【学校編】新入学の不安をスッキリ解消! 学校生活・給食・保護者関係のお悩み【現役教師がアドバイス】

学習雑誌『小学一年生』に寄せられたパパママからのお悩みに、現役の小学校の先生がアドバイス。今回は、入学シーズンならではの心配や不安をすっきり解消! 学校生活、給食、保護者関係などでお悩みの親御さんからの質問にお答えします。

【学校生活】Q:子どもだけの登校が心配です。気をつけることはありますか?

A:通学路を通ることを徹底させましょう。

決められた通学路を守っていれば、不測の事態が起きても対処しやすいですし、それほど心配することはありません。ただ、子どもは、慣れてくると違う道を通ったり、友だちの家に行ってしまうこともあります。交通ルールと通学路はしっかり守るよう、お子さんに繰り返し伝えましょう。

学校に近い家の子でよくあるのが、忘れ物を取りに帰ってしまうこと。引き返すことで交通事故や犯罪に巻き込まれることも考えられます。どの学校でも、「忘れ物は取りに帰らない」ことが鉄則です。忘れ物があっても絶対に引き返さないように伝えましょう。

万が一、子どもが忘れ物を取りに帰っても、渡さないことが重要です。親御さんは毅然とした態度で、学校へ戻るように伝えましょう。通学路には、セーフティボランティアが登校の見守りを行う地域もありますが、引き返したお子さんを送り届けてもよいでしょう。

【学校生活】Q:落ち着きのない息子。授業中、ずっと座っていられるか心配です。

A:学校でも練習するので大丈夫ですよ!

「落ち着きがないのでちゃんと座っていられるか心配です」といった保護者の声は、入学直後でもよく聞かれます。でも、結論から言えば、心配はありません。

最近の保育園、幼稚園のなかには、卒園前に座る練習をしているところもあり、学校側としては大変助かっています。練習をせずに入学してきたとしても、学校で座る練習をしっかりやってから授業に入ります。

小学校では1時限45分で授業を行いますが、1年生の4月は45 分間を15分刻みで進めます。15分間集中して先生の話を聞いたら、次はトイレに移動し、トイレの使い方を習得、さらに次の15分は教室で、手のあげ方を練習するといった具合です。慣れてきたら、少しずつ教科書を使った授業へと移行していきます。その間に、どの子も45分間座っていられるようになるのです。

2学期になると、みんな静かに着席し、集中して授業に参加しています。その様子を見て、まだ6~7歳なのにすごいなといつも感心します。ですから、どんなにわが子が心配でも、学ぶ力を信じ、先生にお任せしましょう。最初からビシッとできる小学1年生はいません。みんな少しずつできるようになっていくものです。

【学校生活】Q:重いタブレットがあり、登下校時の荷物が多くて大変です!

A:最近は「置き勉」を認める学校も。明日の準備を親子でしっかり行いましょう。

コロナ禍を経て、タブレットを授業に導入する学校は急激に増えました。タブレットを先生が管理する学校がある一方で、最近は子どもが毎日自宅に持ち帰る学校が主流になりつつあるようです。後者では、持ち帰って充電したり、教材アプリを使った宿題をしたり、自宅でも子どもがタブレットを活用しています。

とはいえ、タブレットは教科書より重く、1年生がほかの教材といっしょに持ち帰るには、負担が大きくなってしまいます。そこで、「家で使わない教科書は学校に置いて帰ってもよい」という学校が増えています。

荷物の負担をできるだけ軽くするには、時間割りと連絡帳を確認し、明日持っていくものをきちんと準備しておくことが重要です。1年生なら、最初のうちはお家の人がサポートしてあげるとよいでしょう。慣れてきたら、準備を本人に任せてもOK。その際もお家の人はしっかり確認してあげましょう。

【給食】Q:好き嫌いが多く、食事に苦労しています。給食をしっかり食べられるか心配です。

A:チャレンジする子どもの気持ちを尊重します。

1年生の給食では、「自分がどのくらいの時間で食べ終えられるかを知る」「好きなもの、嫌いなものは何かを知る」、この2点をめざしています。

といっても、嫌いなものを避けるということではありません。栄養士さんが給食の時間に教室を訪れ、子どもたちに栄養バランスの話や「この食材を食べると、こんなにいいことがある」といった話をし、食べることの大切さを伝えます。その上で、本人が「食べてみようかな」と思ったら、チャレンジしてもらうというスタンスです。意外にも子どもは、家では無理でも、学校ではみんなが食べているから「食べてみようかな」という気持ちになるようですよ。

【保護者】Q:連絡網がないと聞きました。親同士の連絡はどうしたらいいですか?

A:学校などで会った際に連絡先を交換しましょう。

そもそも連絡網は、学校側から保護者へ用件を伝えたいときに、すぐに全員に行き渡る緊急連絡手段でした。今は、学校メール等で保護者へ一斉に送信できるようになったので、連絡網は必要ではなくなり、廃止する学校が増えています。保護者側からすれば、連絡しにくいと感じるのかもしれませんね。

急ぎの用事で友だちの保護者と連絡を取りたいときは、学校に連絡を。相手に許可をもらえれば、連絡先を教えてくれるでしょう。

ただ、保護者会など学校で会う機会があれば、子どもがよく遊ぶ友だちの保護者とは連絡が取れるようにしておけるといいですね。今はSNSなどのアプリでも簡単に繋がれます。実際、最初の保護者会でライン交換している親御さんは多く見受けられますよ。

【保護者】Q:先生に相談したいときの連絡手段は?

A:まずは連絡帳でアポイントを取りましょう。

最近は、遅刻・早退、欠席の連絡は、学校の連絡用アプリを使う学校が増えています。けれど、それ以外の連絡では、いわゆる紙の「連絡帳」が不可欠です。 連絡帳は、子どもたちが、明日学校に持っていくものや授業の変更などを書き込みます。家庭では、子どもが連絡帳を見ながら明日の準備をします。

一方、保護者は先生との連絡手段の一つとして活用します。先生は忙しいので、子ども一人ひとりについてコメントを書くことはありませんが、保護者に伝えたいことを書くことはあります。保護者も同じように、先生に相談したいことなどがあれば、まずは連絡帳を活用しましょう。

連絡帳に書く場合は、定形文から始める形でよいでしょう。「お世話になっております」から始めて、用件を簡潔に書いていただければ、先生も理解しやすいです。

また、込み入った相談や子どもに知られたくない内容なら、何時に電話、あるいは対面でといった希望を書き、アポイントを取りましょう。込み入った内容の場合は、別紙に書き、封筒に入れて子どもに持たせるのも一案です。

なお、学校に直接電話をする場合は、放課後の時間帯がベストです。それ以前に電話をもらっても、先生は忙しくて出られないことが多いのです。ただ、学校の就業時間以降にかけても繋がらない場合があるので、あまり遅くならないように気をつけましょう。

【先生からみなさんへ】要望や相談は学校にどんどん伝えましょう。

子どもの成長にともない、次から次へと親の悩みはつきません。入学後に「学校がもっとこうしてくれたらいいのに」といった要望も出てくるでしょう。保護者からの指摘によって、学校側が改善することもあるので、先生に伝えるといいと思います。

すべては子どもが楽しく学校に通えるように、保護者と先生が善処していくことが大切なのだと思います。とにかく、不安や悩みはため込まず、どんどん相談してくださいね。

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私がお答えしました

佐々木陽子先生 公立小学校教諭

低学年の担任経験が豊富で、現在は主幹教諭として教鞭をとる傍ら、先生が読む教育情報サイト『みんなの教育技術』に執筆も行う。

1925年創刊の児童学習雑誌『小学一年生』。コンセプトは「未来をつくる“好き”を育む」。毎号、各界の第一線で活躍する有識者・クリエイターとともに、子どもたち各々が自身の無限の可能性を伸ばす誌面作りを心掛けています。時代に即した上質な知育学習記事・付録を掲載し、HugKumの監修もつとめています。

『小学一年生』2026年4月号別冊『HugKum』
イラスト/メイボランチ 構成/天辰陽子

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