※ここからは『子どものスマホ問題はルール決めで解決します』(主婦の友社)の一部から引用・再構成しています。
目次
みんな子どものスマホ問題に悩んでいる
子どもが成長するにしたがって、保護者を悩ませるのが、「わが子にいつからスマホを持たせるのか」という問題。
スマホ依存や、スマホがきっかけと思われるいじめやトラブルのニュースを耳にするたび、不安は増える一方という保護者も多いのかも。本書を読みつつ、そんな親子の不安を一つずつ解消していきましょう。
わが子にスマホ、いつから持たせる?

まずは子どもにスマホを持たせる時期ですが、圧倒的に多いのは中学1年生です。小学生でスマホを持っている子は4割弱。それが中学生になると7割ほどに跳ね上がります。地域によっては8割、9割の中学生が持っているところも。
今の時代、一生スマホを持たないことは考えにくいですから、中学入学をスマホ解禁のタイミングにするという家庭はとても多いようです。


だけど、いざ持たせたらスマホ一直線で一日中かじりついている、という保護者の嘆きも……。やっぱり中学生から持たせるのは早すぎるのでしょうか?
スマホを持つ時期は子どもが持ちたいと言ってきたとき?
本書では、スマホをいつ与えるかを決めるのは、子どもではなく親だと思うと書かれています。でも、親としてもなんとなく考えている時期はあっても子どもから「みんな持ってるんだよ」と泣きつかれると迷ってしまいますよね。
スマホを使うのは子どもです。だったらまず子どもの立場で考えてみて、方針を撤回してもいいと思います。
みんなが持っているものを自分だけ持てなかったら、すごくつらいですよね。
いちばん大切なのは持つ時期じゃなくて、「どう持つか」ということなんです。
ルールを決めてもスマホ漬けに……

時間は守ってみているけれど、勉強しなくなるかもしれない、成績が下がったらどうするのか? そんなことを話し合わずに後悔しています。こんなにスマホ漬けになるとは思っていなかったから。
本文に登場する保護者の言葉です。明日はわが身と感じられる方も多いのではないでしょうか。
ではどんなルールなら親子ともストレスがなくなるのでしょうか。
「家庭でのルール決め」でモヤモヤは解消できる
子どもの意見を尊重して

子どもが欲しがるタイミングで持たせることには、大きなメリットがあります。子どもが「自分の気持ちを尊重してもらっている」と感じることです。尊重されていると思えば、親のことも尊重します。大切なルール決めの際には、親の意見にも耳を貸そうという姿勢になるでしょう。
ですが、やはりまだ早いと感じるのなら、早いと思う理由をできるだけ丁寧にお子さんに説明することをおすすめします。子どもが納得するかどうかはわかりませんが、親子間のストレスは減るでしょう。「ダメなものはダメ!」で突っぱねると、いつまでも欲しい! 欲しい! が続きます。
罰則やペナルティは大人に置き換えて考えてみる

ルールを決めるときにペナルティも決めておくのは大切ですが、問題はその中身です。いきなり没収は重すぎる。
車の免許を考えてみてください。駐車違反でいきなり免停にはなりません。だけど何度も繰り返せば、違反点数がたまって免停になる。スマホのペナルティもこれと同じです。
ルール決めとその運用方法こそがトラブル回避の最重要ポイント

著者おすすめルール決めの7か条をご紹介
①話し合いは子どもファースト。親の意見の前にまず子どもの意見を聞く
②子どもの意見を聞いたうえで、親の考えを説明する
③ルールを守らなかった場合のペナルティを決める
④さまざまなケースを想定しておく
⑤ルールやペナルティが変更できる「付帯事項」をつけておく
⑥どちらかが感情的になったらストップ。日を改めて話し合う
⑦話し合いのプロセスを動画に撮っておく
動画を撮るなんて? と思われたかもしれません。こちらはルールを決める過程を残すことで、うまくいかなかったときの話し合いに生かせるんだそうです。親も子も、自分の言ったことに責任が持てるいい方法ですね。
この点を踏まえ、子どもと相談しながら実際に作成された「我が家のルール例」をご紹介します。
使用時間の制限
例えば…
・メール、ゲーム、動画、すべて合わせて1日2時間まで
・ゲームは夜9時以降はやらない
・平日2時間、休日3時間。どちらも夜10時まで
親が様子を把握できる
例えば…
・使うのはリビングで。自室に持ち込まない
・アプリのインストールは許可制
・スマホ画面にロックをかけない
SNS対策
例えば…
・SNSに写真をアップしない
・連絡先を交換する際には親に報告する
※SNS読者などへのアンケートより
- 各家庭に応じた親子の「落としどころ」がうまく反映されたルールなら、お互いストレスなく守れそうな気がしませんか?
スマホ=悪ではない
スマホで成績が上がった?

「スマ勉」という言葉をご存じでしょうか? 最近の中高生は、スマホを勉強に利用することをこう呼んでいるそうです。スマホを持ったら勉強しなくなったと嘆く親は多いのですが、実はスマホがあるから勉強できる、やる気になる、という子もいるのです。
学校でも1人1台のタブレットが支給される時代です。スマホ=遊びとは限りません。スマホを勉強に役立てることは、これからもどんどん広がっていくのではないでしょうか。


スマホを使うことで調べ物がはかどり、今まで3時間かかっていた勉強が、1時間で終わることもあるんだとか!
今後特に受験生にはスマホが必須となるのもわかる気がします。
スマホはルールを守って使えば成績もコミュニケーション力も上がる「文明の利器」
子ども時代にスマホがなかった親世代と、生まれたときからスマホがあった子どもたち。
おもちゃではなく、情報ツールとしてスマホがない生活は考えられないもの。
大人は「持たせる」「持たせない」ばかりに目が行きがちですが、大切なのはルールとその決め方。
ペナルティや段階まで、子ども主導で決めるとトラブルが少ないようです。
いざ「そのとき」が来る前に、心の準備と運用方法を考えるきっかけにしてみましょう。
著書はこちらをチェック
多くの親御さんが思い悩む「子どもとスマホとの関わり」。これからの時代、避けて通れないのはわかっているけれど、スマホばかり見ている子どもにモヤモヤ……。そんな自分の気持ちと折り合いをつけ、子どもがスマホ依存、ゲーム依存にならないために、親ができることをアドバイスします。なかでも、スマホを使うときの家庭のルール決めは肝になります。親子間のルールの決め方、ペナルティの設定の仕方、見直し条項の設定、親の声かけの仕方など、ルール決めのノウハウを石田さんが詳しく解説。この1冊を読めば、子どものスマホ問題にイライラ、モヤモヤしなくて済みます!
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構成/kidamaiko