表参道「yummybooks」がおすすめする「たべること」が楽しくなる絵本 珠玉の15選 

お子さんとの読書の時間、「たべること」が楽しくなる本はいかがですか?お子さんが食べ物に興味を持つことで、食事の時間がもっと豊かになりますよ。絵本や図鑑をとおして、ぜひお子さんと楽しい会話が生まれますように。

「yummybooks」 店頭にて

 

本のおいしそうな匂いに吸い込まれそうな本屋さん「yummybooks」

東京、表参道で金・土・日(+祝日)の週末だけオープンする おいしい本屋さん。その名も「yummybooks」 。店長の山本さんに、おすすめの本を紹介していただきました。絵本大好き店長が選んだ珠玉の絵本たち、全部買いたくなること間違いなし♪お店の紹介はこの記事の最後をチェックしてくださいね。

「yummybooks」店長 山本哲也さん

おすすめの絵本・本はこちら!

たくさんの蔵書の中からHugKum読者のみなさんにおすすめの本を選んでいただきました。

『おにぎりをつくる』『みそしるをつくる』

文 高山なおみ・写真 長野陽一/ブロンズ新社 『おにぎりをつくる』『みそしるをつくる』

山本さんのおすすめポイント

『おにぎりをつくる』はまず表紙からすごくいいですよね。おにぎりが大きいのと小さいの。大人と子どもが一緒に作るんだ、ということが良く伝わってきて。著者の高山なおみさんのご自宅で撮影された写真絵本、というのもいいなと思っています。子どもが直感的にわかる表現、例えば「くまさんの手にして」「指3本分」とか。昔からのならわし、基本のおにぎり作りの過程がよくわかるんです。一緒に作ることで、親御さんがどんなふうにおにぎり作っているのかな、とお子さんが体感できるといいなと思います。

 

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『みそしるをつくる』小さなお子さんがモデルになって作っていく『おにぎりをつくる』と同じシリーズです。テンポよく進む絵本で、お味噌汁ができる過程がよくわかると思います。最近はインスタントも多いと思いますけれど、時間があるときにぜひこの本を読んでみてください。こんぶだったり、にぼしだったり。出汁についても学べます。基本のみそしるを一から丁寧に作ってみていただけるといいなと思います。

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『おすしのずかん』『めんのずかん』『パンのずかん』『おかしのずかん』

©大森裕子/白泉社 左から『めんのずかん』『おかしのずかん』『おすしのずかん』『ぱんのずかん』

山本さんのおすすめポイント

このシリーズはとても人気なんです。『おかしのずかん』は世界のお菓子のイラストと国旗が一緒に載っていて、洋菓子も和菓子も充実しています。スイーツ好きなパパママも十分楽しめます。ずかんで起こりがちな飽きがこないページ構成も秀逸です。お子さんが飽きてしまいそうなところで、くすっと笑えるページが入ってきたり。一番のおすすめは『おすしのずかん』ですね。お寿司のネタって、日常で目にする機会は多いですが、実際にどんな魚なのかな?って、パパママもなかなか分からないのではないでしょうか?一見開きにお寿司のネタのページがあって、次の見開きには、どの魚からできたお寿司なのかが分かる構成になっています。ちょっとした豆知識もあって、イラストだから切り身でもかわいく見える。お寿司を食べる前も、食べた後も、ご家族で楽しめると思います。

中はこんな感じ!

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『なにからできているでしょーか?』

©大森裕子/白泉社 『なにからできているでしょーか?』

山本さんのおすすめポイント

上のシリーズと同じ作家さんの絵本なのですが、普段食べているものの中身を全部分解して見せてくれる絵本です。ラーメンだったら、麺・ゆでたまご・なると・ねぎ・・・というように。この絵本を通して、お子さんが料理が何からできているのかな?と興味を持つきっかけになると思います。ごはんを食べるのが楽しくなること間違いなしです!

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『コロッケ できました』『ケーキ やけました』『パン どうぞ』『スープになりました』

彦坂有紀・もりといずみ/講談社 左から『コロッケ できました』 『ケーキ やけました』『パン どうぞ』『スープになりました』

最初に読むなら『パン どうぞ』が一番かも!

山本さんのおすすめポイント

このシリーズはまずビジュアルが美しいです。仕入れてみてから分かったのですが、これすべて木版画で刷られたもの。日本古来の浮世絵の手法です。ぜひ手に取っていただきたいのですが、とにかく繊細、リアルでかわいくて、温かい。
お子さんが好きなオノマトペと、リズム感ある文体。パクッ。とかサクッとか。このシリーズはお子さんとのやり取りが楽しくなる絵本です。すぐにお子さんが覚えると思うので、何度も読んで!とせがませるはす。きれいで素敵。飾るだけでもいい。
小さいお子さんは浮世絵や木版画がわからなくても、いつか興味を持ってもらえたら。伝統的な版画の手法を残したい、という想いも伝わってきます。

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関連シリーズ くわしくはこちらから>>

『あずき』

荒井 真紀/福音館書店 『あずき』

山本さんのおすすめポイント

あずきって何だろう。たい焼きのあんこ、あんぱん、色々なものになるのに。あずきがどうやって育っていくかって親御さんもなかなか知らないのではないでしょうか。豆から育って、花が咲いて…、あずきとして収穫できるようになるまでと、あんこになるまで。そしてあんこを使ったお菓子などがたくさん載っています。日本だと、おめでたい席にはあずきの赤が欠かせないですが、その理由なども紹介されていますよ。植物が好きなお子さまも、あんこが好きなお子さまも。親御さんにもたくさんの驚きがある絵本だと思います。

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『バナナのはなし』

文 伊沢尚子・絵 及川賢治/福音館書店 『バナナのはなし』

山本さんのおすすめポイント

これも『あずき』と同じ科学絵本の仲間です。100%ORANGEとしても有名な及川さんが手がけた絵本で、カラフルでインパクトがあってお子さんもきっと気に入ると思います。小さなころからバナナってよく食べていると思うので、とても身近だと思うのですが、実際にバナナがどうやってできているのか?知らないことってたくさんありますよね。身近なものを科学的に捉えられるとお子さんの知的好奇心が刺激されると思います。バナナの種のこととか、白い筋のこととか…!親御さんもワクワクすること間違いなしの絵本です。

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『和の行事えほん 春と夏の巻』『和の行事えほん 秋と冬の巻』

高野紀子/あすなろ書房『和の行事えほん』春と夏の巻・秋と冬の巻 (2冊セットもあります。)

山本さんのおすすめポイント

これは直接「食」というテーマではないのですが、日本の行事について詳しく紹介されている絵本です。日本には四季があって、たくさんの行事があって。行事にはそれぞれの「食べもの」があります。旬のものを食べること、暦の上で季節に合ったものというのは昔からずっと続くとても日本的な健康を保つための習慣なのです。お子さまと一緒にパパママもイベントとしてぜひ楽しんで欲しいと思います。ぼたもちとおはぎ、なんで同じ食べ物なのに、季節によって名前が変わるんだろう。そういうふとした疑問にも答えてくれます。意味を知って食べると、もっと食生活が豊かになると思います。

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本を紹介してくれたのは 山本哲也さん

東京・表参道駅からすぐの「yummybooks」。

入口からの景色が素敵。写真だけでは伝えきれないこの空気の心地よさ。絵本・書籍・文庫本・写真集、ありとあらゆるジャンルから店長がこれは自分で持っておきたい!と思った究極の蔵書が詰まった本棚と出会えます。本棚を見ているだけでもぼーっと1日過ごせそう(笑)特におすすめしたいのはこども向けの本棚。お子さんがワクワクする本たちしか置いてません。機会があったらぜひ、訪れてみてください。

最後に、山本さんからパパママへ お子さんとの本選び、ここが大事!

 

パパママがある程度選書してお子さんに本を与えるとしても、最後に選ぶのはお子さんにゆだねてみてください。3冊でも5冊でもいいです。実際に見せて「ママはこれがいいと思うんだけど、どれがいい?」って。お子さまは直感的に選びます。それでいいと思うんです。「親から与えられた本」と思って子どもが読むのと、「自分が選んだ本」として読むのでは全然違う。親って、読ませたい本を与えることで満足してしまいがちです。しかし、お子さん自身で選んだ本は無意識に大切に思うはずですので。

yummybooks

表参道COMMUNE内の小径(SHOZO COFFEE側)に週末だけ出来る本屋さん。店長は元書店の店長兼マネージャーで、人文社会から絵本までこだわりの本が揃う本のセレクトショップ。キャラクターデザインはやまだないと先生。週末は近所の人でにぎわうそう。

■東京都東京都港区南青山3-13

■営業日  金土日祝  12:00〜18:00 (雨による臨時休業あり。)

★ instagram        https://www.instagram.com/yummybooks01/

文・構成/HugKum編集部

 

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