【健康編】新入学の不安をスッキリ解消! 睡眠・体格差・繊細な子どものお悩み【専門医が回答】

学習雑誌『小学一年生』(小学館発行)では、日常の子育てや発達・健康上の心配など、読者のママ・パパのお悩みを募集しています。今回は、入学前の小学校生活をひかえた子どものお悩みに日本小児科医会「子どもの心相談医」川上一恵先生にアドバイスしてもらいました。

Q:毎朝、子どもを起こすのが大変です。入学後、きちんと起きられるようにするには?

A:睡眠を十分に取れるよう寝る時間を調整し、生活リズムを整えましょう。

子どもの目覚めが悪いのは、睡眠時間が十分に取れていないことが考えられます。また、前日の疲れが残っていると、翌朝なかなか起きることができません。朝、スッキリと目覚めるには、寝る時間を決めておくことが重要です。習慣化されれば、毎朝同じ時間に起きられるようになり、おのずと生活リズムも整えられます。

入学してから生活リズムを整えようとしても難しいので、やはり入学前、最低でも1週間前から早めに寝かせ、翌朝気持ちよく起きられるように練習を始めるとよいでしょう。

寝る時間は、登校する時間から逆算して決めるのがポイントです。例えば、自宅から徒歩15分のところにある小学校に、朝8時15分までに登校するのであれば、8時に家を出ることになります。さらに、朝食や排便の時間を考えると、最低でも7時前には起きているといいですね。1年生の睡眠時間なら、9~10時間が理想です。朝7時に起こすには、夜9時までに布団に入れるようにスケジュールを組み立てるとよいでしょう。

とはいえ、共働きの家庭も多いので、帰宅後はあわただしいと思います。予定を考えず、勢いでバタバタとこなしていくと、子どもを寝かせる時間に影響が出てしまうことがあるかもしれません。夕飯や入浴の時間なども時間を決めておくといいですね。

生活リズムが整えば、朝も気持ちよく目覚めることができるでしょう。入学後も規則正しい生活を送ることで、親ともども気持ちに余裕が生まれるはずです。

それから、学校で朝から元気に活動するためには、朝ごはんをしっかり食べることが大切です。朝もやはりあわただしいでしょうから、簡単に用意できるもので構いません。シリアルに牛乳とヨーグルト、あるいは菓子パンと牛乳などでもOKです。おうちの人の無理のない範囲で準備しましょう。

栄養バランスのよい食事が理想ですが、なかでも炭水化物は必須です。炭水化物は、体内でエネルギーに変換され、全身に送り出されます。朝ごはんを食べることで、午前中から元気に行動できるだけでなく、授業にも集中して臨むことができるのです。

入学までに、早寝早起き朝ごはんを習慣化させて、余裕ある学校生活を送れるといいですね。

Q:早生まれで体も小さいので、学校でついていけるか心配です。

A:体力や学力は変わらないので大丈夫ですよ!

早生まれの子のほかに、早産で小さく生まれた子なども、体格差のハンディを背負って入学することは十分にあり得ます。けれど不思議なことに、6~7歳になってくると、体格差はあるものの、体力的なことや学力に関して劣るようなことはないのです。むしろ、体格のよい子より丈夫だったり、運動神経が優れていることもめずらしくありません。

ですから、小学校でも早生まれとそうでない子を分けて見ることはありません。子どもにも「あなたは早生まれだから」などという必要はありません。いいところを認め、「大丈夫だよ」と笑顔で送り出してくださいね。

Q:繊細で新しい環境が苦手です。学校で快適に過ごすには?

A:不安な気持ちに寄り添い、ポジティブな声かけを。

この時期の子どもは、何かしら繊細な部分を持っています。新しい環境が苦手な子の場合、小学校の入学にも大きな壁を感じているでしょう。

子どもが不安を訴えてきた際、親御さんは「大丈夫だよ」と、子どもが安心できるように対処することが大切です。気をつけたいのは、「学校はいろいろな子がいるけれど大丈夫かな?」などと先回りして聞かないこと。あくまで子どもが訴えてきたときに、不安な気持ちを受け止めてあげましょう。「大丈夫だよ。何かあったら、先生に話してみよう」「きっと友だちができるよ!」などと、最後は、必ずポジティブな言葉で伝えましょう。入学後は、毎日お子さんの話をたくさん聞いてあげてくださいね。

【先生からみなさんへ】事故に気をつけて、わが子の成長を見守りましょう。

6歳にもなると、健康面で心配なことはほぼありません。食物アレルギーでアナフィラキシーを起こす子は、学校に伝えておきましょう。子どもにもアレルギーを理解させ、食べてはいけない食材を正しく判断できるようにしておくことが重要です。

また、この年齢で気をつけたいのは事故。横断歩道を歩いているときや、自転車に乗っているときの交通事故には十分気をつけましょう。手は出さないけれど、目は離さず、1年生の成長を見守りましょう。

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私がお答えしました

川上一恵先生 かずえキッズクリニック院長・ 医学博士

診療の傍ら、地域の小学校、幼稚園、保育園の校医、園医も務める。日本小児科学会認定専門医。日本小児科医会「子どもの心相談医」。

1925年創刊の児童学習雑誌『小学一年生』。コンセプトは「未来をつくる“好き”を育む」。毎号、各界の第一線で活躍する有識者・クリエイターとともに、子どもたち各々が自身の無限の可能性を伸ばす誌面作りを心がけています。時代に即した上質な知育学習記事・付録を掲載し、HugKumの監修もつとめています。

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イラスト/メイボランチ 構成/天辰陽子

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