持ち歩き防災グッズの選び方
万が一に備える防災グッズ。家に防災グッズをまとめて用意している方も多いかもしれません。しかし災害は家にいるときだけ起こるわけではありません。お出かけに行く時も非常用の防災グッズは持っておきたいところ。とはいえお出かけに必要な防災グッズを全て入れておくのは不可能です。
ここでは2つのポイントに絞って、お出かけカバンに入れておきたい防災グッズを選んでみました。
持ち歩きやすい、軽量で小型のもの
子連れのお出かけはただでさえ荷物が多くなってしまうもの。筆者自身も1歳の子供と一緒のお出かけは毎回リュックとショルダーバッグがパンパンに。できる限り不要なものは持ちたくないというのが本音です。小さくて軽いものなら、気軽にカバンに入れておけますよね。持ち歩きに負担のないグッズを選んでみました。
1つで二役、他のことにも使えるもの
防災グッズは基本的には念のため持っておくものなので、普段は置いておくだけで利用しないものが多くあります。ただ、せっかく持ち歩くなら他のことにも使いたい。そんな一石二鳥の便利な防災グッズをご紹介します。
100均や3COINSで買える!おすすめ「持ち歩き防災グッズ」5選
光があれば安心!小型ライト
地震や雷などの災害による停電で真っ暗になると、想像以上に不安になってしまうもの。ライトを持ち歩いておくと暗い場所で周りが確認できるので安心です。また、万が一孤立してしまった際に光で自分の居場所を知らせることができたり、暗いなかで避難する時や帰宅する時などにも使うことができたりと便利です。
もちろん暗い時にスマホのライトを使うこともできるのですが、ずっとつけていると充電がすぐになくなってしまうため、スマホの充電を温存するためにもライトは持っておくことをおすすめします。
100円ショップで売られているライトはいろいろ種類があるのですが、こちらはなかでも小型のもの。このくらいの小さなものならカバンに忍ばせておくにはぴったりです。手のひらサイズでかさばらないですし、重量も約20グラムととても軽くて手軽です。連続使用目安時間は12時間、 LEDライトが5つ付いているので、小さくてもしっかり照らしてくれます。
防災のマストアイテム!ホイッスル
災害の時に室内やエレベーターに閉じ込められたら助けを待たなくてはなりません。そんな時ホイッスルがあると、大声で助けを呼ばなくても高い音で周囲に助けが必要なことを知らせることができます。
こちらはホイッスルが付いた多機能コードブレスレット。ほどくと約2.9メートルのロープになり、束ねたり、巻いたりとアウトドアレジャーで使えます。
バックル部分の突起がホイッスルになっています。こちらも小さく、重さも約20グラムなので、カバンのなかに入れておくといいですね。
暑い日には大活躍の冷感タオル
これから暑くなる季節のお出かけに持って行きたい冷感タオル。野外ではもちろんですが、災害時は停電などで建物内の気温も上がってしまうことがあり、熱中症には注意が必要です。
こちらはボトル付きのクールタオル。水にぬらして絞って振るだけで、首にかけるとひんやりです。
20㎝×100㎝の長いタオルなので首に巻きやすく、スポーツなどでも使えます。また災害時にケガの手当てなどで包帯のように巻いて使うこともできます。抗菌防臭加工なのも災害時にはありがたいですね。
ボトルには取っ手が付いているので、ベビーカーやカバンに付けて持ち歩くこともできます。重さもボトル込みで約70グラムなので気軽に持ち歩けます。
快適に座れるクッション
屋外レジャーで活躍するクッション。地面がでこぼこしているところでもお尻が痛くならず、地面の冷たさや晴れた日のベンチの熱さも伝わらないので快適に座れます。
3COINSのクッションは折りたたみ式で持ち運びに便利な収納袋付き。シンプルでクッション性もあるので公園やテーマパークに行くときなどにも持って行きたいですね。
防災グッズとして緊急の時には頭を守るのに使ったり、避難場所で固い床に座るのに使ったりできます。
もしもの時に備えながら、ピクニックなどアウトドアでも活用できるのでおすすめです。ポーチ付きで約45グラムととても軽いので持ち歩きにも便利です。
防寒にも使えるレジャーシート
クッション同様、アウトドアシーンで活躍するレジャーシート。厚みがあるタイプのレジャーシートは熱を遮断してくれるので避難所などでも利用できます。冷たい床に座ったり寝たりする時に下に敷くことで、少しでも快適に過ごすことができます。
3COINSの布貼りレジャーシートは表面が布地なので座り心地も快適。また、裏地はアルミ蒸着加工された発泡ポリエチレンで保温効果やクッション性もあります。シンプルなデザインなのでさまざまなアウトドアシーンで使いやすく、おしゃれなのでおすすめです。災害が起こった緊急時には肩からかけておけば防寒にもなります。
写真のLサイズは2人が座れる約90㎝×約110㎝。重さも約190gなので持ち歩きの負担にもなりません。
【番外編】スマートフォンと予備バッテリーはマストアイテム
言わずもがなですが、スマートフォンは緊急時にとても有用なアイテム。スマホの予備バッテリーも持っておくと安心です。
また、災害が起こった時にどのようにスマートフォンを活用するのか、情報収集の方法を考えておくことは大切です。避難場所の探し方や気象情報の調べ方、安否の発信方法など、自宅以外で災害に遭った時にどうすればいいのか確認しておきましょう。
防災の心構え
災害はいつ起こるかわからないもの。想定外の事態にはどうしても気が動転してしまうものですが、少しでも落ち着いて行動できるよう、お出かけの時に災害が起こった時にどうするか日ごろから考えておくといいですね。万が一の時の安心のために、持ち歩ける防災グッズもぜひ活用してください。
文・構成/酒井千佳
京都大学 工学部建築学科卒業。
北陸放送アナウンサー、テレビ大阪アナウンサーを経て2012年よりフリーキャスターに。
NHK「おはよう日本」、フジテレビ「Live news it」、読売テレビ「ミヤネ屋」などで気象キャスターを務める。
現在は株式会社トウキト代表として陶芸の普及に努めているほか、2歳からの空の教室「そらり」を主宰、子どもの防災教育に携わっている。