【調査概要:調査期間/2025年9月10日~9月23日 調査対象/HugKumメルマガ会員 0歳~12歳のお子さんがいる563人】
目次
親子で楽しむ映画のリアル! 観る頻度や人気ジャンルをチェック
親子で映画を観るのは「年に数回」が最多!
まず、親子で映画を観る頻度を聞いてみました。
アンケート結果では「年に数回」(204人)と答えた人がもっとも多く、次いで「月に数回」(105人)、「週に1回以上」(73人)という結果になりました。家族の予定を合わせて観る特別なイベントとして位置づけている家庭が多いようです。
特に映画館での鑑賞は、非日常を共有できる貴重な時間。スクリーンを前に一緒に笑ったりドキドキしたりする体験が、親子の記憶に残る「特別な思い出」になっていることがうかがえます。

配信サービスと映画館、どちらも人気
映画を観る場所では、「配信サービス」37%(203人)と「映画館」37%(199人)がほぼ同数の結果となりました。
「テレビ放送」20%(106人)を含めると、おうちで気軽に楽しむ派の方が多いようです。子どもが小さいうちは、自宅で観るほうが落ち着いて楽しめるのかもしれません。家事の合間や休日のリラックスタイムなどに、好きなタイミングで観られるのも魅力のひとつ。
リビングでくつろぎながら家族みんなで笑ったり、感動を共有したりと、「おうち映画」ならではのあたたかいひとときが広がっているようです。

やっぱりアニメが大人気!
では、親子で一緒に観る映画にはどのようなジャンルが選ばれているのでしょうか。
もっとも多かったのは「アニメ」(524人)となり、続いて「ファンタジー」(152人)、「冒険」(73人)と、子どもの想像力をかきたてる作品が上位を占めました。
キャラクターの世界に入り込みながら笑ったり、ドキドキしたりする時間は、親子にとってかけがえのない時間です。映画のストーリーを通して、勇気や友情、思いやりなどの大切さにふれるきっかけにもなっているのかもしれません。

子どもたちが夢中になる映画&キャラクターとは?
アンケートでは、親子でよく観る映画や、子どもたちが特に好きなキャラクターについても聞いてみました。長く愛される定番から、近年人気急上昇の作品まで、世代を超えて楽しめるタイトルが並びました。
ブルーイ
近年、人気急上昇中のキャラクター「ブルーイ」。性別や年齢を問わず、幅広く愛されています。家族の日常を描くストーリーが共感を集め、何気ない毎日の中にある家族のつながりをやさしく描く世界観が、子どもだけでなく大人の心にも響いているようです。
ディズニーシリーズ
ミッキーマウスやプリンセスシリーズ、トイストーリーなど、定番のディズニー作品も根強い支持を得ています。「ディズニー全般」「プリンセス系」など総称で挙げる方も多く、特定の作品はもちろん、世界観そのものに魅かれる子どもも多いようです。色鮮やかな映像や、心に残る音楽、そして夢や希望を感じさせるストーリーが、親子の心をときめかせています。
ドラえもん
長く愛され続ける国民的キャラクター「ドラえもん」も、世代を問わず高い支持を集めています。
壮大なスケールで描かれる映画の世界観や、感動的なストーリーが人気の理由。さらに、親世代が子どものころから親しんできた作品だからこそ、「親子で同じ作品を楽しめる」という喜びもあります。
時代を超えて家族の心をつなぎ続ける存在として、これからも変わらず愛されていくことでしょう。
パウ・パトロール
おもに未就学児~小学校低学年の子どもたちに圧倒的人気を誇るのが「パウ・パトロール」です。仲間と協力して困っている人を助けるストーリーに共感する子が多く、各キャラクターの個性も魅力のひとつです。チームワークの大切さを自然と学べて、家族みんなで応援したくなる人気シリーズです。
ポケットモンスター
映画やゲーム、グッズなど多方面で展開されている「ポケモン」は、男女問わず幅広い世代から支持を集める人気作品です。数多くのキャラクターや、冒険心をくすぐるストーリーなど、子どもから大人まで夢中になれる魅力がたっぷり。映画では迫力あるバトルシーンや心あたたまる友情の物語が描かれています。
観るたびに新しい感動や発見があり、親子で一緒に楽しめるエンターテインメントとして長く愛されています。
そのほかにも、「プリキュア」や「クレヨンしんちゃん」、「すみっコぐらし」なども挙げられていました。作品から元気や勇気をもらったり、キャラクターたちの姿に共感したりと、子どもたちから愛され続けているようです。
親子で映画を観るメリットとは? 「共通の話題ができる」が最多に
では、子どもと映画を観ることについて、親たちはどんな良さを感じているのでしょうか。
アンケートで「一緒に映画を観ることで良いと感じる点」をたずねてみると、もっとも多かったのは「共通の話題ができる」(466人)という回答でした。次いで「想像力が育つ」(296人)、「リラックスできる」(153人)が多くの保護者に選ばれています。

映画のあとに「ここが面白かったね」「あのキャラクターが好きだった」と会話がはずみ、自然と親子のコミュニケーションが生まれる様子がうかがえます。また、物語を通して子どもが感じたことを共有したり、一緒に冒険したりする時間は、親にとってもリフレッシュのひととき。ともに過ごす時間が、日常のささやかな幸せとして大切にされていることが伝わってきます。
映画には、親子の心をそっと近づける力があるのかもしれません。
「最後まで観られた」「感想を語った」――映画で感じる子どもの成長

親子の映画体験で印象に残っていることもたずねてみました。
子どもの成長に気づいた瞬間や、やさしい心の芽生えを感じた場面など、たくさんのエピソードが寄せられました。そのなかでも、多くの親が共感したポイントをご紹介します。
行動面での成長を実感
まず、映画館という非日常の空間で、子どもの成長を実感したという声が多く寄せられました。
集中して観られたこと、最後まで座って映画を楽しめたこと――そのひとつひとつが、親にとって忘れられない瞬間になっているようです。
・普段は長時間集中力がもたないので心配していたのですが、終始静かに座って集中して観ていました。その姿に成長を感じました。 [神奈川県・女性]
・映画館が好きで長男を2歳頃から連れて行っていましたが、映像が暗いシーンになると怖がってしまい、退場することも。最後までなかなか見られずでしたが、4歳を迎えて「マインクラフト」の映画を最後まで観た姿に成長を感じました。 [東京都・女性]
・初めて長編の映画を映画館でみせた後、感想を交えてあらすじを自分で考えて話してくれたことが印象的でした。 [千葉県・女性]
心の成長を感じた瞬間
また、映画館という特別な空間で、子どもの心の成長を感じたという意見も多く挙げられました。
ストーリーに共感したり、登場人物の気持ちを自分なりに考えたりする姿に、胸があたたかくなったという親御さんも少なくありません。
・「◯◯かわいそうだね」など、相手のことを思って泣き出したときは心の成長を感じて、親の私は別の意味で泣きました。 [東京都・女性]
・悲しいシーンで涙を流している子どもを見て、感性が育っているんだなと思いそんな姿を見て自分は泣いてしまいました。 [埼玉県・女性]
・ふたりで同じところで感動して涙を流しながら見ていたことが印象に残っています。 [東京都・女性]
・初めて一緒に自宅で映画を観た際、感動してポロッと涙をこぼしているのを見て、「こんなに小さくても映画の世界に没入して、なにかを感じて涙するんだ」と胸が熱くなりました。 [大阪府・女性]
親子で過ごす“特別な時間”
ポップコーンを分け合ったり、帰り道で感想を話したり…。一緒に過ごすひとときも、親子のかけがえのない思い出になっているようです。映画を観る時間そのものが、親子の絆を深める「特別な時間」になっていることが伝わってきます。
・その子とだけの「ふたりきりの時間」が作れて、子どもがとてもうれしそうな顔をしていること。映画を見終わった後に話をしながらご飯を食べること。映画を見に行く時間を作るだけで、その後が特別な日になる。 [千葉県・女性]
・お兄ちゃんとは何度も映画館で鑑賞し、一緒に笑ったり、ひとつのポップコーンを分けっこしたり、楽しい時間を共有できました。 [福岡県・女性]
・映画館でポップコーンをうれしそうに食べる姿が愛おしい。 [神奈川県・女性]
子どもの素直な様子にほっこり! こんな面白エピソードも
子どもの自由な発想や言葉に、思わず笑ってしまうような、微笑ましい場面がたくさん寄せられました。映画を観ている間だけでなく、その前後の時間にも、親子の思い出がたくさん生まれているようです。
・スティッチ実写化を一緒に見たときに、ずっと「スティッチまだ?」でまあまあ大きめの声量で言っていて、恥ずかしかったです。 [神奈川県・女性]
・映画を一緒に観た後は、映画のワンシーンを真似して遊んでいます。 [愛知県・女性]
・忍たまにはまって映画館で見たあと、DVDを購入しすでに30回は見ています。 [秋田県・女性]
・映画の後半、ポップコーンがなくなったら、「ママ!ポップコーンなくなっちゃった!」と大きな声で言われました。恥ずかしかった! [大阪府・女性]
映画が、親子の会話をはぐくむきっかけに

アンケートを通して見えてきたのは、映画が「親子の心をつなぐ大切な時間」として、多くの家庭で愛されているということでした。映画を通じて想像力や共感力がはぐくまれ、また一緒に笑ったり泣いたりする経験が、親子の絆をいっそう深めています。
これからも、映画は親子の思い出を紡ぐ時間として、変わらず大切にされていくことでしょう。週末のひとときや、ゆったり過ごしたいおうち時間に、ぜひご家族で映画を楽しんでみてくださいね。
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構成・文/牧野 未衣菜
