総務省の家計調査による各家庭の餃子消費額で、毎年上位にランクインするのが宇都宮市です。市内には、約30店の餃子専門店があり、それぞれの特徴があります。お取り寄せを活用すれば、遠方のご家庭でも食卓にも取り入れやすいので、ぜひ参考にしてみてください。
宇都宮餃子みんみん
たった3つだけのメニューで大人気の餃子専門店が「餃子 宇都宮みんみん」です。宇都宮中心部にて昭和38年に開業し、現在ではオンライン通販も完備しています。
本店
栃木県の県庁所在地である宇都宮で、当時としては珍しく、中国の家庭料理「餃子」を提供したお店「ハウザー」が「みんみん」の前身だったそうです。その味は、大陸からの引揚者を中心に知れ渡るようになりました。
現在の本店は宇都宮市番場通りに面し、宇都宮地区だけでなんと22店舗の支店があります。食事ができる店舗と、お土産販売のみの店舗もあり、宇都宮市民に愛されています。
3つのメニュー
餃子専門店というだけに、メニューは3種類の餃子と、ライス、飲み物のみ。ラーメンの扱いは限られた支店のみ、という心意気で宇都宮餃子を牽引しています。
・ヤキ(焼き餃子)
白菜をたっぷりと使用した野菜主体の、あっさり餃子がみんみんの餃子です。ほんの少し混ぜたにんにくは、旨味だけが残る工夫により、臭みがありません。1番人気の味です。
・スイ(水餃子)
水餃子はスープ替わりにもなるため、焼き餃子と合わせて「ダブル・スイ・ライス」の注文に人気があります。焼き餃子2人前、水餃子1人前、ライスとお漬物がついて、餃子をたっぷり堪能します。
・アゲ(揚げ餃子)
高温の油で揚げた揚げ餃子が3つ目のメニュー。冷凍でテイクアウトして、お家で揚げたてを食べる方法も人気なんだとか。
タレ
付属のタレの他、お好みで味付けする方も多いそうです。
餃子のタレは、一般的にしょうゆ、酢、ラー油を合わせて作ります。餃子の本場、中国の北京ではお酢6~7、しょうゆ3~4で、ラー油はあまり使いません。また、酢だけで食べるのは「北京の通人」達が好む食べ方です。
【宇都宮みんみん】餃子 30個入り
協同組合の宇都宮餃子会が中心となり、宇都宮市ふるさと納税の返礼品として餃子が用意されています。ぜひ、この機会を利用して味わってみてください。
宇都宮餃子を焼いてみた
さっそく、取り寄せて焼いてみました。餃子が上手く焼けない方は、必見です。
【1】なるべく厚手で、食材がくっつかないフライパンを用意して、最初にしっかりと温めます。
【2】全面にたっぷりの油を行き渡らせて、再度熱したら、凍ったままの餃子を並べます。
【3】餃子の1/3程度がかぶるくらいの熱湯を入れてください。
【4】フタをして蒸し焼きにします。4~5分そのままで、しっかりと中まで火をとおします。
【5】最後にフタをはずして水分を飛ばします。
お皿に盛り付け、付属のタレをつけてお召し上がりください。
人気餃子の特徴と食べ比べ
北関東の内陸部に位置する栃木県宇都宮市では、夏暑く、冬寒い気候に対応するため、スタミナがつく餃子を好んで食べる文化が発展したそうです。
戦時中、中国に進出した団の駐屯地が、この地域にあったため、帰国した団員が餃子を広めた、という歴史もあります。
今では多くの餃子専門店が軒を連ねる宇都宮ですが、中でも人気の餃子についてみていきましょう。
ぎょうざ専門店 正嗣(まさし)
地元の老舗店として古くから愛されるお店が「正嗣(まさし)」です。焼き餃子の特徴は、薄皮のパリッとした食感と、野菜の旨味。さっぱりとした特製タレが付いています。
香蘭 餃子30個入り
香蘭餃子の特徴は、強力粉を用いた厚めの皮に包まれ、ふっくらもっちりとした食感です。国産野菜の旨味が際立ち、肉汁溢れるジューシーな仕上がりです。お家で焼く際は、ぜひごま油を使ってみてください。食欲をそそる香りが漂います。
宇都宮 名店38店舗から選べる餃子3店舗(6人前セット)
名店の餃子が食べ比べできる夢のパックがあります。なんと、宇都宮餃子会に加盟する38店舗の中から自由に選ぶことができるんです。
宇都宮おすすめのスポット
餃子の街、宇都宮へ足を運ぶなら、店舗情報や、お祭りの日程もチェックして。移動距離を少なく、数多い餃子が食べ比べできる施設が用意されています。
人気店の餃子が集合! 「来らっせ」
宇都宮餃子会が運営する「来らっせ」には、「宇都宮みんみん」や「香蘭」といった有名店が集まり、お土産の販売もある充実度。日替わりで店舗が代わるコーナーもあり、初めて訪れた方でも色々な餃子を楽しめます。
宇都宮中心市街地にある「本店」、またはJR宇都宮駅改札の目の前には、「宇都宮パセオ・グランマルシェ」内にある「パセオ店」が営業しています。
宇都宮餃子祭り
1999年から開催されている餃子のお祭りは、11月の第1土曜、日曜に催されます。参加店が1皿200円で餃子を提供するので、さまざまな味を一度に味わえる楽しいイベントです。
過去には、140人前が1つの餃子になった「ジャンボ餃子」を焼くなどのイベントも開催され、町を挙げて楽しむのが「餃子の街」と呼ばれる所以です。
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宇都宮餃子を日常の食卓に
宇都宮餃子について、詳しくみてきました。
餃子は、皮に包まれた肉餡ですが、それを作る人々、味わう人々の活気が感じられる街が宇都宮です。現地に出向いても良いし、お家にお取り寄せて楽しんでも良いですね。お家で上手に焼く方法をマスターして、たくさんの味を食べ比べてみてください。
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構成・文・写真(一部を除く)/もぱ(京都メディアライン)