夏休みに入る前に!知っておきたい「学用品管理」のコツを整理収納アドバイザーが指南!

今から実践!学用品の管理のコツ

「家事育児に追われて家の中がゴチャゴチャ!」「本当はスッキリ暮らしたいのに」という悩みを抱えていらっしゃる方は多いのではないでしょうか。子どもとの暮らしに“整理収納のコツ”を取り入れると、親の負担やストレスが減り、子どもの生活力を育むことができます。

8歳、6歳、4歳の3児の母である整理収納アドバイザー・水谷妙子が隔週でお届けする「整理収納のコツ」シリーズ。

今回のテーマは「学用品の管理のコツ」です。

もうすぐ夏休みに入りますね。普段学校に置いている学用品や夏休みの宿題など、モノが増えるタイミング。バタバタするその前に、今から準備できる学用品の管理のコツをお伝えします。ぜひチェックしてみてくださいね!

学用品の仮置き場を決める

夏休みが近づいてくると、小学生の子ども達は学校から少しずつ学用品を持ち帰るようになります。お道具箱、絵の具セット、防災頭巾。かさばるものが家の中に集合すると、あっという間にごちゃごちゃに!夏休み中にどこに保管するのか、あらかじめ場所をあけておくと困った事態を回避することができます。

ポイントは、なるべく子ども自身が管理しやすい場所にすること。当面使わないモノとはいえ、全く目の届かない場所に収納してしまうと手入れや補充作業がしづらくなり、もうすぐ新学期!という時に見つからなくてバタバタしてしまうかもしれません。子どもと相談しながら、目や手が届く場所にまとめて置くようにしましょう。

ちなみに、わが家の娘は小学3年生。学校最近は教室の収納スペースの兼ね合いで、お道具箱や防災頭巾以外の学用品は、学校に置きっぱなしにすることがNGになり、授業のたびに家から必要な学用品を持ち運ぶシステムになりました。また、今の時期はプール授業があり、そのグッズも合わせると、普段から出し入れする学用品が多くなりました。こういったご家庭の場合、夏休みに限らず常に学用品置き場を設けましょう。ランドセルや教科書類と近い場所にして、時間割を確認しながら持ち出せるようにします。子どもと相談しながら、より「自分ごと化」しやすい場所を決めてくださいね。

汚れた学用品のお手入れをする

夏休みは学用品をお手入れするには絶好のチャンス。特に日常使いの学用品は、じっくりチェックしたり掃除する機会がないので、この機会に是非どうぞ。

まずは筆箱。鉛筆や消しゴムのカスなどで汚れやすいです。「新品で買ったのに、こんなに汚くなるの…?」とビックリしますよね。筆箱のお手入れは、基本的にはそれぞれの商品の取扱説明書に従って行います。一見丸洗いできそうな商品でも、水濡れNGの部品が使われている場合もあるので注意が必要です。

それらを踏まえたうえで簡単にできる掃除方法をお伝えします。一番簡単で子どもと一緒にできることは、消しゴムを使って目立つ汚れを落とすこと。それでも難しい場合は部分的に中性洗剤を使うといいでしょう。筆箱の角の部分や細かいミゾに汚れが溜まっている場合は、使い古した歯ブラシなどを活用してみてください。

絵の具のパレットや筆を洗うバケツなども、水性絵の具の汚れが残りがち。この機会にしっかり掃除しておくと、次回快適にお絵かきできますね。こちらも汚れが落ちにくい場合、中性洗剤を使うとスルッと落ちることがあるのでお試しくださいね。

ちなみに、よくあるメラミンスポンジを使うとパッと見キレイになりますが、研磨して汚れを取り去る仕組みのため、表面に細かいキズがつきやすいです。再び使った時に汚れが細かく入り込んでしまう場合があるので、汚れやすい学用品に対しては避けた方がいいと思います。汚れた学用品のお手入れは、子どもと一緒にどうぞ。実験感覚で楽しく作業できるかもしれませんね。

消耗品をチェックする

学習で使う鉛筆、消しゴム、のりなどの文房具、授業で使うノートの在庫が切れていないか?絵の具や色鉛筆などの画材なども色が欠けていないか?ひとつずつチェックします。その際、それぞれ記名されているかどうかも確認するといいでしょう。特によく消耗するアイテムは、その都度買わなくてもいい仕組みにしておくことをオススメします。

特に衛生用品のマスクやポケットティッシュなどは在庫切れを起こさないよう、ある程度ストックしておくと安心です。ちなみに、新型コロナ以降、娘の学校では給食前にアルコールティッシュで各自の机を拭く作業が加わりました。それに伴い、アルコールティッシュのストックも用意することに。このように、様々な変化に伴って増えていくモノもあるので、子どもと一緒に確認しましょう。

これらの消耗品は、家の中ではなるべく一箇所に集約して収納します。子どもが自分で出し入れでき、ストックがなくなったことがわかるようにしておけば、消耗品がうまく循環する仕組みになります。

子どものサイズをチェックする

毎日子育てしているとわかりにくいですが、子どもは着実に成長しています。身体と合っているかどうか、定期的にサイズチェックをしましょう。

例えば上履き。子どもにとって1日の中でとても長い時間履いている靴のひとつです。足の健康の為にはサイズに合ったものを用意しますが「足が痛い!」と子どもに言われて慌てて買いに行く、ということはありませんか?何度か繰り返した結果、わが家は今履いているサイズよりも大きなサイズを持つようにしました。上履きを交換したら必ず次のサイズを買っておくようにすれば、店頭で「今、何センチだっけ?」と迷うこともありません。

また、体操着も身体に合っているか、サイズチェックが必要です。親は普段、体操着を洗濯して持たせるだけのことが多く、運動会などで子どもが体操着を着ている姿を目にしてギョッとすることもあるようです。子どもに着てもらい、サイズがピチピチになっていないか、動きにくそうではないかを判断して、必要があればサイズアップします。夏休みのはじめの方で確認して手配しておけば、新学期にバタバタせずにすみますね。

学習プリントを整理する

毎日何枚も持ち帰ってくる学習プリント。こまめに整理するのは忙しい日々の中では正直大変。そして、プリントをすぐに捨てていいかどうかも、判断しにくいところです。わが家の場合、ひとまず棚の中のプリントボックスに一時保管しています。

プリントの一時保管場所は、ランドセルや教科書類の近くがオススメ。ランドセルの中身を入れ替える時、持ち帰った学習プリントをノンストップで収納できるからです。これらは、学期末のタイミングで全部出して、親子で一気に学習プリントの見分け会をします。子どもと一緒に1学期の学習の成果を振り返ったり、成長をしみじみ感じる時間になるのでオススメですよ!

いかがでしたか?今回は「学用品の管理のコツ」をご紹介しました。スッキリした状態で夏休みを過ごし、そして新学期を迎えられるように整えていきましょう。

記事監修

整理収納アドバイザー
水谷妙子
無印良品で商品企画&デザインを13年間務める。手がけた商品は500点超。調べた他社商品は5,000点超。2018年「ものとかぞく」を起業し、個人宅や店舗などの整理収納サービスやお片づけ講座を行うかたわら、雑誌やWebでも活動中。フォロワー6万人を超えるInstagramでは、マネしやすい整理収納アイデアやモノ選び情報を発信中。8歳6歳4歳の3児の母。

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