2000年から3年に1度開催し、2018年には第7回を迎えた「大地の芸術祭 越後妻有(えちごつまり)アートトリエンナーレ」。その舞台となる、越後妻有地域(新潟県十日町市・津南町)を「大地の芸術祭の里」と呼んでいます。ここでは、約200のアートが点在し、里山とアートが融合。国内外から観光客が訪れる注目の場所なんです。夏のイベントプログラムもたくさん開催されているので夏休みはぜひ親子で芸術に触れる旅に出かけてみてください。
大地の芸術祭って?
「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」は、過疎高齢化の進む日本有数の豪雪地・越後妻有(新潟県十日町市、津南町)を舞台に、2000年から3年に1度開催されている世界最大級の国際芸術祭のことです。農業を通して大地と関わってきた「里山」の暮らしが今も豊かに残っている地域で、「人間は自然に内包される」を基本理念とし、アートによる地域づくりを行っているんです。前回の2018年は約54万人の来場者数を記録し、国内外から注目を集めています。
芸術祭の期間中だけでなく季節ごとの取り組みも!
越後妻有の地域づくりは年間を通して行っています。季節毎に2週間ほどの集中期間を設け、各施設での特別企画展やアーティストによるワークショップ、イベント、パフォーマンスなどが連動した大規模なプログラムも実施。過去に芸術祭でつくられた作品の特別公開もあります。例えば、春は山菜を使った地元料理を楽しみながらアート巡りや田植えイベント、夏は野外イベントや夏祭り、秋はアウトドア×アートイベントや収穫祭、冬には、雪アートや雪花火、雪の運動会など、豪雪地・越後妻有ならではのプログラムが開催され、季節によって全く違った魅力を体感できるんです!
夏におすすめの展覧会&イベントをピックアップ!
越後妻有里山現代美術館 [キナーレ]「水遊び博覧会」
越後妻有里山現代美術館[キナーレ]の中心にある巨大な作品、レアンドロ・エルリッヒ「Palimpsest:空の池」が水あそび会場になります! 夏にぴったりの立ちこぎボートSUPの体験や、水、空気を利用したアート作品、オリジナルフローズンアイスなど、あそびながら、気軽にアートと夏を満喫できる展覧会です。
日時:2019年7月27日(土)〜2019年9月1日(日)10:00〜17:00
※水曜休館(8月14日(水)は開館)
場所:越後妻有里山現代美術館[キナーレ](十日町市本町6)
料金:一般800円、小中学生400円※常設展入館料を含む
※2019夏共通チケット提示で2019年8月10日(土)~18日(日)1回入場可
マ・ヤンソン/MADアーキテクツ「Tunnel of Light」
越後妻有を代表する名所のひとつ、清津峡渓谷トンネルが2018年夏にアート空間としてリニューアルオープン!水が張られた展望台は「インスタ映え」スポットとしても大人気。
場所:清津峡渓谷トンネル(新潟県十日町市小出癸2126)
料金:一般600円、小中300円
※芸術祭・四季プログラム会期中は作品鑑賞パスポートまたは共通チケットを購入ください。
クリスチャン・ボルタンスキー+ジャン・カルマン「最後の教室」
現代のフランスを代表する作家、クリスチャン・ボルタンスキー。現在国立新美術館で国内最大の回顧展も開催中です。廃校を丸ごと使い表現した壮大なインスタレーションは必見!
料金:一般800円、小中400円
※芸術祭・四季プログラム会期中は作品鑑賞パスポートまたは共通チケットを購入ください。