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八十八夜とは
「八十八夜」という言葉を聞いたことがあるかもしれませんが、具体的にはどのようなことなのでしょうか。ここでは、八十八夜の読み方や意味、2026年はいつなのかを解説していきましょう。

八十八夜の読み方
八十八夜の読み方をご存じですか。「茶摘み」でも歌われるとおり、八十八夜は、「はちじゅうはちや」と読みます。
八十八夜の意味や由来
立春の日から八十八日目が八十八夜です。この八十八夜は、二十四節気以外の季節以外を示す「雑節(ざっせつ)」のひとつ。雑節には八十八夜のほかに、節分や土用、入梅などがあります。
八十八夜には、種まきや田植え、お茶を摘むなど、春の農作物の作業が行われる時期で、農業をする人にとって大切な日とされています。
2026年の八十八夜はいつ? 毎年変わる?
八十八夜は固定した日ではなく、毎年変動します。立春から数えて、88日目が八十八夜です。
2026年の八十八夜は5月2日(土)
2026年の立春は、2月4日。そこから88日数えた5月2日の土曜日が八十八夜です。
八十八夜と行事食「お茶」の関係
八十八夜といえば「茶摘み」の歌からもわかるとおり、お茶との関係が深いです。ここでは、八十八夜とお茶の関係を説明していきます。

なぜ八十八夜に摘んだお茶がいいの?
八十八夜のころにはお茶の新芽が出そろう時期です。ですから、そのころからお茶摘みがはじまります。この時期に摘まれたお茶は「新茶」または「一番茶」といい、栄養が豊富でおいしいといわれています。
新茶には、カテキン、ビタミン、テアニンなどがたっぷりと含まれています。また、うまみがあり、香りもよいのが特徴です。この時期に摘んだお茶を飲むと、長生きするという言い伝えもあります。
茶摘みの様子が歌われた歌がある
「夏も近づく八十八夜」からはじまる歌「茶摘み」。歌詞に「八十八夜」と登場することから、この時期の茶摘みの様子が歌われています。
どんな曲なのか、次で詳しく見ていきましょう。
八十八夜の歌「茶摘み」を楽しもう
「茶摘み」は、日本の唱歌です。作詞、作曲した人はわかっていません。この曲が初めて登場したのは1912年(明治45年)、「尋常小学唱歌(※) 第三学年用」に掲載されたのが始まりといわれています。2007年には文化庁と日本PTA全国協議会が選ぶ「日本の歌百選」に選定されています。
(※)尋常小学校:明治維新から第二次世界前までに存在した初等教育機関の名称
「茶摘み」の歌詞
1 夏も近づく八十八夜
野にも山にも若葉が茂る
あれに見えるは茶摘みじゃないか
あかねだすきに菅(すげ)の笠
2 日和(ひより)つづきの今日このごろを
心のどかに摘みつつ歌ふ
摘めよ摘め摘め摘まねばならぬ
摘まにゃ日本の茶にならぬ
子どもとできる「茶摘み」の手遊び
「茶摘み」の歌に合わせて、手遊びができます。「せっせっせーのよいよいよい」からはじまり、交互に手を合わせる動作を繰り返します。この動作は、お茶を摘む手つきを真似したものなのだそうです。ぜひ、お子さんと一緒にチャレンジしてみてくださいね。
八十八夜とお米の関係
八十八夜は茶摘みだけでなく、お米をつくる上でも重要な時期です。八十八夜の「八十八」という文字。これを組み合わせると「米」の文字になります。そのことから八十八夜に種まきをすると、秋においしいお米が収穫できるといわれていました。
農作業の目安となる八十八夜
農作業に関連する八十八夜の言葉で、「八十八夜の別れ霜」「八十八夜の忘れ霜」というものがあります。これは、八十八夜のころに降りる霜のこと。霜は、農作物に被害を与えるため、注意しなければならないという言葉です。ただし、八十八夜以降は、霜が降りることはほとんどありません。そのため、八十八夜を目安に本格的な農作業がスタートするのです。
八十八夜に関連する質問
Q. 八十八夜は何をする日?
立春から88日目で、霜の心配がなくなり農作業や茶摘みをはじめる目安の日。特に一番茶の収穫期として重要視されてきました。
Q. なぜお茶なの?
八十八夜は新芽が最も育つ時期で、新茶(一番茶)が香り・うまみ・栄養に優れます。歌「茶摘み」で広く知られ、お茶の旬として定着しました。
Q. 八十八夜は毎年同じ日?
毎年立春から88日目を指すため固定日ではなく、年により5月1~3日ころで前後します。
Q. 八十八夜の子どもへの伝え方は?
「昔の人が農作業の目安にした日で、このころからお茶摘みや種まきをはじめるんだよ」。また、紙で「八十八→米」と示すなど、身近な例で伝えると理解しやすいです。
Q. 八十八夜の新茶を飲むと長生きすると言われる理由は?
新芽にはテアニンやカテキンなどの栄養が最も豊富で、無病息災を願う風習が由来。末広がりの「八」が重なる縁起のよさも理由です。
八十八夜には新茶を飲み、「茶摘み」の歌で楽しもう!
八十八夜についてご紹介しました。八十八夜は立春の日から八十八日目であることや、茶摘みや種まきなど、農業をしている人にとってはとても重要な時期ということがおわかりいただけましたか。
「夏も近づく八十八夜」と歌にあるように、八十八夜の数日後には立夏がやってきます。行事食である新茶を飲んだり、「茶摘み」の歌に合わせて手遊びをしたりして、夏が来るのを待ちましょう。
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文・構成/HugKum編集部