コント職人・東京03が子ども時代を語る。「一緒のクラスだったら絶対仲良くなってない!」

圧倒的な実力派コント師・東京03が、盟友である作家・オークラ氏と“もっと自由に”“もっとふざけて”をテーマに続けてきたエンターテイメントショー『東京03 FROLIC A HOLIC』。5年ぶりとなる今回は、Creepy Nutsを迎え、3月4日と5日に武道館で開催!チケットは即完売となりましたが、なんと配信が決定!この『東京03 FROLIC A HOLIC feat. Creepy Nuts in日本武道館』についての想いと、3人の個性的な小学生時代の思い出を教えてもらいました。

お笑いライブでもないし、単純な音楽ライブでもない

─────東京03のみなさんが開催するライブ『東京03 FROLIC A HOLIC feat. Creepy Nuts in日本武道館』はどのような内容になるのでしょうか。

飯塚さん(以下敬称略):僕らの友だちである作家のオークラが、音楽と笑いの融合のライブをやりたいと言うことで生まれた『FROLIC A HOLIC』というこのイベントは、過去に2回ほど開催しているんです。その3回目ということで、Creepy Nutsのおふたりと、GENTLE FOREST JAZZ BANDのみなさんと一緒に、オークラの夢である武道館で開催しようということになったんです。

─────オークラさんの夢が詰まっているんですね!

飯塚:そうなんです(笑)。もちろん、我々も本当に楽しみなんですよ。東京03と、Creepy Nutsって、芸能界やエンターテイメントの世界で、“なんと括っていいか、まだ分からない”存在なんですよね。なので、それをそのままタイトルにしました(笑)。その立ち位置を逆手にとって、音楽あり、笑いありの、見たことのないものになると思います。

豊本さん(以下敬称略):お笑いライブでもないし、単純な音楽ライブでもないので、僕たちもワクワクしているんです。

─────豊本さんがとくに楽しみにしているのはどんなことですか?

豊本:このお話を頂いたときに、オークラが武道館でどう演出するのか、すごく興味が湧いたんです。もともとオークラの演出はカッコよかったり、オシャレだったりと毎回驚かせてくれるので、今回もすごいんだろうなと思って稽古に入りました。

─────Creepy Nutsのおふたりはコントをするんですか?

飯塚:しますよ。すごいんですよ! 想像つかないですよね⁉ これはめちゃくちゃおもしろいと思いますよ。

─────おふたりが台本通りにやるタイプなのか、崩すタイプなのかも楽しみですね。

角田さん(以下敬称略):松永くんと、R指定くんが真逆なタイプなんですよ。それも含めて、かなりおもしろいものになりそうですね。実際にコントはすでに合わせているんですが、むちゃくちゃ、おもしろいです!

飯塚:言い切るねぇ。

角田:そりゃぁ! 武道館だからこその雰囲気もありますしね。我々は普通のコントもやりますし、Creepy Nutsと一緒にやったりもするんですが、お客さんがどう楽しんでくれるのかが楽しみですね。

─────今のお話を聞いているだけでも、かなり楽しみになっていました。これはハードルを上げて行っても大丈夫そうですね!

飯塚:いや、下げてください!(即答)

─────あ、下げた方がいい…?

飯塚:はい。下げた方がお互いのためだと思います(笑)。

豊本:そうそう。ハードルってあげても何もいいことがないですからね(笑)。

─────わかりました(笑)。このイベントは2日間開催されますが、ゲストもそれぞれとても豪華ですよね。みなさんがいま、一番ワクワクしているのはどんなことですか?

飯塚:ワクワクしていることは、本当にたくさんあるんですよ。ゲストもオードリーのおふたりに、ももいろクローバーZの百田夏菜子さん、佐倉綾音さん、佐久間宣行さん、事務所の後輩の吉住と名立たる方達が並んでいるんです。なかでもテレビ東京のプロデューサーとして番組に呼んでいただいていた佐久間さんと一緒にコントをすること自体、おもしろそうですし、佐倉さんと百田さんは日替わりで同じ役をやってくれるんです。それがすごくいい感じなんですよ。それに、吉住は、1回目の『FROLIC A HOLIC』で、スタッフとして手伝いをしてもらっていたんです。3回目で演者として共演でいるのはすごく嬉しいですね。オードリーはとくに楽しみかも! 現場で絡んだことないんですよ。

角田:たしかに、絡んだことってないよね。

─────ではどうして一緒にやることになったんですか?

一同:わかんない(笑)。

─────あはは!

飯塚:これもオークラがやりたかったんじゃないかな(笑)。ふたりは別々の日に出演してもらえるんですが、タイプが全く違うから別物になる可能性があるんですよ。それも含めて楽しみですね。

─────オンラインライブのチケットはまだあるからこそ、家族で楽しめそうですね。

飯塚:そうですね。お子さんたちと見ても大丈夫なライブです! たぶん!(笑)

豊本:一応、たぶんって言っておこう(笑)。

飯塚さんの子ども時代は相当生意気だった!?

─────楽しみにしています!さて、みなさん、どんな子ども時代でしたか?

豊本:僕は子どもの頃、プラモデルやチョロQを自分で作ってはバラバラにして、作ってはバラバラにしていましたね。

─────それは細部がどうなっているか調べたくなるようなタイプだったんですか?

豊本:いや、探求心ではないと思うんですよ。ただ、新しいプラモデルが欲しいけど、そんなに何度も買ってもらえないから作っては壊していたんだと思います。プラモデル作りって、塗料を使うことが多いので、においが家中に充満しないよう毎回お母さんに「窓を開けて使いなさい!」って怒られていましたね(笑)。

飯塚:僕は相当生意気だったと思いますよ。

角田:どんな風に?

飯塚:記憶を遡っても、サンタを信じたことがないんです。“いるわけない”というよりも、“世界中の子供に配れるわけがないじゃん”“トナカイは飛ばないじゃん”って思っていた記憶がすごく強くて(笑)。少年野球もしていたんですが、友だちがプロ野球選手になりたいって言っていても、 “いや、なれるわけないじゃん”って思っていて。

一同:(笑)

飯塚:“地区大会で優勝も出来ないのに、こんなレベルでなれるわけがないじゃん!”って冷静に思っていましたね。ちなみに将来の夢を聞かれたときは、“こういうのが大人が喜ぶだろうな”と思って“電車の運転手になりたい”って作文に書いた記憶がありますね。

豊本:いや~な子どもだね(笑)。

飯塚:全然なりたくなかったけどね(笑)。でも“いろんな景色を見たいって書いたら大人が喜ぶだろうな”って思いながら書いた記憶はあるの。

─────あはは。でも、自身が芸人になりたかったことに関してはどう思っていたんですか?

飯塚:なれる、なれないというよりも、やらないと後悔するというくらい、お笑いが好きだったんです。それに、他のことにまったく興味がなかったんですよね。そういえば、ひとつだけしっかり覚えているのが、母親が運転する自転車の後ろに乗っていた時に、走っている最中に後輪に足を突っ込んだらどうなるんだろうって思ったことがあるんだよね。

─────危ない、危ない!

飯塚:その衝動に負けて、下り坂で足を入れてみたの。その結果、僕は捻挫をして、母親は顔をすりむいていて。顔に絆創膏を貼った母親が僕の足に湿布を貼ってくれた風景を今でも覚えています。そういうやんちゃな部分もありました。

角田:好奇心がすごいね。

豊本:いや、好奇心で済む話じゃないから! でも、無事でよかったよ。

─────それはお母さまに「衝動に負けた」って言ったんですか?

飯塚:言ってないんですよ。なので、今になってちゃんと謝りたいですね。

初めて明かされる、角田さんの子ども時代の特技

─────角田さんはどんなお子さんでしたか?

角田:僕はあまり身体が強くなくて、気管支が弱かったんです。それがきっかけで水泳を習っていたんですよ。でもそれがすごくイヤだったんです。ただ、ちゃんと通っているうちに、どんどんバタフライが上手くなっちゃって。

飯塚:バタフライ?

豊本:あのバタフライ⁉

飯塚:聞いた? いま角ちゃんがバタフライ得意だって言ったぞ?

角田:幼稚園の時に得意だったの。でも、大きくなってから“俺、バタフライ得意だったよな?”って思い出して、やってみたら、全然進まなかったんですよ。なので、過去の栄光なんです。

飯塚:待って、なんで結成20年で初めて角田がバタフライが上手だってここで知るの⁉

角田:たしかにバタフライのタイムが早かった情報は初めて出すね(笑)。やっと言えたわ、俺、バタフライが早かった!

─────あはは。貴重な初出し情報をありがとうございます!ちなみに、小学生で3人が同じクラスになっていたら仲良くなっていたと思いますか?

飯塚:角ちゃんとはなってない(即答)。豊本はお笑いが好きだから、もしかしたら喋ったりはしたとおもうけど、角ちゃんとは絶対なってない。

角田:そんな否定しないでよ~。寂しいじゃん!

豊本:まぁまぁまぁ。

飯塚:自信がある。絶対に仲良くなっていない!

豊本:そうだな。そんな気はするな。

角田:寂しい…。でも今は一緒にやっているからね。結果として!

絶対に仲良くなってなかった(?)3人が武道館でライブを開催

─────絶対に仲良くなってない3人が武道館に立つわけですからね、すごいことですよね。

豊本:ほんと、すごいですよね。我々のコントを楽しんでくれるHugKumの読者がいるといいな。

角田:『エンタの神様』で小さな頃に親と見ていましたということは聞くことがあるんですけどね。でも、我々のネタを家族が楽しんでいる姿って想像つかないよね。

飯塚:基本的におじさん3人のケンカのネタですからね(笑)。

豊本:いざこざだよね(笑)。

飯塚:そう考えるとあまり教育にはよくない気がする…(笑)。

豊本:でも、武道館は華やかなショーになると思うので、家族で楽しんでもらえると思います!

角田:チケットはありがたいことに完売なので、配信でぜひ家族みなさんで楽しんでもらえたら嬉しいです!

 

Information
『東京03 FROLIC A HOLIC feat. Creepy Nuts in日本武道館 なんと括っていいか、まだ分からない』

 

東京03が、盟友である作家・オークラ氏と“もっと自由に”“もっとふざけて”をテーマに続けてきたエンターテイメントショー『東京03 FROLIC A HOLIC』。5年ぶりとなる今回は、Creepy Nutsを迎え、3月4日と5日に武道館で開催!

2023.3.4 (土) 16:00開場 / 17:30開演 2023.3.5 (日) 14:30開場 / 16:00開演

\チケットは即完売となりましたが、なんと配信が決定!/

配信チケット
販売期間:2023年2月6日(月)15:00~3月26日(日)20:00
アーカイブ期間:イベント終了後即時~2023年3月26日(日)23:59
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Profile

東京03

飯塚悟志(いいづかさとし)、豊本明長(とよもとあきなが)、角田晃広(かくたあきひろ)による3人組コントユニット。2003年に東京03を結成。『爆笑オンエアバトル』や『エンタの神様』などに多く出演し、『キングオブコント2009』で優勝。全国ツアーのチケットはつねに即完売し、コント芸人から憧れられるトリオに成長。
▶︎YouTube 

 

取材・文/吉田可奈

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