目次
冷凍フルーツのメリットとは?
フルーツは冷凍するのがおすすめです。その理由をみていきましょう。
・甘味が増す
糖類は、温度によって甘味の感じ方が変わります。フルーツに含まれる果糖は、温度が低くなるほど甘味を強く感じるのが特徴。冷蔵庫で冷やしてもそんなに甘く感じなかったフルーツも、冷凍することでより甘味を感じることができます。
・栄養価がアップする
多くのフルーツは冷凍したほうが、生のものよりもビタミンCや抗酸化物質の含有量が高くなるという研究結果が出たそうです。
また、冷凍することでフルーツの細胞壁が壊れます。そのことでビタミンやミネラル、ポリフェノールなどの栄養素が吸収しやすくなるという嬉しいメリットもあるようです。
・長期間の保存が可能
フルーツは冷凍することで、風味や栄養価が損なわれることなく約1か月半の保存が可能です。すぐに食べきれないフルーツは早めに冷凍保存しておくのがおすすめです。
・ダイエット中のおやつにおすすめ
凍らせたフルーツはアイスの代わりになります。ダイエット中は、糖質や脂質の多いアイスクリームは避けたいもの。フルーツは砂糖を使用しておらず、また美容には欠かせないビタミン類なども摂ることができます。ダイエット中にアイスクリームを食べたい欲求に駆られたら、冷凍フルーツで代用してみるのはどうでしょうか。
冷凍に向き不向きのフルーツとは?
数多くあるフルーツの中で、冷凍に向かないものもあります。冷凍に向いているフルーツ、向いていないフルーツをチェックしていきましょう。
冷凍に向いているフルーツ
冷凍に向いているフルーツは、味の濃いフルーツです。水分が多く薄い味のフルーツを冷凍すると、甘味や酸味などの味が感じにくくなることも。一方、味の濃いものは、甘味や程よい酸味を感じることができます。さらにおすすめは水分量が多くなく、繊維質が豊富なフルーツ。程よい食感を残すことができます。
- バナナ
- パイナップル
- マンゴー
- ブルーベリー
- ライチ
- キウイ
- ぶどう類 など
冷凍に不向きなフルーツ
水分量が多く、味の薄いフルーツは冷凍に不向き。あまり味を感じることができなかったり、硬くなったりしがちです。薄い味のフルーツを冷凍する場合は、ヨーグルトやアイスクリームと一緒に食べるなど、工夫して食べるのがおすすめです。
- りんご
- びわ
- 梨
- スイカ(※本来スイカは野菜に分類されますが市場などでは果実として扱われているため、ここではフルーツとして扱っています)など
冷凍フルーツの作り方をフルーツ別にチェック
冷凍フルーツを作る方法をフルーツ別にチェックしていきましょう。
バナナ
バナナはレモン汁をかけることで、茶色く変色するのを防ぐことができます。
【丸ごと冷凍する場合】
1、バナナの皮をむき、両端をカット。
2、レモン汁を絞って、ラップに包みます。
3、フリーザーバッグに入れて冷凍します。
【カットして冷凍する場合】
1、バナナの皮をむき、食べやすい大きさにカット。
2、レモン汁をふりかけます。
3、バナナが重ならないようにラップできっちり包みます。
4、さらにフリーザーバッグに入れて冷凍しましょう。
パイナップル
パイナップルは軽く冷凍させてからフリーザーバックに入れ替えると、食べる時に便利ですよ。
【冷凍方法】
1、パイナップルを食べやすい大きさにカットします。
2、金属製のトレーにラップをひき、その上にパイナプルを並べます。
3、さらに上からラップをかけ、冷凍庫で凍らせます。
4、ある程度パイナップルが凍ったら、フリーザーバッグに移し替えます。
ブルーベリー
傷んだブルベリーは冷凍する前に取り除いておくのがポイントです。
【冷凍方法】
1、ブルーベリーは流水で洗います。
2、傷んでいるものは取り除きます。
3、キッチンペーパーでしっかり水気を拭き取りましょう。
4、食べ切れる量に小分けしてフリーザーバッグに入れて冷凍します。
キウイ
キウイは冷凍する際に注意点があります。それは完熟してから冷凍すること。熟していないキウイを冷凍すると、それ以上熟しません。熟していないキウイは、しばらく常温で保存してから冷凍しましょう。
また、キウイは皮ごと冷凍がおすすめです。冷凍すると皮がむきやすく、果肉は完全に硬くはならないため、簡単に切ることができます。
【冷凍方法】
1、キウイを皮ごと水洗いします。
2.キッチンペーパーで水気を拭き取ります。
3、1個ずつラップで包み、さらにフリーザーバッグに入れて冷凍します。
冷凍フルーツの解凍方法は?
冷凍したフルーツを完全に解凍することは、おすすめできません。水分が出てしまい食感が悪くなるからです。冷凍フルーツは凍ったまま食べるか、半解凍にしてシャリシャリとした食感を楽しむのがおすすめです。
冷凍フルーツのおすすめ活用レシピ
冷凍したフルーツはそのまま食べても美味しいですが、「そのまま食べるのに飽きた」というときにおすすめの食べ方をご紹介します。
便秘解消! バナナきな粉スムージー
【材料(1人分)】
- 冷凍バナナ… 1本分
- きな粉… 大さじ1
- 牛乳(豆乳でもOK)… 200cc
- はちみつ… お好みの量
【作り方】
ミキサーに冷凍バナナ、牛乳、きな粉、はちみつを入れ攪拌するだけで完成です。
水出しフルーツアイスティー
【材料(500ml)】
- 水出し用ティーパック… 2個
- 水… 500ml
- お好みの冷凍フルーツ(マンゴー、桃、ブルーベリーなどがおすすめ)… お好みの量
【作り方(2杯分)】
1、保存容器に、水とティーパックを入れて冷蔵庫で3時間ほど寝かせて紅茶を抽出します。
2、できたアイスティーをグラスに注ぎ、お好みの冷凍フルーツを入れてできあがりです。
冷凍パイナップルでアイスサンド
【材料(2個分)】
- バニラアイスクリーム… 適量
- 冷凍パイナップル… 適量
- 市販のビスケットやクッキー(ココナッツ風味がおすすめ)… 4枚
【作り方】
1、冷凍パイナップルを、食感が残るぐらいの大きさに細かくカット。
2、ボウルにアイスクリーム、冷凍パイナップルを入れて混ぜます。
3、2をビスケットやクッキーに挟んで完成です。
保存する際は1個ずつラップに包み、フリーザバッグに入れて冷凍保存しましょう。
ダイエット中や暑い夏のおやつにぴったり
栄養たっぷりでひんやりと美味しい冷凍フルーツは、ダイエット中や暑い夏のおやつにぴったりです。たくさん買いすぎたフルーツや、食べきれなかったものは冷凍して様々な食べ方を楽しんでください。
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構成・文・写真(一部を除く)/松田慶子(京都メディアライン)