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神奈川銘菓とは
異国情緒あふれる横浜、サーフィンなどのマリンスポーツで人気の湘南、歴史ある鎌倉など、神奈川にはたくさんの名所があります。そしてそれぞれの地に、人々から愛されている銘菓があります。
この記事では、そんな神奈川の銘菓を順にご紹介していきます。
おしゃれな港町のお菓子│神奈川銘菓【横浜編】
日本と世界を結ぶ横浜は、異国文化があふれるおしゃれな街。横浜土産にもピッタリのお菓子をご紹介しましょう。
霧笛楼 横濱煉瓦
濃厚なチョコレートケーキ「横濱煉瓦」は、横浜銘菓として人気のひとつです。濃厚なチョコレートケーキに、熱々のクルミソースを染み込ませて作られています。
銘菓ポイント
「横濱煉瓦」を作るのは、横浜元町の裏路地にある「霧笛楼」です。和魂洋才をコンセプトにしたレストランで作られた「横濱煉瓦」は、ハイカラを象徴するようなお菓子です。
「霧笛楼 横濱煉瓦」
表面には口どけのよいチョコレートを重ねていて、濃厚な味わい。横浜土産としても人気です。
ありあけハーバー
横浜で60年以上もの長い間、愛され続けているマロンケーキです。薄いソフトなカステラ生地で、刻んだ栗と栗餡をやさしく包み込んでいます。
銘菓ポイント
「ありあけハーバー」は、横浜の船のイラストが描かれたパッケージでおなじみ。船と横浜が大好きな柳原良平画伯のオリジナルです。
「ありあけ ハーバー」
しっとりとした食感で、口には栗の香りが広がります。チョコレートを練り込んだ白あんを使ったショコラクルミの味も、ぜひチェックしてみてください。
月餅
月餅とは、中国の伝統的なお菓子です。中華街がある横浜ではさまざまな月餅が売られていて、お土産にもピッタリです。
銘菓ポイント
日本最大、東アジア最大といわれる横浜の中華街。600店近くの店がひしめいていて、本場の味を楽しめます。月餅は店によって味が違うので、ぜひ好みのものを探してみてくださいね。
「重慶飯店 椰子月餅」
創業から60年以上の歴史を持つ重慶飯店が手掛ける月餅。ココナッツ入りで、シャリシャリとした食感と口いっぱいに広がる香りが人気の秘密です。
ビスカウト
甘さ控えめで上品なクリームを、ビスケットでサンドしたお菓子です。自社工場で職人が手作りで焼き上げています。
銘菓ポイント
ビスケットには、馬車道や山下公園などにあったガス灯を描いています。文明開化の象徴ともいえる存在で、横浜の歴史や文化を感じられるお菓子です。
「横浜十番館 ビスカウト」
ビスケットでサンドしているクリームは、レモン、チョコレート、ピーナッツの3つの味があります。
横濱シルクアーモンド
香ばしく焼き上げたアーモンドを、シルクパウダーとミルクパウダーでカバーした一品。「食べる絹」といわれるシルクパウダーには体にやさしいアミノ酸が含まれていて、健康を気にする方にもおすすめのお菓子です。
銘菓ポイント
横浜が開港して、周辺では生糸を輸出するようになりました。そんな横浜のシルクにちなんだ銘菓です。
「横濱シルクアーモンド」
ほんのり甘く、あとを引くおいしさ。シルクや繭のような真っ白なアーモンドです。
海が近く自然豊かな街の象徴│神奈川銘菓【湘南・横須賀編】
海が近い湘南や横須賀でも、独自のお菓子が生まれてきました。
マーロウ ビーカー入り手作り焼きプリン
ダンディな男性のイラストがデザインされた、ビーカーで販売される焼きプリンです。
銘菓ポイント
ビーカー入りの手作り焼きプリン専門店として知られる「マーロウ」。全国の百貨店などで販売されていますが、横須賀や神奈川の銘菓としても有名です。
「マーロウ ビーカー入り手作り焼きプリン」
バニラビーンズをたっぷり使ったプリンです。昔ながらの「カスタードプリン」と、マーロウで一番人気の「北海道フレッシュクリームプリン」のセットがおすすめ。
鎌倉の小石
鎌倉に店を構える「レ・ザンジュ」が作るスイーツです。しっとりやわらかく、風味豊かなバターの香りが広がります。
銘菓ポイント
鎌倉の姉妹都市である南仏ニース。その海岸に敷き詰められた小石をモチーフに作られたクッキーです。世界食品コンクールモンドセレクションに3年連続で金賞に輝いた逸品。
「レ・ザンジュ 鎌倉の小石」
素材の風味を残しながら、かたくならないように焼き加減に細心の注意を払っているそうです。風味豊かな極上の味わいを楽しめます。
湘南しらすポテあられ
湘南の海の幸であるしらすを使ったお菓子。サクサクとした食感で、ついつい食べ進めてしまうおいしさです。
銘菓ポイント
新江ノ島水族館がオリジナルで販売しているお菓子で、江の島土産としても定番です。
「湘南しらすポテあられ」
相模湾で獲れたシラスを使用し、軽い食感に仕上げています。うまみを感じるうす塩味で、あとをひくおいしさを楽しんで。
よこすか焼き
横須賀といえば港があり、多くの船が停泊している街です。そんな船の形をお菓子にしたのが「よこすか焼き」です。
銘菓ポイント
パッケージには、海上自衛隊の護衛艦「もがみ」「いずも」のイラスト付き。横須賀を代表するお菓子のひとつとして知られています。
「よこすか焼き」
ふっくらと焼き上げた生地で、国産豆100%の自家製どら餡を包んでいます。小倉あんと、白あんの2種類がラインアップ。
海軍羊羹
横須賀銘菓として知られる「海軍羊羹」。凛々しいパッケージが印象的です。
銘菓ポイント
横須賀で明治24年に創業した「さかくら」の和菓子は、横須賀の海軍御用達の品だったそう。海軍から依頼を受けて開発された羊羹を、当時のまま再現したのがこの「海軍羊羹」です。
「海軍羊羹」
甘味料がまだ貴重だった明治時代、長期保存がきく和菓子は海軍でも好まれていたそう。そんな当時のことを思いながら味わってみましょう。本練と抹茶の2つの味のセットです。
名物がいっぱい│神奈川銘菓【鎌倉・小田原・箱根編】
鎌倉、小田原、箱根は歴史ある街です。長く親しまれているロングセラーの銘菓を見てみましょう。
鳩サブレ―
全国区でよく知られる「鳩サブレ―」は、神奈川銘菓のひとつです。鎌倉市にある「豊島屋」が製造している、鳩のかたちのサブレ―は変わらない人気を誇ります。
銘菓ポイント
明治時代に生まれた「鳩サブレー」は、もともと鶴岡八幡宮の土産として親しまれてきました。いまでは鎌倉土産、神奈川土産、東京土産としても定番。広く人々に知られるお菓子です。
「鳩サブレ―」
「鳩サブレ―」が生まれた当時は、バターがとてもハイカラで貴重なものだったそう。そんなバターをなんとか仕入れて試作を繰り返して、今の味が生まれたそうです。そんなロングセラーの味をぜひ。
クルミッ子
鎌倉で人気のスイーツといえば「クルミッ子」も外すわけにはいきません。クルミをたっぷり詰め込んだ自家製キャラメルをバター生地でサンドしたスイーツです。
銘菓ポイント
鎌倉にある菓子店「鎌倉紅谷」が作っています。鎌倉にちなんだお菓子が揃えられていますが、その中でも「クルミッ子」は鎌倉の定番お菓子のひとつです。
「鎌倉紅谷 クルミッ子」
職人による手作業があるため大量生産できず、売り切れてしまうこともあります。クルミとバター、キャラメルの3つの味わいをぜひ楽しんで。
鎌倉半月
鎌倉銘菓としてよく知られている「鎌倉半月」。名前のとおり半月のような形をしていて、クリームをはさんだ煎餅です。
銘菓ポイント
パッケージにはうさぎのイラストが描かれていて、ほっこりするデザイン。鎌倉を訪れたなら、ぜひ味わいたい一品です。
「鎌倉五郎本店 鎌倉半月」
ごま、さくら茶などの味もありますが、まず食べてみたいのは、ベーシックな抹茶風味と小倉風味。やさしい甘さのクリームが挟んであり、サクッと上品な食感です。
鎌倉いとこ
「鎌倉いとこ」は、鎌倉にあるきんつば専門店の代表商品。きんつばは小麦粉と米粉でもちもちの餡を包んだお菓子で、江戸時代に生まれた歴史あるものです。
銘菓ポイント
古都鎌倉で、古くからきんつばを焼き続けている「鎌倉いとこ」。店頭で毎日きんつばを焼いているので、実際に訪れるなら目印にするとわかりやすいでしょう。
「鎌倉いとこ」
かぼちゃ、小豆、抹茶、うぐいす、柚子レモンなど、さまざまな味がラインアップ。ほっとする優しい甘さのお菓子です。
箱根のうり坊
うり坊とは、イノシシの赤ちゃんのことです。箱根には野生のイノシシが生息しており、そのうり坊をかたどったお菓子が人気です。
銘菓ポイント
都心から気軽に行ける温泉地である箱根。そんな箱根で人気なのがこの銘菓です。
「箱根のうり坊」
かわいらしい見た目のまんじゅうで、中にはやさしいミルクバター餡がたっぷり入っています。うり坊ひとつひとつの表情が微妙に異なるところも要チェックです。
おいしいものがいっぱい!神奈川銘菓を堪能しよう
東京からアクセスしやすく、デートスポットにも、日帰り旅行や小旅行にも人気の場所が多い神奈川。ひとことで神奈川といっても広く、それぞれの地域で古くから愛されてきた銘菓があります。そんな銘菓をお目当てに、神奈川をあちこち巡ってみるのも楽しいですね。
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文・構成/HugKum編集部