映画版『奥様は、取り扱い注意』はキレキレのアクションと切ない夫婦愛にしびれる!【親子で観たい映画】

© 2020映画「奥様は、取り扱い注意」製作委員会

おまたせしました!コロナ禍で公開が約1年も延期されていた綾瀬はるかと西島秀俊共演の人気ドラマの劇場版『奥様は、取り扱い注意』が、ようやく3月19日(金)より公開されます。元特殊工作員の妻・伊佐山菜美と、実は公安のエリートである夫・勇輝というワケアリの最強夫婦が、今度はスクリーンにてキレキレのアクションを魅せてくれます。

ドラマ版は2017年の放送当時、最高視聴率14.5%、総合視聴率25.6%をマークしましたが、最終回では、勇輝が菜美に向けて拳銃を突きつけるという衝撃的なシーンでブラックアウトし、視聴者を驚嘆させました。映画では、そこから半年後の物語が描かれます。

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なんと、菜美はその後、記憶喪失になってしまったようです。伊佐山夫婦は桜井久実(=菜美)、桜井裕司(=勇輝)と名前を変えて、珠海市という海辺の町で穏やかに暮らしていました。ところが、新エネルギー源「メタンハイドレード」の発掘を巡り、美しい海を守るために調査基地の建設に反対する“開発反対派”と、市長率いる“推進派”との争いが激化。さらにその裏では、ロシアと結託した国家レベルの陰謀が潜んでいました!

綾瀬はるかと西島秀俊が織りなす夫婦共闘のアクションが圧巻!

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ドラマ版は、主婦たちが抱える様々なトラブルを、奈美が絶妙に解決していくというコメディ色が強い内容でしたが、映画版では、国家規模の陰謀が絡むということで、アクションも大幅にスケールアップ!鈴木浩介、岡田健史、前田敦子、檀れい、小日向文世ら劇場版ならではの豪華キャストが、物語にスリルと重厚感を与えていきます。

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菜美は、ドラマに続いて、東南アジアの伝統武術カリとプンチャック・シラットをベースにしたアクションを見せますが、今回は見ればのけぞるほどの大男相手に、すさまじいバトルを繰り広げます。綾瀬さんのさらに磨きがかかったスタントが、最高にクールです。

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また、特筆すべき点は、ドラマにはなかった菜美と勇輝との共闘シーンです。ネタバレは避けますが、相手にとって不足はなしというやり手の2人だけに、タッグを組めば最強ですが、当然ながら菜美たちの前に立ちはだかる敵もひと筋縄ではいかないツワモノたち。菜美たちの怒涛のようなアクションは、見ていてしびれますよ!

夫婦が最終的に選択した答えとは?

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記憶喪失となった菜美こと久実は、専業主婦として毎日手料理を作って夫・裕司の帰りを待つという平和な日常を過ごしています。久実は、海辺でカフェを開くという夢も抱いていますが、もちろん観客は彼女の本来の姿を知っているわけで、いつかはきっと元の菜美に戻ることを予想しながら見るので、なんとも切ない気分になります。

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勇輝に課せられているのは、「公安の協力者にならなければあの女を殺せ」という非情なミッション。つまり菜美の記憶が戻ることは、必然的に菜美の悲しい別れにつながります。果たして勇輝は菜美との愛を取るのか、それとも公安としての職務を全うするのか?その選択も大いに気になるところです。

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ある意味、女としての幸せを求めることのできない菜美のさがと、そんな彼女を心から愛してしまった勇輝の葛藤のドラマは、映画版ならではの見どころになるのではないかと。当然、菜美の記憶は戻りますが、果たして2人の行く末とはいかに? 観終わったあと、その結末を目にして、大いにうなること、間違いなしです。深い愛のドラマとしても、ダイナミックなアクション大作としても、家族で観て、心揺さぶる映画になっているので、ぜひ劇場でご覧ください。

『奥様は、取り扱い注意』は11月22日(金)より全国公開
監督:佐藤東弥 原案:金城一紀
出演:綾瀬はるか、西島秀俊、鈴木浩介、岡田健史、前田敦子…ほか
公式HP:okusama-movie.jp/

文/山崎伸子

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