異性の子どもとの入浴、何歳までOK?「何歳であっても反対」「犯罪につながりかねない」という声も。488人に聞いた“共通の基準”は?【HugKum総研】

夏休みに家族で温泉旅行や身近なスーパー銭湯など入浴施設へのお出かけを予定している方も多いのではないでしょうか?この時期、「異性の子どもと何歳まで一緒に入浴できるか」は、多くの親が一度は直面する問題です。
今回はHugKum読者488人にアンケートを実施。デリケートな性の問題やルールや設備の整備など、様々な意見が飛び交う結果となりました。

調査期間:2026年7月1日~7月15日 回答者数:0~12歳の子どもがいる保護者488人

異性の子どもと一緒に入浴施設に行ったことはある?

有効回答数488件

異性のお子さんと入浴施設を利用した経験を聞いたところ、「はい」が269人(55%)、「いいえ」が219人(45%)という結果になりました。

半数以上のご家庭が異性のお子さんと一緒に入浴施設を利用した経験があるということは、「どうするか」を悩みながらも、実際には連れて行く判断をするケースが多いことを示しています。ルールや正解が見えにくいなかでも、多くの親が現実的な判断を迫られている実態が浮かび上がります。

判断の分かれ目は、幼稚園から小学校入学までの3〜6歳

有効回答数263件(無回答6件)

特に目を引くのが、3〜6歳という回答の多さです。これはちょうど、幼稚園・保育園の年少組(3歳)から小学校入学(6歳)までの時期にあたります。この頃の子どもたちは、集団生活の中で「男の子」「女の子」の違いを自然と意識し始め、身の回りのことを一人でこなす力も少しずつ育っていく時期です。そうした成長の節目が、入浴に関する判断にもそのまま反映された結果といえるでしょう。

異性の子どもとの入浴、実際にはどう対応している?

続いて異性の子どもとの入浴について実際どう対応しているのか、その実態を聞いてみました。

(※カッコ内最後は何歳までお子さんを異性の湯に入れていたか)

1〜2歳は配偶者の協力がカギ

・夫に任せられたから [ 埼玉県/女性・1歳まで ]
・パパが男性湯に入れてくれたため [ 群馬県/女性・2歳まで ]

1〜2歳でこの判断をしたご家庭では、「夫・パパに頼んで同性の浴場へ」という理由がほとんどを占めていました。この年齢はまだ、家庭では母親と一緒に入るのが日常というケースが多く、外出先でも母親と離れることを嫌がるお子さんも少なくありません。

そのため、自発的に同性入浴へ切り替えたというよりも、父親がいたから対応できたという状況が実態に近いようです。

3歳前後から芽生える「性の自己認識」が判断の転機に

・パパと男の子のほうに行くと自分で言い出したから [兵庫県・ 女性・3歳まで ]
・小学校に入る頃から思春期に向けて、男女の違いを意識し始めるから [ 愛知県/女性・3歳まで ]
・自分は良いと思っていても他人は嫌と思うことがあるだろうから [ 神奈川県/女性・3歳まで ]
・本人が嫌がるようなったのと、身長も大きくなり周りの目が気になった [ 千葉県/女性・4歳まで ]

幼稚園や保育園の年少組に入る3歳頃になると、園の施設や制服などに「男の子用」「女の子用」という区別が生まれ、子どもたちはその環境の中で生活するようになります。この時期に同性入浴へ切り替えた理由として最も多かったのが、「お子さん自身が自分の性を認識して自ら選択するようになること」というもの。次いで「周りの目を気にするようになった」という親側の意識の変化も多く見られました。

乳児期と異なり、この年齢になると母親以外との入浴にも慣れてくる時期です。配偶者や同性のきょうだいと入浴する機会が増えたことで、自然と切り替えが進んだご家庭も多いのではないでしょうか。

5〜6歳は「一人でできる」「条例・ルール」を挙げる方も。小学校入学が大きな節目に

・ひとりで入浴できるようになったため [ 埼玉県/女性・5歳まで ]
・小学校にあがると周りの人が嫌かな、と思って [ 福岡県/女性・6歳まで ]
・小学校入学を機に。ルールですからね! [ 千葉県/男性・6歳まで ]

この時期に同性入浴へ切り替えたきっかけとして、保護者やお子さん自身が嫌がるようになったこと、他人の目を意識するようになったことを挙げる声が多く見られました。加えて、一人で身の回りのことができるようになる時期であることや、条例や施設のルール上、小学生以上は異性の浴場を利用できないことが切り替えの契機になったという意見も目立ちました。

自立心の芽生えと外部のルールが重なるこの時期が、多くのご家庭にとって一つの大きな判断の節目となっているようです。

「何歳までが自然?」回答が集中したのは3歳・5歳・6歳

有効回答数488件

異性のお子さんの有無や実際の対応とは別に、「何歳頃までが自然だと思うか」という意識面についても聞いてみました。結果として最も多かったのが小学校入学にあたる6歳、次いで一人で身の回りのことができるようになってくる5歳、幼稚園の年少クラスに入る3歳の順となっています。実際の行動と同様、子どもの自立や集団生活への参加といった成長の節目が、「自然な区切り」として広く意識されていることがわかります。

小学校入学が「共通の基準」になる理由

結果として、お子さんの性別にかかわらず、「小学校入学」を一つの基準としている方が多く見られました。

・人目が気になる。人によってはジロジロ見てる子もいるので、気持ち悪いと感じることもある [ 大阪府/女性・5歳まで ]
・入学まで。異性を意識しだすため [ 岐阜県/女性・5歳まで ]
・未就学児までは仕方がないかな? と思いますが、小学生からは本人や周りのためにもしっかり線引きしていくべきだと思うから [ 千葉県/女性・6歳まで ]

わかりやすい区切りであることに加え、性を意識し始める時期であること、一人で身の回りのことを安心してこなせるようになる年齢であることが、その理由として多く挙げられています。

筆者自身も、小学校に入学したタイミングで徐々に一人でできることを増やすべきと考えていたので、この結果には納得です。

厚生労働省が定める混浴に関するルールの基準は「おおむね7歳」

厚生労働省の「公衆浴場における衛生等管理要領」および「旅館業における衛生等管理要領」において、「おおむね7歳以上の男女を混浴させないこと」と定められていることがわかりました。この基準を受け、各都道府県の条例や入浴施設のルールとして、異性の浴場に入れるのは「6歳まで(小学生未満)」と明示しているケースが多く見られます。アンケートで「施設のルールとして」「小学生以下と決まっていたから」という声が多かったのも、こうした背景が反映されているといえるでしょう。

出典:厚生労働省「公衆浴場における衛生等管理要領等の改正について」

結論、性別の違う子どもとの入浴についてどう考える?

性別の異なるお子さんとの入浴についての考え方を聞きました。

何歳であっても異性は異性

・基本的には未就学児でも同性と入るべきだと思う [ 東京都・女性 ]
・年齢や家族構成に一切関係なく、とにかく早い段階で性別によって厳しく分けるべき [ 広島県・女性 ]
・避けるべき [ 愛知県/男性 ]
・いくら年齢が低かったとしても、異性の子を温泉に連れて行くのは抵抗がありました。他のお客さんが娘に対しどの様な目を向けるか不安な気持ちは常に付きまといました。家族で入れる温泉が充実してほしい気持ちがあります [ 島根県/男性 ]
・男女問わず、性的な目や盗撮などの危険があると思うので、保護者が色々な危険やトラブルをある程度想定しておくことが大事だと思います。施設側も注意喚起や案内をわかりやすくしておくことが大事だと思います [ 埼玉県/女性 ]

「年齢に関わらず反対」という厳しい意見や、「他の利用者の目が気になる」、「犯罪につながりかねない」といった切実な声も寄せられました。

多様性に対応してほしい

入浴施設の文化そのものをアップデートする時期が来ているのかもしれないと考えさせられる声もありました。

・シングルマザーやシングルファーザーもいると思うので、もっと社会が寛容になると良いなと感じます。水着着用OKになると良いのかなと思います [ 東京都/女性 ]
・タトゥーの入っている親も多いので、家族風呂や貸し切り風呂施設を増やしてほしい(有料でも可) [ 福島県/女性 ]
・お互いが恥ずかしかったり、意識したりするのであれば入浴を控えればよいと思います。トランスジェンダーの子(大人であっても)は、銭湯・温泉が大変そうで、入りたくても温泉に入れない等があり、かわいそうだと思いました。 [ 東京都/女性 ]

社会は昔と比べ、家族のかたちも価値観も大きく変わっています。入浴文化においても、「この施設が難しければ別の選択肢を」というように、サービスが多様化していくことで、より多くのご家庭が安心して利用できる環境が整っていくといいですね。

入浴施設もルールも変化していくタイミング

今回の結果を見て感じたのは、「作法や設備も現代に合うようにアップデートされてもよいのではないか?」「変化の時期に来ているのではないか?」ということでした。設備を拡大することは難しいかもしれませんが、家族で貸し切れるお風呂が用意されていたり、時間帯で利用者を決めたり、水着で楽しめる温泉を利用することは今回のような問題をかなり解決できると感じています。

お出かけの参考になれば幸いです。

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この記事を書いたのは

ふじいなおみ ラジオパーソナリティ

文房具の情報を声と文章で伝える、文房具プレゼンターとして活動。ラジオパーソナリティとして、パートナーの他故壁氏と共に制作する「30分間文房具の話だけをする」ラジオ番組「他故となおみのブンボーグ大作戦!」ほか、他番組へのゲスト出演も。

子育て経験とラジオ番組制作・出演を通して学んだ知識をベースに、文房具ライターとしても活動中。2025年9月には、文房具の特徴を商品ごとに解説した本「支援が必要な子からちょっと不器用な子まで 子どもの困ったを解決するハッピー文房具図鑑」(学事出版)を刊行。

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