スベリヒユは栄養価の高いスーパーフード
スベリヒユは一般的には雑草として知られている植物です。世界に広く分布していて、庭や畑のみならず道端やアスファルトの隙間などにも生える、強い生命力と繁殖力を持っています。見た目は茎が赤紫色、葉っぱは楕円形でぷっくりとした多肉植物です。そして可愛らしい黄色の花を咲かせます。日本では山形県などの限られた地域でのみ食べられていますが、ヨーロッパや中東、アジア、アフリカなど世界中の多くの地域で食用とされているそうです。
それもそのはず。実はこのスベリヒユ、栄養素をたくさん含んだスーパーフードなのです!多くのビタミン・ミネラルを含み、さらに注目すべきなのはオメガ3を含んでいること。もっと詳しくご紹介すると、植物性オメガ3脂肪酸のα-リノレン酸(ALA)という栄養素を、他の野菜よりもはるかに高い数値で含有しているのです。この栄養素は抗炎症作用や、中性脂肪を下げるなど数々の素晴らしい効果があることで知られています。ただの雑草と思っていたスベリヒユの見る目が変わりますよね?そんなにカラダに良い効果があるなら、美味しく調理して食べちゃいましょう!
スベリヒユのなめろうを作ってみよう!
スベリヒユは湯がくとぬめりが出る特徴があります。これを活かして、ネバネバの納豆と和えたなめろうを作ってみようと思います。こちらは『ザッケン!』内でも紹介されていたレシピですよ。
①スベリヒユを採取しよう
スベリヒユは乾燥に強い植物で、日本全土のいたるところに生えています。見つけ方としては、日当たりの良い場所を好むそうなので、日陰ではなく日向を探してみると良いと思います。見つけたスベリヒユはこのようにプランターに植え付けてあげると、その生命力の強さからどんどん大きくなっていくそうですよ。
②スベリヒユを湯通ししよう
採取できたスベリヒユは、まず綺麗に洗いましょう。
そして熱湯に入れて、湯通ししていきます。数十秒火にかけて、しんなりした感じがしたらオッケーです。
③スベリヒユを細かくきざもう
湯通ししたスベリヒユを、包丁で細かくきざんでいきます。
すると、このようにとろーっとしたねばり気が出てきました。
④スベリヒユを納豆と和えよう
納豆と混ぜ混ぜしたら、「スベリヒユのなめろう」の完成です。とっても簡単ですね。なんだかめかぶ納豆とそっくりな見た目です。さて、お味はどうかな?
「スベリヒユのなめろう」を食べてみた
それでは食べてみましょう。気になるお味はどうなのでしょうか?
納豆は大好きですが、クセのある味の食べ物はあまり好まない、我が家の次男が実食します。美味しそうな見た目に、テンションも高めです。
モグモグモグ…
う〜〜〜ん…。
おいしい!!
栄養価の高さから勝手なイメージで青臭さや苦みがあるんじゃないかと思っていましたが、それらはほとんど感じず、とても食べやすいお味と食感でした。味に敏感な子どもでも美味しいと言っていたので、間違いないと思います。湯通ししたことと細かくきざんだこと、そして納豆と和えたことでより一層食べやすくなっていたのかもしれません。
でも身近な植物で豊富な栄養素が手軽に摂取でき、そしてさらに味も美味しければ、言うことなしですよね。今回は入門編ということで納豆和えという調理法に挑戦しましたが、次はその見た目の可愛らしさを活かしたサラダやオープンサンドイッチなども作ってみたいなと思いました。
皆さんもスーパーフードのスベリヒユを是非召し上がってみませんか?自由研究のテーマとして身近な植物を調理して食べてみるというアイデア、とても面白いと思います。
文・構成/小島有里 監修/中尾佳貴
※採取する植物は、
※スベリヒユがある場所に生えている「コニシキソウ」は毒性の植物なので一緒に摘まないよう注意が必要です。スベリヒユとの違いは、茎を折ると乳白色の汁が出てきますので確認してください。
「ザッケン!」いまなら1話試し読みも!>>
https://shogakukan-comic.jp/book?isbn=9784098510870
雑草研究部、実際に存在します。
彼らの活動を取材で見学させていただいている間、とてもワクワクしました!
足下に広がる植物たちの世界を研究する高校生たちを丁寧に物語に紡いでいるのは、『蒼のざらざら』、『書くが、まま』の映画監督・上村奈帆氏。
その原作を、植物の細部にまでこだわって作画しているのが、アーティストとしても活動盛んなプクプク氏です。
また、自然農の実践家でもある中尾佳貴氏に植物監修をしていただいています。
読み終わった後、外に出て雑草を観察したくなる。心を動かす作品です。
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