コロナ禍、家で過ごす時間が増えたのですが、子どもたちのけんかが絶えません。2歳の上の子が7か月の下の子に対し、叩いたり、押したりします。下の子がちょっと上の子のおもちゃを触れば、横から奪い取り、下の子はいつも大泣きです。
ほとんど毎日のことなので、上の子に対してかなりきつく怒ったり諭したりするのですが、まったく効果がなく、私自身ストレスが溜まるばかりです。
(2歳の女の子&7か月の男の子のママ)
イヤイヤ期の2歳は、ママが離れると不安を抱きやすい時期
子どもだって、コロナ禍の煮詰まった世の中の空気を肌で感じています。
それに上の子は、まだ2歳。すぐに手が出てしまう年齢です。お母さんだって、コロナ禍で、子ども2人を家の中でずっと見ていれば疲れるでしょうし、気持ちに余裕がなくなるのは当然ですよ。
上の子ばかり怒ると悪循環に。スキンシップを心がけて
2歳児は、イヤイヤ期真っ盛りで自分本位です。ママが離れてしまうことに不安を抱きやすい時期でもあります。そのためママの言動をよく見ています。
ママが上の子ばかり叱ると「あ~ママは、下の子の味方なんだ」「下の子のほうが好きなんだ」と思い、ますます下の子を叩いたりするようになります。
上の子がやり過ぎていたり、危ないときは「ダメ!」と、もちろんストップをかけてほしいのですが、上の子ばかり怒らないことが大切です。叱り過ぎたときは「お母さん、叱り過ぎちゃったね。ごめんね」と、上の子にきちんと謝りましょう。また夜、寝る前などに「大きくなったね」と言って、ぎゅっと上の子を抱きしめたりしてスキンシップをとってください。時間はかかるでしょうが、こうしたかかわり方を続けることで、上の子の心も安定してくると思います。
また家で過ごすのに限界を感じたら、人があまりいない公園や広場などに行って遊んでください。外の空気を吸えば、子どもだけでなくママにとってもいいリフレッシュになりますよ。
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記事監修
柴田愛子 しばた・あいこ
自主幼稚園「りんごの木」代表。子供の気持ち、保護者の気持ちによりそう保育をつづけて47年。小学生ママ向けの講演も人気を博している。ロングセラー絵本『けんかのきもち』(ポプラ社)、『こどものみかた』(福音館書店)、『あなたが自分らしく生きれば、子どもは幸せに育ちます』(小学館)など、多数。
イラスト/海谷泰水