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反抗期を英語でいうと?
子どもの成長過程で避けて通れないのが、反抗期です。この「反抗期」という言葉を英語で何というのかご存知でしょうか? 第一反抗期や第二反抗期、さらに「反抗」「反抗する」という英語についても順に見ていきましょう。
反抗期はいつからいつまで? いつ終わる?
そもそも子どもの反抗期は、いつから始まり、いつまであるのでしょうか?
反抗期とは
反抗期とは、子どもが成長する過程で、自我の意識が強くなり、親や家族に対して反抗的な態度をとることをいいます。反抗期が始まる時期や反抗の度合は、それぞれの子どもによって異なりますが、一般的な反抗期の時期は、次のとおりです。
反抗期は3回ある?
反抗期は3回現れるといわれています。最初にやってくるのが、2~3歳頃の「第一反抗期」。次が、小学校低学年頃の「中間反抗期」、そして最後が思春期の「第二反抗期」です。
第一反抗期(イヤイヤ期)
「イヤイヤ期」としてよく知られているのが、2~3歳の幼い時期にやってくる第一反抗期です。何に対しても「イヤ」と反抗して、かんしゃくを起こしたりします。
これは子どもに自我が芽生えはじめ、やりたいことが出てくることで生まれるもの。しかし、自分の気持ちをうまく伝えられないため、ストレスを感じてまわりに当たってしまうのです。第一反抗期が終わるのは、3~4歳頃です。
中間反抗期
第一反抗期、第二反抗期に比べると激しくはありませんが、子どもがやや反抗的になるのが、中間反抗期です。小学校低学年から10歳頃にかけて続くケースが多いようです。
子どもの世界はそれまでは家族中心で、仲のよい友だちも1~2人程度だったのが、この頃には5~6人と増えていき、子どもの社会性が育まれていく時期です。グループの中にリーダー役、調整役などの役割分担ができ、メンバーだけに伝わる暗号や自分たちだけの「基地」を作ったりすることから、特に小学校3年生前後の年齢は「ギャングエイジ」と呼ばれています。
第二反抗期(思春期)
思春期に迎えるのが「第二反抗期」です。12歳頃から始まり、16歳頃には落ち着いていくケースが多いようです。
この時期は「自立したい」という欲求が強くなることで、親や家族に反抗的な態度をとるようになります。また親や家族との時間より、友だちと過ごす時間を優先させたくなります。
反抗期を英語でいうと?
英語で「反抗期」を表す言葉を見ていきましょう。
rebellious phase(レベリアス・フェーズ)
「rebellious(レベリアス)」は、「反抗的な・従順でない・扱いにくい」という意味です。「phase(フェーズ)」は、「期間・段階」のこと。「反抗期」は「rebellious phase(レベリアス・フェーズ)」と言います。
「phase」の代わりに、「stage(ステージ)」「period(ピリオド)」を使って、「rebellious stage(レベリアス・ステージ)」、「rebellious period(レベリアス・ピリオド)」としてもかまいません。
反抗期を使った例文を見てみましょう。
・娘が反抗期です
「娘が反抗期です」は「My daughter is in a rebellious phase(マイ・ドーター・イズ・イン・ア・レベリアス・フェーズ)」といいます。
「娘が反抗期にいる」と言いたいときは、「go through(ゴー・スルー)」を使って「My daughter is going through a rebellious phase.」と表現することもできます。
・私は反抗期がありませんでした
「反抗期がなかった」は「I didn’t have a rebellious phase(アイ・ディドゥント・ハブ・ア・レベリアス・フェーズ)」といいます。
イヤイヤ期(第一反抗期)を英語でいうと?
2~3歳の頃に訪れるイヤイヤ期は、英語で何というでしょうか?
terrible two(s)(テリブル・トゥー)
イヤイヤ期がやってくる2歳頃の子どもは、ママやパパが手を焼くことから「魔の2歳児」と言われています。これと同じ意味の英語が、「terrible twos(テリブル・トゥズズ)」です。「terrible」は「ひどい・恐ろしい」という意味があり、「twos(トゥーズ)」は2歳一般のことを指します。つまり「terrible twos」で、魔の2歳児やイヤイヤ期を表します。
ちなみに、イヤイヤ期が続く3歳児は「horrible threes(ホリブル・ーズーズ、恐怖の3歳児)」、イヤイヤ期が終わった4歳児は「wonderful fours(ワンダフル・フォズズ、素晴らしい4歳児)」などと呼びます。
イヤイヤ期を使った例文を見てみましょう。
・息子がイヤイヤ期です
上述の例文と同じように「go through」を使ったり、「My son is in a terrible two(マイ・サン・イズ・イン・ア・テリブル・トゥー)」といいます。また「My son is having a terrible two(マイ・サン・イズ・ハビング・ア・テリブル・トゥー)」でもOKです。
思春期(第二反抗期)を英語でいうと?
思春期にやってくる第二反抗期は、10代に現れる反抗期であることから「teenage(ティーンネージ)」の言葉を使います。
teenage rebellion (ティーンネージ・レベリオン)
「rebellion(レベリオン)」は、「反抗」を表す言葉です。これに「teenage」がつくことで、「10代の反抗期」となり第二反抗期のことを表します。
第二反抗期を使った例文を見てみましょう。
・彼のふるまいは典型的な反抗期です
「His behavior is typical teenage rebellion(ヒズ・ビヘイバー・イズ・ティピカル・ティーンネージ・レベリオン)」といいます。
「反抗」「反抗する」を英語でいうと?
そのほか、「反抗」や「反抗する」に関連した英語について見てみましょう。
rebel(レベル)
「反抗する」は「rebel(レベル)」。この「rebel」は動詞のほかに、名詞の「反抗する人、反逆者」の意味と、形容詞の「反抗する、反逆心のある」という意味もあります。
resist(レジスト)
「resist(レジスト)」は「抵抗する・反抗する」の意味。そのほか「耐える・我慢する」という意味もあります。
defy(デファイ)
「defy(デファイ)」は「逆らう・従わない」の意味。楯ついたり、食ってかかったりする意味が含まれています。名詞の「反抗」は「defiance(ディファイナンス)」です。
oppose (オポーズ)
「反対する」や「争う」「敵対する」という意味が、「oppose (オポーズ)」です。名詞の「反抗」は、「opposition(オポジション)」です。
子どもの反抗期は世界共通?
英語にも「イヤイヤ期」や10代の反抗期を表す言葉があるということは、子どもの反抗期は世界共通ということです。
親にとっては大変な時期と感じるかもしれませんが、子どもの成長のプロセスのひとつなので、ゆったりと、大きく構えて、そして自分がどうだったかも思い出して、対処したいですね。
文・構成/HugKum編集部