大倉忠義に成田凌がチュッ!映画『窮鼠はチーズの夢を見る』イベント

『窮鼠はチーズの夢を見る』で主演を務めた大倉忠義

9月11日公開『窮鼠はチーズの夢を見る』の限定イベント

9月11日(金)より全国公開される、関ジャニ∞の大倉忠義主演映画『窮鼠はチーズの夢を見る』の夏休み限定イベントが、8月26日にスペースFS汐留で開催され、主演の大倉さん、成田凌、行定勲監督が登壇。劇中で熱くも切ない愛をつむぎ上げた大倉さんと成田さんが、芝居ではなく打ち上げでもキスをしたことで話題騒然となりました。

大倉忠義と共演した成田凌

大倉さんが演じるのは、優柔不断で受け身の恋愛ばかりをしてきた大伴恭一役。ある日、ひょんなことから、大学の後輩の今ヶ瀬渉(成田さん)と7年ぶりに再会した恭一は、今ヶ瀬から「ずっと好きだった」と告白されることに……。

原作は、水城せとなの傑作コミックで、人を好きになることの喜びや痛みを繊細につむいだ、純度の高いラブストーリーとなっています。「セカチュー」こと『世界の中心で、愛をさけぶ』(04)や『ナラタージュ』(17)など、ラブストーリーの名手である行定監督がメガホンをとりました。

「これは別にBLやLGBTQを言及している作品ではないなと思いました」(行定勲監督)

メガホンをとった行定勲監督

 

行定監督は「もともとBL作品だと聞かされていましたが、今はリベラルな時代だし、世界中のいろいろな映画祭でLGBTQのジャンルがあるので、そこへの違和感はなかったのですが、原作の漫画を読んだ時、これは別にBLやLGBTQを言及している作品ではないなと思いました。1人の男が1人の男を好きになって、向き合って受け入れられるかどうかのプロセスを描いていて、それは今日的なテーマだなと思いました」と、語りました。

大倉さんも「ああ、こういうテーマなんだというくらいで、特別に何かを思うこともなかったです。周りにもセクシャリティ的にそういう人たちがいるし、今だからこそってのはあるんでしょうけど、不思議に思うところはなかったです」とコメント。

成田さんも「僕もです。すっと入ってきました。すごく真っ直ぐな作品だなと。純度が高ければ高いほど、いろんな感情が増えていくので、ワクワクしたのを覚えています」とやりがいを感じ、現場に入ったそうです。

「帰りにさよならのキスをされたというだけの話です」(大倉忠義)

照れる大倉忠義

 

マスコミ陣がざわついたのは、大倉さんが、打ち上げの際に、成田さんからキスをされたことを明かした時です。大倉さんは「生のラジオで言ったら広がっちゃって。けっこうお酒が進んでいたんですが、帰りにさよならのキスをされたというだけの話です」と苦笑い。

成田さんは「僕が大倉くんに『先に失礼ます。チュッ』っていうのは、当たり前かなと思ってやったんですが」と悪びれずに言うと、大倉さんも「あれで作品が終わったんだなと」とうなずきました。

その場にいた行定監督は「けっこう激しかったよね。爆笑してたよ。やる?って」と笑いながら言うと、成田さんと大倉さんは、そのキスを“ピリオドキス”と表現。そんな2人だからこそ、あの濃厚な関係性が紡がれたのだと、大いに納得しました。

「空気やオーラがすごく濡れていたいなあと思いました」(成田凌)

頑張って目を潤ませた成田凌

 

成田さん演じる今ヶ瀬の瞳が潤んでいてかわいいという指摘が入ると、大倉さんは「かわいいっていうのもありますが、恭一的にはそれを認めたくない自分と、認めなければいけない現実があって。2人でいる時、この時間が永遠に続かないんだなという空気感になっているなと、映画を観た時に思いました」と現場を振り返りました。

成田さんは「今ヶ瀬のまとっている空気やオーラがすごく濡れていたいなあと思いました」と役への想いを語り、目を潤ませる方法については「なんだろう? 本番前にうっとします」と気合を入れて臨んでいたことを明かしました。

行定監督は「目薬差すか、と言ってたもんね。でも、1つの要因は、大倉忠義っていう存在もあると思います。大倉くんていう人は、わかりやすくないんです。なんか曖昧で、そこに今ヶ瀬が突っこんでいく。今回、キャスティングがものすごく合っていた」と手応えを口にしました。

成田さんも「徐々に変わっていきました。家のなかで2人きりになるシーンでは、濡れたいなあと思いながらやってました」とノリノリでした。

大倉さんは「ありがたいですね」と言いながらも「いやいや。こっぱずかしいじゃないですか」と照れ笑い。「今ヶ瀬役はすごく難しいと思いました。どこまで表現するかと。やりすぎてもダメだしと。すごくいろいろ研究して作らないといけなかった分、僕がこんなのでいいのかなと思いながらやっていました」

3人の口から、興味津々のエピソードが連発したクロストークで、イベントは大いに盛りあがりました。

取材・文/山崎伸子

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