トッポンチーノとは?
「トッポンチーノ」とは、モンテッソーリ教育を確立したマリア・モンテッソーリ考案の楕円形の小さな布団のこと。
産前に用意し、マタニティーの頃からママの匂いを染み込ませておくことで、赤ちゃんが安心して眠れるという画期的なアイテムです。また布団としてだけでなく、おくるみとしても使うことも可能です。
メリット
赤ちゃんは、常に敏感な状態でいるといっても過言ではありません。そこで、トッポンチーノを使うことで、赤ちゃんを安心させられると言われています。
その秘訣は、「ママの匂い」。トッポンチーノにママの匂いを染み込ませているから、赤ちゃんがその匂いを嗅ぐことで安心でき、すやすやと眠ってくれるそうです。
また、ママ以外の人が抱っこすると、赤ちゃんは不安になりますが、トッポンチーノごと赤ちゃんを抱っこできるので、赤ちゃんが泣きだしてしまうことが減るのもメリットです。
さらに、トッポンチーノは寝かしつけにも有効です。
寝かし付けた赤ちゃんを布団に下ろしたときに目が覚めてしまい、寝かし付けをやり直さなければならなくなることもあるでしょう。しかし、トッポンチーノで寝かし付けたら、そのまま布団に寝かせることができるので、赤ちゃんにもママにも安心ですね。
デメリット
トッポンチーノの最大のデメリットは、使用期間が短いことでしょう。トッポンチーノはサイズ小さいため、赤ちゃんが大きくなるとサイズアウトしてしまいます。そうなると、寝具として使うことが難しくなるのです。
また、トッポンチーノは赤ちゃんの寝具なので、清潔に使いたいのですが、洗濯するとママの匂いも消えてしまうのもデメリットのひとつ。ママの匂いが消えると安心効果が減ってしまいます。そのため、できるだけ汚れないようにして、天日干しをしながら清潔に使用することが推奨されています。
いつまで使える?
トッポンチーノは使用期間が短いことをデメリットでもご紹介しました。いつまで使えるのか、使い方とともに解説しましょう。
使い方
ママは産前にトッポンチーノを用意しておきます。そして、トッポンチーノに自分の匂いを移しておく必要があります。産前から、トッポンチーノを枕として使っておけば、ママの匂いがうまく染み込むでしょう。
赤ちゃんが生まれたら、トッポンチーノを赤ちゃんの布団として使います。そのほか、抱っこをするときにも、トッポンチーノごと抱っこすると、寝かしつけもスムーズです。
使うのは3~4ヶ月頃まで
トッポンチーノは、布団としてはサイズが小さめです。赤ちゃんが大きくなるとサイズアウトして使えなくなります。
また、寝返りを打ち始めると、トッポンチーノから赤ちゃんが落ちてしまうことも…。ですので、一般的には、寝返りを始める3~4ヶ月頃までが使用期間といえるでしょう。
使用中は目を離さないで
うつ伏せで使用すると窒息の危険もあります。使用中は目を離さず、寝返りをしそうになったら使用はやめるようにしましょう。全ての赤ちゃんの効果があるわけではなく、個人差があるようです。
トッポンチーノのおすすめ5選
それでは、おすすめのトッポンチーノを5つピックアップしてご紹介します。
「ふんわりマット」(西松屋)
成長に合わせて長く使える便利なマットです。新生児時期には抱っこで眠ってそのままお布団に寝かしつけて。少し大きくなったらクッションの代わりにも。
カバーは丸洗いできて清潔に使えます。
「ジョリーメゾンのトッポンチーノ」(ジョリーメゾン)
ジョリーメゾンのトッポンチーノは、サイズは日本人の新生児サイズに合わせ、抱き側の安定感、新生児の安定感(寝付き、他人の抱っこ等)の検証を重ねて、サイズ・内容綿量を決定しているのだそう。
本体生地とカバーの両方とも100%オーガニックコットンを使用しているから、赤ちゃんの敏感な肌にもやさしいのが特徴です。
「fuwaraの安心抱っこふとん トッポンチーノ」(fuwara)
fuwaraのトッポンチーノは、北欧風のかわいいデザインがポイント。バリエーションには、しずく/オレンジ、小花、森、みかん、リボンリング、しずく/ピンクの6種類があります。また、日本の綿織業発祥の地「三河」の木綿ガーゼに、側生地・中綿はオーガニックコットン100%を使用。赤ちゃんのお肌にやさしく、空気を含むとふわっふわになります。
「mayu 抱っこふとん」
抱っこしやすい大きさの、優しい雰囲気の抱っこふとんです。特殊加工が施された生地はやわらかく、デリケートな新生児を優しく包みこみます。アニマル柄・星柄・さくらんぼ柄から選べて、カバーやおくるみも別売りで購入可能です。
トッポンチーノの作り方
トッポンチーノは市販のものもありますが、手作りすることも可能です。
作り方は簡単で、手縫いでも作れます。また、手作りキットを使うと、なお簡単にできるでしょう。
型紙
トッポンチーノは楕円形が基本です。角のカーブの大きさで雰囲気が異なるので、好みのカーブで作りましょう。
型紙をつくるときには、新聞紙や大きな包装紙を使うと便利です。トッポンチーノの型紙は、無料ダウンロードできるサイトなどもあるので、そちらを参考にしてみてくださいね。
サイズ
トッポンチーノは、生後すぐから3、4ヶ月頃までが一般的な使用期間。よってサイズは、長さ65cm、幅45cm、厚み5〜7cmで、布団としては小さめです。
長く使いたい人は、大きめに作るといいかもしれませんね。サイズアウトしたら、子供用の座布団やチェアクッション、枕として使うとよいでしょう。
綿
長さ65cm、幅45cmのサイズのトッポンチーノを作るとすると、詰める綿の重さは、200~300gがよいでしょう。そうすると厚み5cmくらいになります。
綿は、綿100%のナチュラルなふとん綿がおすすめ。オーガニックコットンなどを使用すると、赤ちゃんの肌にも優しく、安心ですね。
カバーも手作りできる
トッポンチーノのカバーは、クッションカバーと同じ要領で作れます。
カバーの生地には、赤ちゃんの肌着などにも使われているダブルガーゼが最適です。ダブルガーゼは軽量で、通気性と肌触りに優れているため、布団カバーにぴったりの素材といえます。
代用できるものはある?
トッポンチーノは、座布団やクッション、枕などで代用することができます。
このとき注意したいのは、大きさと厚みです。トッポンチーノの標準的な大きさである、長さ65cm、幅45cmの大きさのもので、厚みが5〜7cmのものを使うとよいでしょう。あまり重たいものだと、赤ちゃんと一緒に抱っこしづらいので、そのあたりも注意してくださいね。
また、座布団カバーや枕カバーのなかに、バスタオルやキルト素材のベッドシーツ、綿など、柔らかいものを詰めるのもOK。これなら、程よいの厚みに調整することができますし、手軽に作れますよ。
おすすめ手作りキット
トッポンチーノを手作りしたい!と思った方におすすめの手作りキットをご紹介します。
「【手作りキット】出産お祝い オーガニックコットン トッポンチーノ」(アニバーサリードットコム)
1~3日程度で誰でも簡単に作れるトッポンチーノキットです。生地・レース・綿・作り方説明書がセットになっています。綿は、IFOAM(国際有機農業連盟)/ O・T・A(オーガニックトレード協会) の認証を得た、テキサス州産のオーガニックコットン。だから赤ちゃんにも安心です。
「ふわりこ くまちゃんトッポンチーノ・スタイ・ハンカチ手作り3点キット」(ふわりこ)
こちらのキットは、現役ママが考えた、トッポンチーノ・スタイ・ハンカチが作れる手作りキット。トッポンチーノはくまちゃん、ねこ耳、レースから、スタイはシンプルタイプ、レースタイプからそれぞれ1つずつ作れます。
トッポンチーノで赤ちゃんもママも安心・快適!
トッポンチーノを使えば、赤ちゃんとママのおねんねタイムが快適になります。また、ママ以外の人でも、トッポンチーノを使うと、赤ちゃんが泣き出すことが少なくなる可能性もあるそう。
様々な側面から検討してみて、赤ちゃんやご自身に合うようでしたら、試してみてはいかがでしょうか?
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文・構成/HugKum編集部