小池百合子都知事も駆けつけた! ジブリ映画『平成狸合戦ぽんぽこ』ラッピングモノレールが期間限定で運行スタート|スタンプラリーやコラボ乗車券、パネル展示にも注目

スタジオジブリの名作『平成狸合戦ぽんぽこ』と、東京・多摩地域を走る「多摩モノレール」が夢のコラボレーション! タヌキたちのユーモラスな世界観をまとったラッピング車両が、2025年10月17日(金)より期間限定で運行を開始しました。初日の出発式には小池百合子都知事も駆けつけ、大きな話題に。親子で「絶対乗りたい!」と注目を集める“ぽんぽこ列車”、その魅力をたっぷりご紹介します。

「平成狸合戦ぽんぽこ」×「多摩の魅力発信」 多摩モノレールに新ラッピング車両

1994年に公開されたスタジオジブリの名作『平成狸合戦ぽんぽこ』(監督:高畑勲)。多摩丘陵を舞台に、タヌキたちと人間との共存を、ユーモアと温かなまなざしで描いたこの作品は、ママパパ世代にとって「子どもの頃に夢中で観た!」という思い出の一本かもしれません。

そんな“ぽんぽこ”の世界と、多摩モノレールが手を取り合い、特別なラッピング車両が誕生しました。

写真/東京都提供

アニメの舞台である多摩丘陵と、実際にその地を走る多摩モノレールのコラボは、まさに“地元ならでは”の夢のタッグ。物語の世界が現実の風景にそっと溶け込む、心あたたまる出合いです。

この企画は、東京都が進める「多摩の魅力発信プロジェクト」の一環として実現したもの。

都心から少し足を延ばすだけで、四季折々の自然や文化に出合える多摩地域。30の市町村を、もっと身近に、もっと楽しく感じてもらいたい——そんな思いが込められています。

ラッピング車両の運行期間は、2025年10月17日(金)~12月21(日)。1編成限定での運行となり、詳細なスケジュールは多摩モノレールの公式ホームページにて随時公開されます。

小池都知事も笑顔で出発式へ! ぽんぽこラッピング車両、その魅力を語る

10月17日、東京都立川市の多摩都市モノレール車両基地で、ラッピングモノレールの運行開始を記念した出発式が開催されました。秋晴れの空と心地よい風が、特別な一日の幕開けをやさしく演出していました。

主催者を代表して東京都の小池百合子都知事が登壇し、ラッピングモノレールの魅力や地域への期待を語りました。

なんといっても見逃せないポイントは、1編成4車両のすべてに描かれたアニメの名シーン。映画を観たことがある方なら、思わず「懐かしい!」と声がもれるような、ノスタルジックな仕上がりです。

【1号車】主人公の正吉たちが“化け学”を身につけ、人間社会へと一歩踏み出すシーン。勇ましくもユーモラスに描かれていて、作品の活気あふれる世界観を象徴する場面となっている 写真/東京都提供
【2号車】正吉とその妻・おキヨが森の中で愛らしい4匹の子育てをしているシーン。豊かな緑に包まれたその風景は、物語の舞台である多摩丘陵の自然の恵みを感じさせてくれる 写真/東京都提供
【3号車】正吉の幼なじみ・ぽん吉が、招き猫にうまく化けられず苦戦するシーン。コミカルでかわいらしい、作品の魅力が詰まった1台 写真/東京都提供
【4号車】満月の夜、草原で正吉とおキヨがまりつきをして遊ぶシーン。月明かりに照らされた草原が幻想的で、多摩丘陵の夜の美しさが表現されている 写真/東京都提供

どの車両も、作品の世界観を鮮やかに表現していて、見ているだけでも楽しい気分に。親子で「今日はどれに乗ろう?」なんて話しながら、ちょっとした冒険気分が味わえるのではないでしょうか。

また車内には、多摩地域30市町村のそれぞれの魅力を紹介するポスターが掲示されています。

写真/東京都提供

自然の風景や歴史ある街並み、ご当地グルメに伝統行事など、多摩地域ならではの見どころがぎゅっと詰まっています。

小池都知事はこう語ります。

「車体の外側にはジブリのぽんぽこの世界観が広がり、そして車窓からは多摩の豊かな自然や町並みが楽しめます。

乗っているだけで、物語と多摩の魅力の両方を楽しめる、ちょっと特別な時間。そんなひとときを、ご家族でゆったり味わっていただけたらと思います。

このモノレールが、ただの移動の手段ではなく、多摩の魅力にふれるきっかけとなり、日々の暮らしに寄り添う存在になれたらうれしいです」

小池都知事のあいさつに続いて、出席者それぞれが思いを込めた言葉を届けたあと、出発を祝うテープカットのひとときへ。

写真左から、株式会社スタジオジブリ執行役員 西岡純一さん、福生市長 加藤育男さん、東京都知事 小池百合子さん、奥多摩町長 師岡伸公さん、多摩都市モノレール株式会社 代表取締役社長 奥山宏二さん

軽快な音楽が流れ、リボンにハサミが入った瞬間、会場はぱっと華やかな雰囲気に包まれました。

出発の合図は、小池都知事の「出発、進行~!」。

多摩モノレールのPR担当キャラクター・タマオも駆けつけて、笑顔で門出を応援します。いよいよ、モノレールが新たな旅路へと走り出しました。

青空にクッキリと映える、色とりどりのラッピング車両。まるで空に描かれた絵のようで、見ているだけで心が弾みました。

乗って・集めて・楽しんで! コラボ乗車券とスタンプラリーで多摩を満喫

ラッピングモノレールの運行スタートを記念して、コラボ一日乗車券の販売やスタンプラリーなど、楽しい企画が盛りだくさん! 家族でのんびり多摩をめぐるお出かけにぴったりです。

親子で持ちたい! デザイン違いのコラボ一日乗車券

大人用と子ども用、それぞれに違ったデザインが楽しめる一日乗車券です。

発売価格・予定数量 大人:890円、5,000枚 子ども:450円、3,000枚

発売期間 2025年10月17日(金)~12月21日(日) ※売り切れ次第終了
※売り切れ次第終了、乗車券は2026年1月31日(土)までの一日限り有効

発売場所 多摩センター駅、高幡不動駅、立川南駅、立川北駅、玉川上水駅の窓口
※下記の駅は、一部時間帯のみの発売となります。
中央大学・明星大学駅(8時~20時) 立飛駅(8時~18時)

特典 「TAMAMONO ぐるっとプレミアムガイド」加盟の店舗・施設で特典を受けられる

達成賞ももらえてうれしい! コラボスタンプラリー

『平成狸合戦ぽんぽこ』の世界観をオマージュしたタマオのスタンプが、4つの駅に登場! スタンプをすべて集めると、達成賞がもらえる楽しい企画です。駅ごとに異なるデザインや展示もあり、多摩の魅力を感じながら、親子でのんびり駅めぐりが楽しめます。

開催期間 2025年10月17日(金)~12月21日(日)

参加費 無料

スタンプ設置駅 多摩センター駅、多摩動物公園駅、立川北駅、上北台駅

参加方法 スタンプ設置駅で専用スタンプ台紙をゲットし、4駅を回ってスタンプを集めます。4駅すべてのスタンプを集めたら、多摩センター駅または立川北駅で提示し達成賞をゲット!

駅で出会うアニメの舞台裏! ぽんぽこの世界をのぞいてみよう

展示イメージ 
Ⓒ1994 Isao Takahata/Studio Ghibli, NH

スタンプラリーの対象駅でもある「多摩動物公園駅」構内の展示スペース“ふれアート”では、『平成狸合戦ぽんぽこ』の制作過程で描かれたイメージボード(※)など16点を展示。キャラクターや物語の舞台が形作られていく様子を、間近で感じられるチャンスです。

※イメージボード:作品の世界観や登場人物を練るために描かれる構想画

開催期間 2025年10月17日(金)~12月21日(日)

参加費 無料

ラッピングトレインで出発! 親子で多摩の魅力を探しに行こう

多摩の景色を眺めながら過ごす親子の時間は、まるでジブリの物語に迷い込んだみたい。

ラッピングトレインを見つめるタマオ

現実とファンタジーがふわりと溶け合うような、そんな一日を親子で楽しみに出かけてみませんか。きっと、多摩の魅力が心に残るはずです。

スタンプを押せる駅のひとつ「多摩動物公園駅」には、広大な自然の中で動物たちがのびのびと暮らす「多摩動物公園」をはじめ、電車好きの子どもたちが夢中になる「京王れーるランド」、そして思い切り体を動かして遊べる全天候型施設「京王あそびの森 HUGHUG(ハグハグ)」など、親子で立ち寄りたくなるスポットがいっぱい。

お出かけの思い出に、ぜひスタンプラリーにも参加してみてください。

取材・文/あゆーや

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