パリのカフェメニューを自宅で再現! そば粉のガレットとキッシュロレーヌが意外とかんたんだった♪【ごはんで世界旅行|フランス・パリ編】

花の都パリにはカフェが多くあり、昔からカフェ文化が根付いています。パリジェンヌやパリジャンたちは、カフェでどんな時間を過ごし、どんなものを飲んだり食べたりしているのでしょうか。本記事では、パリのカフェ文化やごはんについて、また自宅で作れるレシピなどを紹介していきます。

Bonjour! ごはんで世界旅行、今回はフランス・パリ編です。

パリは2024年のオリンピックの舞台となりました。パリの街全体が会場になっていて、テレビで見ているだけで、旅しているような気分になった方も多いのではないでしょうか。

パリといえば、「数軒おきにカフェがある」といわれるくらい、カフェがたくさんあります。それは、老舗と呼ばれるカフェから、最新のカフェまで様々。パリのカフェテラスでは、パリジェンヌやパリジャンたちが、コーヒーやワインを飲んだり、友人たちとのおしゃべりに花をさかせたりしています。その姿はなんだか格好よく、ちょっと憧れてしまいませんか?

そんな憧れのパリのカフェについて、日本のカフェとの違いや、自宅でパリのカフェ気分を味わえるレシピなどを紹介していきます。

パリのカフェ文化

パリのカフェの歴史は古く、その始まりは17世紀後半までさかのぼるといわれています。かつて、パリのカフェでは、歴史上の人物や聞き覚えのある文豪、芸術家などが集まり、飲食をするだけでなく、意見を交わしたり夢を語ったりする場所でした。今でもパリには、そんな歴史あるカフェがいくつも残っていて、地元の人や観光客から愛され続けているんです。

フランス人にとってカフェは生活の一部

フランス人にとって、カフェは生活の一部になっているそう。友人とのおしゃべりを楽しんだり、物思いにふけったり、息抜きをしたり、過ごし方は人それぞれですが、フラッと気軽に立ち寄れる場所がカフェなのだそうです。

フランス人はテラス席が好き

パリのカフェといえば、通りに椅子やテーブルが並べてある、テラス席をイメージする方が多いでしょう。とにかくフランス人は、テラス席が大好き。真夏でも、店内よりもテラス席が混んでいることが多いそうです。さらには冬の寒い日でも、テラス席が満席になっていることが少なくありません。

日本のカフェとの違いは?

日本で「カフェ」といえば、モーニングやランチ、デザートやお茶を楽しむ場所として使われることが多いかと思います。

フランスのカフェは、朝から晩まで営業していて、コーヒーなどのソフトドリンクだけではなく、お酒も飲むことができます。そして軽食やデザートだけでなく、しっかりと食事を摂ることができるカフェも多くあり、ワインを片手に食事を楽しんでいるパリジェンヌやパリジャンの姿は、パリのカフェの日常的な光景なのです。

パリのカフェではどんなメニューがある?

では、フランス、パリのカフェでは、どんなものが食べられるのでしょうか? フランスの定番カフェメニューの例を紹介していきます。

ステーキ・フリット

ステーキ・フリットは、カフェメニューの定番です。脂肪分の少ない赤身肉のステーキにフレンチフライが添えてある1品。子どもから大人までに大人気のメニューなのだそうです。

オニオングラタンスープ

寒くなると、テラス席でオニオングラタンスープを飲む人が増えるそうです。飴色に炒めた玉ねぎのスープに、バケット、チーズを入れてオーブンで焼いた、日本でもお馴染みのボリューム満点のスープです。

Plat du jour(プラ デュ ジュール)

「Plat du jour(プラ デュ ジュール)」は、本日のおすすめメニューという意味です。カフェやビストロには、日替わりのメニューがあることが多く、数種類から選ぶことができます。メインにデザートなどがついていたり、価格もお得なことが多いようです。

自宅でパリのカフェ気分を味わうレシピ

自宅でパリのカフェ気分を味わってみませんか? パリのカフェメニューにもよくある、「そば粉のカレット」「キッシュロレーヌ」のレシピを紹介していきます。

そば粉のガレット

「そば粉のガレット」は、フランス、ブルターニュ地方の郷土料理です。土地柄、小麦粉よりもそば粉の栽培に適していたため、ブルターニュ地方で昔から食べられてきた料理です。中に入れる定番の具は、ハムとチーズと卵。そば粉は日本でも手に入りやすく、またガレット用の粉も販売されていて、家庭でも挑戦しやすいです。

【材料(2枚分)】

<生地>

・そば粉… 50g
・水… 150ml
・塩… 少々

<具>

・ハム… 2~4枚
・ピザ用チーズ… 適量
・卵… 2個
・サラダ油… 適量
・ブラックペッパー… お好みで

【作り方】

1.ボウルにそば粉、水、塩を入れ、よくかき混ぜます。

2.1を冷蔵庫で1時間くらい寝かせます。

3.熱したフライパンにサラダ油を入れ、馴染ませたら、弱火にします。

4.2の生地をフライパンに流れ、おたまの裏やヘラで、丸くなるように薄く伸ばし、2分ほどそのまま焼きます。

5.4の真ん中に半分に切ったハムと、ピザ用チーズを入れ、上から卵を1個割り入れ、蓋をして2分ほど焼きます。

6.蓋を開けて、5の四辺をヘラなどで折っていきます。

7.お好みでブラックペッパーをふりかけて完成です。

キッシュロレーヌ

「キッシュロレーヌ」とは、フランスのアルザス、ロレーヌ地方で生まれた料理です。本格的なものは、「パート・ブリゼ」というパイ生地から作りますが、本記事では、市販の冷凍パイシートを使った時短レシピを紹介していきます。

【材料(18cm型)】

・冷凍パイシート… 2枚
・卵… 2個
・生クリーム… 200ml
・塩コショウ… 少々
・ほうれん草… 3束
・たまねぎ… 大1/4個
・ブロックベーコン… 50~80g
・粉チーズ… 大さじ1
・ナツメグ…少々
・サラダ油… 適量

【下準備】

・タルト型にバター(分量外)を塗っておきます。
・オーブンを170度に予熱しておく。
・玉ねぎは薄切り、ブロックのベーコンは食べやすい大きさに、ほうれん草は洗って3cm幅に切っておく。

【作り方】

1.冷凍パイシートを綿棒で軽く伸ばして、バターを塗ったタルト型に、貼り付けていきます。

2.貼り付けた生地にフォークなどで穴をあけます。

3.2を170度のオーブンで15分焼きます。

4.パイ生地を焼いている間に、サラダ油をひいたフライパンで、ベーコン、たまねぎ、ほうれん草をそれぞれ炒め、粗熱をとります。

5.ボウルに卵を割り入れ、塩コショウ。ナツメグを入れて、よくほぐしたら、そこに生クリームを数回に分けて入れ、混ぜ合わせます。

6.焼いたパイ生地に、5の卵液と、4の具材、粉チーズを入れます。

7.170度のオーブンで40分焼いたら完成です。

憧れのパリのカフェ気分を自宅でも

フランス人にとってカフェは、生活の一部。パリの素敵なカフェのテラス席でお茶をするなんて憧れちゃいますよね。「すぐにパリに行けない」という方は、そば粉のガレットやキッシュロレーヌを作って、自宅でパリのカフェ気分を味わってみてはいかがでしょうか?

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構成・文・写真(一部を除く)/松田慶子(京都メディアライン)

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