【1270人にアンケート!】子育て家庭の防災対策最前線。備蓄しているものや対策の実態は

9月1日は防災の日です。HugKumでは2022年8月、メールマガジンの会員に「防災アンケート」を実施し、多くのパパママから防災に関する意識をお聞きしました(回答数は1270名)。
結果、最も備えが必要だと思う災害は、1位は地震、2位は台風・大雨・洪水で、3位は火災という結果でした。

ご家庭の防災対策で常時意識している備えは?

では、常に意識している防災対策として、各家庭では具体的にどんな備えをしているのでしょうか。

複数回答可でアンケート調査をしました。

非常用飲料水を用意する(745名)」と「非常用食料品を用意する(731名)」の回答が1位,2位でした。6割以上の方が非常時の食料や飲料を備えているとのことになります。

次いで「ライト、ラジオなどの電池を用意している(677名)」が3位でした。

4位は、「火災・地震(水害も含める)保険に加入する(606名)という方も多くいました。常に防災を意識しているということではないかもしれませんが、最近の「線状降水帯」などによる大雨の被害が全国に多発していることもあり、引っ越しや家を購入する際の万一の備えでしょうか。

また、大きなお子さんがいる家庭は、日中はそれぞれ活動場所が異なることから「家族で避難場所や避難経路を確認しておく」が313名、一方で赤ちゃんが生まれた家庭では「非常食用の離乳食やミルクも備蓄している」と回答した方は48名いました。

この1年で新たに実施した防災対策は?

防災は常に意識していなければいけないと言われ続けています。

家庭での防災対策で、この1年の間に新たに実施したことをお聞きしたところ、2位、3位はやはり「非常用飲料水(259名)と非常用食料(229名)の備蓄」をされたという答えが多く寄せられました。

普段から少し多めに食材、加工品などを買っておき、使ったら使った分だけ新しく買い足していくことで、常に一定量の食料を家に備蓄しておくローリングストック法をとるご家庭が増えていることを表しているようです。

1位は特になしと答えた方が578名。これは基本的な防災への備えは常にしてあるということなのかもしれません。

また、少数ですがフリーアンサーで回答された防災の備えには以下のようなものもありました。

・子どものライフジャケットを購入した

・公衆電話のかけ方を子どもに教えた

・寝室の家具の下にスリッパを置いている

・車にも防災バッグを置いている

・カセットストーブを用意した

・現金の準備をした

フリーアンサーにはいろいろな回答がありましたが、この1年の間に新しく実施した防災対策は、避難中を想定した回答が比較的多くみられました。

家庭での備蓄について

家庭では何日分の食料品を備蓄しているかの質問では、3日分くらいが592名といちばん多く、次いで7日分が184名でした。その次は、災害用として備蓄はしていないが176名でした。

食品の備蓄について、特に多めに用意しているものは、下のような回答でした。

1位 缶詰(588名)

2位 レトルトのカレーや、パスタソースなど(587名)

3位 カップ麺(489名)

4位 お米(レトルト含む)(455名)

5位 パスタ、うどんなどの乾麺 (454名)

全体では下のグラフのような結果となりました。アレルギー対策なども大切ですね。

防災意識のアップデートとは?

この1年での防災意識の変化についてお聞きしたところ、コロナ禍なので避難所に行かなくても数日暮らせるよう非常食を常備する、防災袋にマスクを常備するといった回答も。最近のコロナ禍ならではの回答でしょう。

特別なことはしていないけれど、いつもできることを災害時にも

短時間大雨情報をこまめにチェックするようにしている

スマホの充電、車のガソリンはいつも満タンにしておく

災害メールを送れるアプリを家族みんなのスマホに入れた

防災アプリをインストールした

といったように、普段から使っているツールを被災時にも活用できるようにしておくことも、防災対策には大切です。

厳しい夏の暑さ、冬の寒さ、暮らしている地域に合わせた対策を

スマホ電源で使えるコンパクトエアコンを準備した

熱中症対策で冷えピタとポカリも用意した

カセットストーブを買った

寒冷地でも耐えられる寝袋を購入した

このように、被災の時期や住んでいる地域によって、備えておくものが異なる場合もあります。

家族構成、成長も考えて、防災意識と備えは常にアップデートを

・子どもが大きくなってきたので、赤ちゃんの頃の備蓄から内容を見直したいと思う

・子どもが成長して、3日分の備蓄のつもりが1日分にしかならないかもしれない。もっと食料品を買い足さなくてはと思う

赤ちゃんが生まれたのでその分の備蓄も必要となった

犬のごはんもローリングストックしている

子どもの成長や新たな家族の誕生によっても準備するものは変わるため、定期的な見直しは必要です。また、ペットも大事な家族なので、フードなどを備えておくことも忘れずにいたいですね。

お子さんと災害時の避難について話していますか?

小学生になると防災を学ぶ授業があるので、災害や避難について家庭で話す機会が増えてくるようです。

災害の起こるタイミングが在校中なのか放課後なのかで、取るべき行動が変わるので、シーンによってどう対応するか確認しておくことが大切ですね。

・子どもが大きくなるにつれて家にいない時間も増えているので、日中に災害が起こった場合の集合場所を確認した

・田舎に引っ越したので、避難場所などを改めて家族で確認した

・どこで地震が起きたかによっての待機場所を確認した

・住んでいるマンションにいたら安全なので、一人の時でもマンションから出ないことを伝えた

皆さんの防災アイデアを教えてください

この質問に対してはフリーアンサーでたくさんのアイデアが集まりました。皆さんのアイデアの一部をご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね!

100均で購入できる防災グッズのおすすめは

食べ物、衛生用品、便利グッズ……。100均に防災グッズとして販売されているグッズもあれば、普段使いのグッズも視点を変えると防災や減災に役立つものがたくさんあるので、どんなグッズがどのように使われているかご紹介します。

100均のレインコートや防災シートを使わないリュックに収納

蓄光シールや蛍光シールをリモコンや段差などに貼ると見やすくて安全

赤ちゃんのいたずら防止の扉のロックを食器棚につけている

保温アルミシート、カッパ、子どもの使い捨てエプロンを入れる

給水袋や携帯トイレ、プラ食器

五徳とろうそく

ペンライト、懐中電灯

食品用ラップフィルム 

子どもたちの荷物に迷子札

使い捨ての下着

100均のキャンプグッズは便利

袋に入れて湯せんで米が炊ける100均グッズ

車を利用

車は避難時の足として使うだけでなく、家が被災したときには第2の家、停電したときには電池として電気を使うなど、被災内容によって利用シーンがたくさんあるようです。

車に携帯トイレ、箱ティッシュ、ブランケット、使い捨てカトラリー、お茶やお菓子を置いている

電気自動車から電気を使う

ガソリンが半分になったら、満タンにするようにしている

キャンプグッズを防災用に利用

最近のキャンプブームなどで、避難所へ避難するのでなく、安全な場所にテントを建てて避難生活を送るといった声も聞こえてきます。そんな時は仮設トイレが近くにないことが多いので、トイレの心配を挙げる方もみられましたが、その場合はこのように対処するといった回答がありました。

非常用トイレを車の中にも置いている

トイレ代わりにビニール袋に猫の砂を入れ、それを使うつもり

ビニールに子どものオムツを2枚使って用を足す

犬用ペットシートを重ねて人間用に使用する

できることから「備え」を

災害は、いつどこで起こるのかわからないだけでなく、地震や大雨といったどんな災害に襲われるのかもなかなか想像がつきません。でもこのように多くの情報が共有され、それを参考に少しでもご自分のケースに合わせた備えをすることが、減災につながるのではないでしょうか。

最近多くの人が実施するようになったローリングストックなどもその例で、できるだけ手軽に継続できる対策をし続けながら、いつか来るといわれる災害に備えていきましょう。

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文・構成/HugKum編集部

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