お家で植物を育てていますか?「植育」「花育」のメリットと実態を1000人のママパパにアンケート調査

最近では「植育」「花育」という言葉を時々目にしますが、みなさんはご自宅で植物を育てていますか? 今回は、育児家庭の「植育」「花育」事情を調べてみました。

【1000人調査】お家で植物を育てていますか?

育児中のご家庭ではどれくらいの割合で植物を育てているのでしょうか? まずは自宅で植物を育てているかどうかを、1000人のママパパ(4歳以下のお子さん育児中)にアンケートで聞いてみました。

調査媒体:『めばえ』2023年7月号
設問:自宅で植物(観葉植物を含む)を育てていますか? 

・はい  …… 50.4%
・いいえ …… 48.6%

アンケートでは、「はい」が50.4%、「いいえ」が48.6%を占める結果に。ほぼ同じくらいの票数で、意見がふたつに割れましたね。

「植物を育てない理由」は? 育児中に植物を育てるのは難しい?

では、上のアンケートで「いいえ」と答えてくださった方々は、どのような理由から植物を育てていない(育てられない)のでしょうか? アンケートに寄せられた回答をランキング形式でご紹介します。

1位:育てる場所がない(26.7%)

まず、もっとも多かった回答は『育てる場所がない』というもの。植物もサイズによってはかさ張って、置き場に困る場合がありますよね。お子さんがまだ幼いご家庭では、鉢植えを倒してしまった時の危険性を考慮して控えている場合もあるのではないでしょうか。

2位:枯らしてしまう(20.9%)

2位は『枯らしてしまう』。植物によっては、水やりだけではなく、室温や湿度、日光の当たり具合等にもかなり気を配らなければならないものもあります。一度枯らしてしまったことがきっかけで、次に手が出せないでいる方も少なくないかもしれませんね。

3位:世話が面倒(19.4%)

3位には『世話が面倒』との声。「子どもの世話でてんてこ舞いなところに、植物の世話なんてとんでもない」というご家庭もあるのではないでしょうか。植物でも負担になってしまう時期はなかなか難しいですよね。

4位:子どもがいたずらする(17.6%)

4位は『子どもがいたずらする』。何にでもいたずらをしたり、口に入れようとする年齢のお子さんがいると、植物を家に置くハードルも一気に上がります。子どもの手の届かないところに設置するにも、そのスペースがない場合もあるのではないでしょうか。

5位:興味がない(7.4%)

5位には『興味がない』という声。大人になると植物に触れる機会があまりなく、なかなか興味が持てないというケースはきっと珍しくありません。お子さんの成長とともに自然に触れる機会が増え、徐々に興味が持てるようになるかもしれませんね。

6位:お金がかかる(1.6%)

6位には『お金がかかる』との意見も。植物によっては、それ自体が高価な場合がありますよね。はじめのうちは、手の届きやすい価格帯の植物から育てはじめてみてはいかがでしょうか。

その他には「虫が苦手」との声も

「その他」としては、『虫が苦手』との声が多く寄せられました。植物を置いておくと、必然的に虫が寄ってきそうなイメージがありますよね。虫が苦手な方には、ガジュマルやサンスベリア、ペパーミントのような、虫が寄り付きにくい植物がおすすめです。ほか、受け皿の水はすぐに捨てたり、外には出さないようにしたりといった、虫対策も有効です。

『子どもが興味を持ち始めたらいっしょに育てたい』といった、今現在は難しくとも、ポジティブに検討する声も見受けられました。

「植育」「花育」で得られるメリットは?

みなさんからの回答を通じて、育児をしている際は、植物を育てるのもハードルが高いことがわかりましたね。とはいえ、植物をご家庭で育てることには、デメリットだけでなくさまざまなメリットもあります。

ここでは、特に育児の観点から、植物を育てること=「植育」「花育」で得られるメリットについてもあらためて考えてみましょう。

自然や命の大切さを体感できる

植物が芽生え、成長し、枯れていく様子を間近で目にすることで、生命の神秘や、生と死、そして命の大切さを体感することができます。愛情を持って植物を育てることで、小さなものに優しくする心を培うこともできるはず。

さまざまな感情を体験することができる

芽が育てば「うれしい」、花が咲いたら「きれい」「かわいい」、花が枯れたら「悲しい」……のように、植物を育てることで、子どもはさまざまな感情を体験することができます。自ら手をかけて育てることで、ひとつひとつの感動も一段と大きいものになります。

好奇心や探究心をはぐくむ

植物は、毎日観察しているだけでもさまざまな発見があるものです。水のやり方や日の当たり方によって育ち方が違ったり、育て方を変えることでより元気になったり。自分で観察し、時には失敗もしながら発見していくことで、「もっと知りたい」という好奇心や探究心を育むことができるのではないでしょうか。

植物と触れる機会が少ない現代っ子にこそ、「植育」「花育」を

今回は、育児家庭の「植育」「花育」事情をアンケート調査の上、みなさんから寄せられた「植物を育てられない理由」や、植物を育てるメリットをご紹介してきました。

ご自宅で植物を育てることが難しい場合もありますが、「植育」「花育」には、植物と触れる機会が減ってきた現代っ子にこそ体験させてあげたい学びがたくさんあります。お子さんが花や植物に興味を持ちはじめたら、ぜひ種を植えるところから一緒に始めてみましょう。

アンケートを実施したのは・・・

親と子をつなぐ、2・3・4歳の学習絵本『めばえ』。アンパンマン、きかんしゃトーマスなど人気キャラクターと一緒に、お店やさんごっこや乗り物あそび、シールあそび、ドリル、さがしっこ、めいろ、パズル、工作、お絵かきなど、様々なあそびを体験できる一冊。大好きなパパ・ママとのあそびを通して、心の成長と絆が深まります。

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文・構成/羽吹理美

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