世界の軍事力ランキング、1位アメリカ、2位ロシア、3位中国まで僅差。日本は何位?【親子で語る国際問題】

いま知っておくべき国際問題を国際政治先生が分かりやすく解説してくれる「親子で語る国際問題」。今回は、最新の世界の軍事力ランキングに関して、学んでいきましょう。

世界の最新軍事力ランキングをチェック

最近、米国の軍事分析企業であるGlobal Firepowerが各国の軍事力ランキングを発表しました。この企業は各国の兵力や財政、資源や軍備、地理的条件など50以上の項目を総合的に評価し、軍事力指数として数値化してランキングを行っています。数値がゼロに近いほど、その国の軍事力が高いことを意味します。

世界軍事力ランキング やはり、1位は米国!

今回のランキングで1位になったのはやはり米国で、軍事力指数が0.0712となりました。2位になったのはロシアで0.0714となり、以下、中国、インド、英国、韓国、パキスタン、日本、フランス、イタリアがトップ10となりました。

やはり今でも米国の軍事力は世界トップで、空母や戦闘機、駆逐艦などの保有数、予算や兵力、技術力など多くの分野で他国を圧倒していて、2020年時点の軍事費は約85兆円とこれも群を抜いています。

そして、軍事力ランキングでは3位となりましたが、中国の軍事費も2020年時点で27兆円となり、この30年で約40倍に膨れ上がっています。今日、ロシアは2位となっています。現実的には、ウクライナ戦争で有利な状況にはありますが、ロシア側にも大きな軍事的被害が生じており、多くの兵力を失っているため、今後順位を落とす可能性もあります。


日本については、現在8位です。おそらく多くの方が「え?こんなに高いの」と思うかもしれませんが、自衛隊の軍事技術は世界的にも高く、決して米軍なければ何もできないというわけではありません。

今後世界の軍事力はどうなるの?

では、今後世界の軍事力は減少、もしくは増加していくのでしょうか。我々人類は二度の世界大戦を経験し、日本は広島と長崎に原爆を落とされた唯一の被爆国です。一般的に考えれば、戦争なんて世界からなくなった方がいいに決まっていますし、戦争しないためにも各国が軍縮に努めるべきです。それに伴って、各国の軍事力も衰退していくのが理想であることは間違いありません。

しかし、中国が米国のライバルになるように国力をつけ、米中の間では攻撃用ドローンやAI兵器、自律型誘導兵器など軍事技術を巡る競争がいっそう激しくなっています。バイデン政権は一昨年秋、中国が先端半導体を軍事力のハイテク化に利用する恐れがあるとして、中国に先端半導体が渡らないよう輸出規制を強化しました。

また、ウクライナに侵攻したロシアは、多くの兵力を失ってはいますが、外国人をロシア軍に雇用することで戦場の最前線に送り、イランや北朝鮮などと軍事協力を強化するなどしています。また、フィンランドやスウェーデン、ポーランドアやバルト3国などはロシアへの警戒感をいっそう強め、侵略を防ぐ目的で国防費を増額しています。

さらには、中国の軍事的脅威に直面する台湾も、米国から軍事支援を受けてはいますが、自らの国防費を増額するなどしており、今後も中台の間では軍事費の増額が続くと予想されます。
以上のようにみれば、今後世界の軍事費はいっそう増えることが予測され、世界は軍縮どころか軍拡へ向かう可能性が高いと言えるでしょう。

この記事のPOINT

  • ①最新の軍事力ランキングは、1位米国、2位ロシア、3位中国
    ②日本も8位と、自衛隊の軍事力はかなり高い
    ③世界の対立軸が増えつつある現状により、軍縮方向ではなく、軍拡方向に向かっている

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記事執筆/国際政治先生

国際政治学者として米中対立やグローバスサウスの研究に取り組む。大学で教鞭に立つ一方、民間シンクタンクの外部有識者、学術雑誌の査読委員、中央省庁向けの助言や講演などを行う。

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