離乳食で豆乳はいつから?
離乳食初期の後半から
豆乳は離乳食初期の後半、つまり離乳食を食べ始めてひと月ほど経ったころから口にできます。野菜を食べ慣れた時期からスタートしましょう。飲み物としてというよりは、まずは加熱し、料理に使いましょう。
離乳食用の豆乳の選び方
豆乳には無調整豆乳と調整豆乳があります。離乳食の豆乳は無調整調豆乳を選ぶことがポイントです。
豆乳は無調整豆乳を選びましょう
・無調整豆乳とは、原材料が豆と水のみ。にがりを入れると、豆腐ができます
・調整豆乳は豆と水以外に、砂糖や塩、香料などを入れて飲みやすくしています
赤ちゃんには砂糖や香料を含まない、無調整豆乳がおすすめです。
時期別の量の目安
豆腐の目安量を参考に
離乳食に豆乳を使うときは、豆腐の目安量を参考にするといいと思います。
初期は25ml、中期は30~40ml、後期は45ml、完了期は50~55mlを目安に。
普段牛乳を使っていた料理を豆乳に変えてみるだけでも風味が変わって目新しくなりますね。ただ、牛乳と豆乳は別物ですので、栄養的に豆乳が牛乳の代わりになるわけではありません。
冷凍保存はできる?
冷凍はダメ!少量の使い切りサイズがおすすめ
豆乳は冷凍すると成分が分離し、元の状態に戻らないため冷凍はおすすめしません。一度開けてしまうと、すべて使い切るのが難しいと思われるかもしれません。そんな時は500ml程度のパックを買ってみてくださいね。余った豆乳は、大人がコーヒーや紅茶に入れてもいいですね。
豆乳を使った離乳食レシピ
【離乳食初期】かぼちゃの豆乳風味
離乳食初期に使える豆乳の量は、ほんの少しです。例えば、裏ごしした野菜を滑らかにするときに使ってみてはいかがでしょう?
<材料>
かぼちゃ 20g
豆乳 10ml
<作り方>
・かぼちゃの皮、種、ワタを取り除き茹でやすい大きさに切る
1.かぼちゃを軟らかくなるまで茹でます
2.豆乳は小鍋に入れて小鍋を傾けて優しく沸騰させる
3.かぼちゃを裏ごしして豆乳を入れ滑らかにする
【離乳食完了期】サイコロ野菜豆乳スープ
野菜もたっぷり摂れ、見た目もきれいなスープをご紹介します。私が働いている保育所の給食でもよく出てくる豆乳スープのレシピです。野菜の大きさを変えれば、離乳食初期から食べられます。
※レシピは離乳食完了期を想定して作っています。
<材料>
にんじん 15g
玉ねぎ 15g
さつまいも 10g
ブロッコリー 5g
豆乳 30g
かつお昆布だし 150ml~200ml
味噌 0.8g
<作り方>
・野菜は全て1㎝の角切りにする
1.かつお昆布だしに野菜をすべて入れて煮る
2.だしが半分以下になったら豆乳を入れ極弱火で優しく煮る
3.味噌で風味をつける
豆乳は強い火で沸騰させると、分離してモロモロになります。やさしい弱火で温めましょう。
離乳食ではなく大人の料理にする場合は、バターを入れて風味をアップさせるととてもおいしくなります。鶏肉やベーコンを入れてもいいですし、アレンジの効く豆乳スープです。
豆乳は飲むだけのものではありません。赤ちゃんにも大人にも食事に使えますので、普段の離乳食作りやおやつ作りに、ぜひ使ってみてくださいね!
記事執筆
一般社団法人 離乳食インストラクター協会代表理事。中田家庭保育所施設長。現在13歳の息子の離乳食につまづき、離乳食を学び始める。「赤ちゃんもママも50点を目標」をモットーに、20年の保育士としての経験を生かしながら赤ちゃんとママに寄り添う、和食を大切にした「和の離乳食」を伝えている。保育、講演、執筆などの分野で活動中。自身が開催する離乳食インストラクター協会2級・1級・養成講座はこれまで2500人が受講。
離乳食の豆乳に関する体験談
HugKumでは、0~2歳のお子さんがいるママやパパに離乳食の豆乳についてアンケート調査しました。まずは、離乳食で豆乳がお子さんに好まれたかどうか教えていただきました。
Q.離乳食でお子さんは豆乳を好んで(嫌がらずに)食べてくれましたか?
今回のアンケートでは「離乳食の豆乳はまだ」が44.2%と大半を占めましたが、豆乳にチャレンジした経験のあるお子さんの中では「好んで食べた」が20.8%、「食べてはくれた」が23.3%と比較的口にできているようです。
実際に、豆乳を食べるお子さんの様子はどうだったのでしょうか。体験談もご紹介します。
ママパパの体験談
あなたにはこちらもおすすめ
文・構成/HugKum編集部