【子どもの本のみせナルニア国に聞いた】1〜2年生向け夏休みの本『王さまのアイスクリーム』。話の起承転結がはっきりしていて読書感想文も書きやすいお話

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本を1冊を読み通すという読書体験をぜひ夏休みに。銀座の子どもの本の専門店「ナルニア国」の菅原幸子さんに、1〜2年生の読書体験の導入にピッタリな1冊を紹介していただきました。

アイスクリームがまだなかった時代。どうやってアイスクリームができたのかというお話

甘いものが大好きなある国の王さま。寒いときにはあたたかいクリームを、熱いときには冷たいクリームを、毎日3時きっかりに食べることを習慣にしていました。クリームがちょっとでも温かくなかったり、冷たくなかったりすると気難しい王さまは、怒り出すのです。

ある暑い夏の日。もうすぐ3時になるというのに、コック長は娘のストロベリーと一緒に、クリームがどうしても冷たくならなくて困っていました。
そのとき外から大きな物音が聞こえてきて……。

冷たいアイスクリームが、どうやって生まれたのかが綴られる愉快なお話。

読みやすく、読書感想文も書きやすいお話です

アイスの美味しい夏にピッタリのお話です。コックさんの7人の娘の名前が、バニラ、ストロベリーなど、みんなアイスクリームの味になっているのも、お子さんには楽しいのでは。

わがままな王さまの欲求に、コックとその娘たちがどうやって解決していくか、お話の起承転結がはっきりしていて、読書感想文も書きやすいと思います。

絵本ではなく読み物ですが、字も大きくて、1ページの分量は9行程。見開きに必ずさし絵が入っていて、読むのに苦にならない工夫がされています。

1冊を読み切ったという達成感を味わうには、ちょうどいい分量ではないでしょうか。

低学年のお子さんの読書体験の入り口に最適な1冊です。

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『王さまのアイスクリーム』

フランセス・ステリット/ぶん 光吉夏弥/やく 土方重巳/え 大日本図書

教えてくれたのは

菅原幸子さん|教文館「ナルニア国」
「ナルニア国」は、1996年に開店した東京・銀座の子どもの本の専門店。1891(明治24)年に銀座で創業した老舗書店・出版社の「教文館」が子どもの本に特化した書店として開業。
ロングセラーから新刊書まで約15,000冊を取り揃え、絵本の原画展やイベントも定期開催している。ナルニア国>>>>

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構成/Hugkum編集部

 

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