そもそもマンゴーってどんなフルーツ?
世界3大美果の1つとされるマンゴーは、ムクロジ目ウルシ科マンゴー属の常緑樹。和名は「芒果」「檬果」など。マンゴーの歴史は古く、4,000年以上も前からインドで栽培されていたそうです。南国を代表するフルーツでメキシコや東南アジアのものが多く出回ります。
日本でみられるマンゴーの種類や旬の時期をチェックしていきましょう。
日本に流通しているマンゴーの種類や旬の時期
・アップルマンゴー
アップルマンゴーはりんごのように赤い色をしたマンゴーの総称です。ふっくらと丸い形をしていて、赤い果皮と強い香りが特徴。4~9月にかけて旬を迎える酸味と甘味のバランスがとれたマンゴーです。日本では宮崎県や沖縄県、鹿児島県で栽培されていいます。
・アルフォンソンマンゴー
マンゴーの世界最大の生産国であるインドで栽培されているマンゴーです。極めて糖度が高く香りも良く、「マンゴーの王様」とも呼ばれています。日本に出回るのは8月頃からです。
・ペリカンマンゴー
フィリピン産のマンゴーで、黄色の果実がペリカンのくちばしのような形をしていることからそう呼ばれているそうです。他のマンゴー と比べると、控えめな甘さと香りが特徴。日本では1年を通して購入することができますが、旬の時期は3~5月です。
・タイマンゴー
タイマンゴーは、タイで栽培されているマンゴーの総称です。見た目はペリカンマンゴー とよく似ていますが、タイマンゴーはペリカンマンゴーよりもひと回り大きく先が尖っているのが特徴。日本では1年中流通していますが、タイの雨季が明ける11~6月が旬の時期です。
冷凍マンゴーの栄養やカロリーは?
甘くトロッとした食感が美味しいマンゴーですが、気になるのは「冷凍することで栄養価はどうなるの?」、「カロリーは高いの?」ということではないでしょうか。
冷凍したマンゴーの栄養はどうなる?
主なマンゴーの栄養素は、βカロテン、カリウム、食物繊維、ビタミンB2・C・E、葉酸です。これらの栄養素は冷凍してもほとんど壊れません。
しかし市販の冷凍マンゴーなど、密閉されたものを開封した場合、酸化が進みます。そのため食べきれなかったものはラップで包み、密閉できる保存容器などに移して保存するのがおすすめです。
冷凍マンゴーの気になるカロリーは? 食べ過ぎは体に悪い⁉︎
冷凍マンゴーのカロリーは100gあたり65kcal。糖質は100gあたり15.5gです。甘味が強いため、カロリーと糖質はやや高め。
しかし食物繊維やビタミン類などを積極的に摂取したい栄養素を多く含んでいるため、適量を食べることは体に良いとされています。摂取量は1日あたり200gまでを目安にすると良いでしょう。
冷凍マンゴーを使ったおすすめレシピ4選!
冷凍マンゴーはスムージーにしたり、アイスのようにそのまま食べても美味しいですが、他にもおすすめの食べ方があります。冷凍マンゴーを使ったレシピをご紹介します。
1、冷凍マンゴーラッシー
冷凍マンゴーで作る濃厚なマンゴーソースと、ラッシーのマイルドな酸味が合わさって、さっぱりと美味しい一品。夏のデザートや辛いものを食べた後にもおすすめです。
【材料(2杯分)】
- 冷凍マンゴー… 180g
- 水… 100cc
- 牛乳… 100cc
- ヨーグルト(無糖)… 100g
- 砂糖… 20g
【作り方】
1、鍋に冷凍マンゴーと砂糖、水を入れます。
2、マンゴーを潰しながら約10分弱火で熱します。
3、マンゴーがある程度潰れたら、鍋から取り出し、粗熱が取れたら冷蔵庫に入れて冷やします。
4、容器にヨーグルト、牛乳を入れてよく混ぜラッシーを作ります。
5、グラスにラッシーとマンゴーソースを入れ、軽く混ぜて完成です。
2、冷凍マンゴープリン
クリーミーなマンゴープリンに濃厚な甘さのマンゴーのピューレをかけた贅沢なデザート。おもてなしのデザートとしてもおすすめです。
【材料(プリンカップ約4個分)】
<プリン生地>
- 冷凍マンゴー… 200g
- 牛乳… 100ml
- 生クリーム… 100ml
- 粉ゼラチン… 5g
- 水… 大さじ2
- 砂糖… 大さじ1
<マンゴーピューレ>
- 冷凍マンゴー… 70g
- レモン汁… 小さじ1
- 砂糖… 5g
【作り方】
<プリン生地>
1、冷凍マンゴーは軽く自然解凍か電子レンジで解凍しておきます。
2、1をミキサーかブレンダーで攪拌し、滑らかにします。
3、耐熱ボウルに滑らかにしたマンゴーを入れ、牛乳、砂糖、生クリームを加えてよく混ぜます。
4、3を電子レンジで1分ほど加熱します。
5、溶かしたゼラチンを入れ、よく混ぜます。
6、カップに注ぎ入れ、冷蔵庫で2時間以上冷やします。
<マンゴーピューレ>
7、冷凍マンゴーを電子レンジで加熱します。
8、容器に加熱したマンンゴー、砂糖、レモン汁を入れミキサーまたは、ブレンダーで攪拌します。
9、冷やしておいたプリン生地にマンゴーピューレをかければ完成です。
3、マンゴー蒸しパン
ふんわりとマンゴーの甘みを感じる蒸しパンです。蒸し器がなくても大丈夫。フライパンで作るレシピをご紹介します。
【材料(直径15cm丸型1個分)】
- 冷凍マンゴー… 70~80g
- ホットケーキミックス… 200g
- 牛乳… 150ml
- 卵… 1個
- 砂糖… 10g
- サラダ油… 大さじ1
【作り方】
1、冷凍マンゴーは自然解凍もしくは電子レンジで解凍しておきます。
2、1をミキサーかブレンダーで攪拌します。
3、ボウルに卵と砂糖を入れ、白っぽくなるまでよく混ぜます。
4、3にホットケーキミックス、滑らかにしたマンゴー、牛乳、サラダ油を入れよく混ぜます。
5、型にクッキングシートをひき、4を流し込みます。
6、フライパンに、5を入れます。
7、型の1cmほどの高さまでお湯を入れ、蓋をします。
8、弱火で約25分蒸して出来上がりです。
4、マンゴーと生ハムの冷製パスタ風そうめん
冷凍マンゴーはデザートだけじゃなく、料理にも使えます。夏の暑い日のランチにおすすめなのが「マンゴーと生ハムの冷製パスタ風そうめん」。マンゴーの甘さと生ハムの塩味がなんとも絶妙にマッチして、クセになる美味しさです。
【材料(2人分)】
- 冷凍マンゴー… 100g
- そうめん… 3束
- 生ハム… 適量
- オリーブオイル… 大さじ2
- レモン汁… 大さじ1
- 塩… 少々
- ブラックペパー… 適量
【作り方】
1、冷凍マンゴーは前日から冷蔵庫で解凍しておきましょう。
2、そうめんを茹で、茹で上がったら冷水で冷やします。
3、ボウルにオリーブオイル、レモン汁、塩、ブラックペッパーを入れ混ぜ合わせます。
4、3にそうめん、生ハム、を入れ混ぜ合わせます。
5、最後にマンゴーも入れ、軽く混ぜたら完成です。
手軽に手に入る冷凍マンゴーを楽しむ
冷凍マンゴーには嬉しい栄養価がたくさん含まれていることがわかりました。また冷凍マンゴーはそのまま食べるだけでなく、様々な楽しみ方もあります。暑い夏、手軽に買える冷凍マンゴーで楽しんでみてはいかがでしょうか。
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構成・文・写真(一部を除く)/松田慶子(京都メディアライン)