光の表現革命に感動!『ヒックとドラゴン 聖地への冒険』【親子で観る映画】

© 2019 DreamWorks Animation LLC. All Rights Reserved.

『ボス・ベイビー』などで知られるドリームワークスの人気アニメ映画『ヒックとドラゴン 聖地への冒険』が12月20日(金)より公開されました。本作は、たくましく成長したバイキングの青年ヒックと、彼の相棒であるドラゴンのトゥースとの種を超えた友情を描く冒険アドベンチャー映画ですが、丁寧に紡がれたドラマへの没入感はもとより、ドラゴン映画ならではのダイナミックで幻想的な飛翔シーンが満載で、“大スクリーン映え”する1作となっています。

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バーク島でかつては人間の敵とされていたドラゴンですが、バイキングの少年ヒックと傷ついたドラゴンのトゥースが出会い、互いに心を通わせたことで、共生の道が開かれていきます。ところが、急激な人口&ドラゴンの増加によって、バーク島は定員オーバー状態に。亡き父の跡を継ぎ、今やリーダーとなったヒックは、島民やドラゴンたちと共に、新天地を探し求める決意をします。

旅に出た一行ですが、最凶のドラゴンハンターが襲いかかってきたり、謎の白いドラゴン“ライト・フューリー”が現れ、トゥースと惹かれ合ったりと、まさに想定外の展開に。やがて彼らは、ドラゴンだけが住む“隠された王国”にたどり着きます。果たして、ヒックとトゥースは、人生の岐路において、どういう選択をするのでしょうか?

光に包まれ、息を呑む圧巻の飛翔シーン

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本作はシリーズ第3弾ですが、まずは映像技術の進化にうなります。特に、ドラゴンたちが65,000匹も集う、幻の聖地のシーンは圧巻。気がつけば、映画館がファンタジーワールドと化します。

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ドラゴン映画において、最大の醍醐味となる飛翔シーンですが、本作では特に美しくも温かみのある光の表現に注目していただきたい。気合い充分なドリームワークスは、光がどう物体に反射するかを計算し、それを正確に映し出せる次世代ツール「ムーンレイ」を開発。この魔法のツールによって、思わずハッとさせられるファンタスティックなシーンが生まれました。

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この「ムーンレイ」により、光だけではなく、火の表現力も格段にアップ。たとえばドラゴンたちが吐く炎やキャンドル、たいまつ、炎のシャンデリアなどの色合いが素晴らしく、温度さえも伝わってきそうなリアリティーを生み出しています。

成長と旅立ちのドラマが胸アツ

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最初にヘタレで弱虫だったヒックも、いまや島民たちを束ねるリーダーに。ヒックの良き相棒トゥースも、美しいメスのドラゴン、ナイト・フューリーと恋に落ちます。時を経て、冒険を通して、彼らが心身ともに成長していく姿は、過去2作を観ていると一層胸アツです。でも、3作目だけでもドラマはきちんと成立していますし、なによりもママたち世代の心に一番心に響くのが、本作だと思います。

親目線としては『トイ・ストーリー4』のような“巣立ち”や“卒業”というキーワードが、なんともいえない余韻を残します。そういう意味で、とても豊かな着地点にフィニッシュする感動作になっているのではないかと。

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いまや「他者をどう受け入れて共存していくか」というのは、日本はもちろん、移民問題も含めて世界的にかなりホットなテーマです。「ヒックとドラゴン」シリーズは、友情や親子愛のドラマと共に、異なる種との絆を丹念に紡いできました。そして、3作目『ヒックとドラゴン 聖地への冒険』では、そういう世界において生きていくヒントを与えてくれるかもしれません。ということで、ぜひとも親子で映画館へ足を運んでいただきたいです。

『ヒックとドラゴン 聖地への冒険』は12月20日(金)より全国公開中
監督&脚本:ディーン・デュボア 原作:「ヒックとドラゴン」クレシッダ・コーウェル著(小峰書店刊)
日本語吹替版の声の出演:田谷隼、寿美菜子、宮里駿、南部雅一、村田志織、浅井孝行、田中正彦、深見梨加、小松史法、松重豊、岩崎ひろし…ほか
公式HP: https://gaga.ne.jp/hicdragon/

文/山崎伸子

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