なんちゃって「北京ダック」レシピ|手巻きが楽しい! 次のパーティーはこれに決定♪

パリパリに焼いた鶏もも肉を、薄皮で手巻きにして味わう料理に注目します。本物の北京ダックとは違いますが、ご家庭で作りやすく、甘ダレはお子さんにピッタリの味。自分で巻く楽しみがあるので、人が集まる食事でも盛り上がります。鶏もも肉の臭みをとる工程は必見です。

中華料理の高級店で提供される「北京ダック」は、製法を参考にしながら鶏もも肉を利用して作ると、ご家庭でおいしく味わうことができます。作りやすいので、鶏料理のレシピとしても参考になります。皮をパリパリに焼くテクニックや、薄皮の使い方についてまとめました。

本格的な北京ダック

北京ダックとは、どんな料理なのでしょうか?

本場の北京ダック

北京ダックとは、もともとは宮廷でのみ食されていた伝統料理でした。

材料となるのは丸ごとのアヒル。下処理をした後、専用の釜で皮をパリパリに焼きます。この皮を薄く削ぎ切りにして、小麦粉を薄く伸ばして蒸した皮に包んで食します。一緒に包む具材は、キュウリと甜麺醤で作ったタレが一般的です。

北京ダック

皮だけを削いで食べるお店と、ある程度は肉も一緒に切るお店があるそうですよ。

ご家庭で北京ダック風料理を楽しむには

一般のご家庭で、丸ごとのアヒルを調理するのは無理がありますが、鶏肉の皮をパリパリに焼いたり、春巻きの皮を利用したりすることで、北京ダック風の味わいを楽しむことができます。

お家のキッチンで調理でき、おいしい鶏料理を堪能しましょう。

鶏肉で作る北京ダック風レシピ

鶏もも肉は、下処理をしなくてもそのままおいしく食べることはできます。でも、このひと手間かけることで、より味わいがよくなるので、この機会に臭みをなくす下処理の仕方を確認しましょう。

下処理のテクニック

味がワンランクアップ! おもてなし料理を作る際には、ご参考にしてください。

・材料

(2人分)

鶏もも肉 1枚

・下処理の方法

【1】鶏肉のドリップを、キッチンペーパーできれいに取り除きます。

【2】皮を下にして、黄色っぽい脂肪や血の塊を切り取ります。

指で引っ張りながら、ハサミで切り取るか、包丁で削ぐときれいに外れます。
指で引っ張りながら、ハサミで切り取るか、包丁で削ぐときれいに外れます。

【3】白い紐状の筋を指で引っ張りながら切り取ります。

身の中に包まれた筋を全部とるのは大変ですが、筋に切込みを入れておけば固い食感をなくすことができます。

【4】身の厚い部分を切り開いて、鶏肉全体の厚みを均一に揃えます。これも、おいしく焼く技のひとつ。切り目で開くと、1枚の薄い肉になります。

【5】最後は、皮にフォークを刺して穴を開けます。

たくさんの穴を開けることで、下味がよく滲みます。
たくさんの穴を開けることで、下味がよく滲みます。

皮のおいしさを堪能する焼き方とは?

北京ダックのおいしさとは、パリパリに焼かれた皮にあります。ここからは鶏もも肉を上手に焼く工程をみていきます。

・材料

下処理をすませた鶏もも肉 1枚
塩 少々
こしょう 少々
酒 少々

ごま油 大さじ1

・焼き方

【1】下処理をすませた鶏もも肉をバットに広げ、塩、こしょう、酒を振りかけます。

【2】熱したフライパンにごま油を入れて熱し、鶏もも肉の皮を下向きにして焼きます。

【3】鶏の上に重しをのせ、皮をフライパンに押し付けます。

皮がフライパンに密着することで、全面がパリッと焼き上がります。
皮がフライパンに密着することで、全面がパリッと焼き上がります。

重しは、底が平らな鍋を用意し、水を8分目まで入れて使います。焼いている鶏もも肉にアルミホイルをかぶせてから、鍋をのせてください。

7分ほどそのまま焼きます。

【4】重しを外し、裏返して裏面も焼いてください。

脂が多ければ、キッチンペーパーで拭き取ります。

【5】両面が焼き上がったら、繊維を切る方向にカットします。

春巻きの皮を利用する

本来の北京ダックは、もっちりとした食感の薄皮に巻いていただきます。代わりに春巻きの皮を使えば、簡単ですよ。

春巻きの皮

春巻の皮はメーカーによって、生のまま食べられない商品があるのでご注意を。記載の説明を読んで購入してください。

・材料

(2人分)

春巻きの皮 小サイズを8〜10枚 大判サイズは半分にカットして使います。

・隆祥房 春巻きの皮 ミニ 10枚

そのまま食べられる春巻きの皮。お弁当にも便利です。

具材を用意する

包む具材は、お子さんが好きな野菜を選んでください。キュウリ、ネギの他、レタス、大根、にんじんのスティック、アスパラなども。

・材料

キュウリ 1本
ネギ 1/2本

・切り方

【1】キュウリはヘタを取り除き、5cmの長さにカットします。芯をスプーンなどで取り除き、薄切りにしてください。

【2】ネギは5cmの長さにカットし、縦に切れ目を入れて割ります。中から芯を取り除いてから、千切りにカットしてください。

北京ダックのタレ

北京ダックの味を引き立てるタレも、おいしさのポイント。甜麺醤を使って作る方法について詳しく説明します。

・材料

(2人分)

はちみつ 大さじ2
甜麺醤 大さじ1
しょうゆ 小さじ1

・ユウキ 甜面醤

甜麺醤は小麦粉を発酵して作る中華調味料で、甘い味噌です。回鍋肉(ホイコーロー)や、麻婆豆腐にも使えますよ。

・作り方

【1】はちみつ、甜麺醤、しょうゆを混ぜ合わせます。

【2】食べやすく切った鶏もも肉、具材を春巻きの皮に乗せ、タレをかけます。

【3】皮に対して具材を斜めに置いて、転がしながら巻いてください。イメージは、クレープの巻き方です。

お取り寄せできる北京ダック

本格中華料理店でしか食べられないのが北京ダックですが、なんと、お取り寄せできる商品もあります。

横浜中華街 耀盛號 北京ダック風セット(3~4人分)2パック

冷凍で届くので、解凍してお召し上がりください。薄皮も電子レンジで調理ができます。

北京ダック 8枚 ヨシキリ鮫 ふかひれ 250g 1枚 セット 詰め合わせ

国産合鴨肉を北京ダック風に焼いたものと、ふかひれのセット。ふるさと納税返礼品です。とっておきの食事用に、お使いください。

手巻き寿司パーティーの次は、北京ダックで

鶏肉の下処理を覚えておくと、普段の料理に役立ちます。甜麺醤はぜひこの機会に使ってみて、味の幅を広げてください。

鶏肉をおいしく焼いて、自家製のタレでパーティーを楽しんでくださいね。まるで北京ダックかのように、手巻きで楽しめば盛り上がりますよ。

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構成・文・写真(一部を除く)/もぱ(京都メディアライン)

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