏休み前と休み中で、特に変えたことはありません。塾のテキスト・宿題を余す所なくやった、というだけです。(あおいママ・中2女子・私立女子校)
特になし。ひたすら塾から出される課題をこなす。(yukiko、中3男子、私立共学)
塾の夏期講習では、宿題をやって、また翌日にすぐ夏期講習へ、というハードスケジュール。塾のカリキュラムに沿って、ひたすら課題をどんどんやっていく、というのも作戦をとる人も多いようです。一方で、苦手な科目や苦手分野をこの夏休みに自ら取り組んだという人も多くいました。
規則正しい生活が、勉強の質を上げる
勉強以外はおろそかになりがちな受験生。とはいえ、長時間机に向かって勉強に取り組めるのも、心身ともに健康でなくては持ちません。生活面で気をつけたほうがいいことについても聞きました。
夏休みの生活面、やってよかったことは?
決まった時間の起床・就寝。 (はなちゃんママ・中3女子・私立共学)
夏期講習への参加。小6の1学期までの総復習を、家庭内ですべてケアするのは難しいため。(よ・中3男子・私立共学校)
1日のタイムスケジュールを一緒に作る。子供の希望もスケジュールに組み込み、いつ何をやるかを子供本人にしっかり把握させられたのがよかった。(さとごんママ、中3男子、私立男子校)
塾の夏期講習は午後(20時40分頃まで)だったので、生活リズムが崩れないか不安でした。そのため極力早く起こし、午前中に宿題を済ませるようにして、不規則なら生活にならないよう心がけました。(あおいママ・中2女子・私立女子校)
規則正しい生活。そうしないと塾の宿題が回らない。(yukiko、中3男子、私立共学)
多く挙がったのが、規則正しい生活、という声です。たくさんの課題に取り組むあまり、寝る時間が遅くなったり、たまにはと夜更かししたりすると、そのツケは翌日に。次の日が寝不足だったり疲れていたり、体調を崩すきっかけにもなりかねませんね。生活面では、規則正しく、これが受験生の必勝法と言えるのかもしれません。
「多すぎる課題」「集中力不足」などへの対策が必要
子どもにとっては長い夏休み。時間の使い方や、課題への取り組み方など、普段とは違った問題が出てくることも。実際に夏休みを過ごしてみて、後から後悔したことも聞いてみました。
夏休みの過ごし方、「もっとこうすればよかった」後悔ポイントは?
課題が多すぎて寝る時間が短くなった日も。後から振り返ると、課題を全部やる必要はなかったかも、と思います。取捨選択できるかどうかも大事だったな、と後悔しました。(さんたママ・中1男子・私立男子校)
最初は張り切って通っていた夏期講習も、だんだんと疲れが見えて覇気がなくなってきました。最初に気合いを入れすぎてしまったことを後悔。夏休みは長いので、気負いすぎずに、普段通りに淡々と取り組めばよかったと思います。(けんたママ・中2・私立男子校)
(娘談)理科と社会をもう少し仕上げていればよかった。(母談) 塾の自習室で実際に集中して勉強できていたか、疑問が残る。 (はなちゃんママ・中3女子・私立共学)
夏期講習が長期間、長時間あったので、自宅での学習時間を捻出するのが難しかった。 時間管理をもう少しうまくできると良かった。(よ・中3男子・私立共学校)
肺疾患を持つ家族がいたので受験までオンラインを通した。オンラインで通す生徒が少数であり、塾の対応が良くなかった。対応の良い塾にすればよかった。(さとごんママ、中3男子、私立男子校)
塾のプログラムとテキスト・宿題を全部こなせたので、失敗したと思うことはありません。(あおいママ・中2女子・私立女子校)
具体的な反省が挙がってきた後悔ポイント。長いようで課題に忙殺されてあっと言う間に終わった、という声も目立ちました。課題が多く、こなすのに精一杯になる夏休み。どう取捨選択をするかが鍵になりそうです。
目標の立て方や、勉強の工夫についても、前もってどんどん決めてしまうより、子どもと相談しながら軌道修正していけると良さそうですね。ぜひ夏休みのプラン立ての参考にしてみてくださいね。
HugKumでは、今後も中学受験にまつわる記事を配信していきます。体験談インタビューや「二月の勝者」を題材にしたセミナー開催など、さまざまな記事を配信中です。ぜひチェックしてみてください。
HugKumの中学受験の記事はこちら>>
あなたにはこちらもおすすめ
文/本間 綾
構成/HugKum編集部