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アンパンマンの映画に出演することを知った子どもたちは大喜び!
今回担当する『ルルン』は、どんなキャラクターでしょうか? 共通する部分などありますか?
みんなのためを思う使命感はあるんですが、自分に自信がなくて弱虫で泣き虫。今作ではばいきんまんに出会って勇気をもらい、みんなや森を助けていきます。
共通点と言えるかわかりませんが…私、昔からみんなを守る夢をよく見るんです。人間のすごくリアルな悪役が出てきたところで、自分が前に出てみんなの犠牲になろうとするっていう。でも肝心の、みんなを守れたかどうかっていうところまではいつも覚えてないんです(笑)
シチュエーションは違うんですけど、その夢の自分がルルンとなんだか似てるなって、今回思いました。
お子さんたちには、アンパンマンの映画に出ることは伝えましたか?
伝えようと思ったけど忘れてたんです。でもスマホに入れていた「今回の映画のゲスト声優は上戸彩さんです!」みたいな映画のPR動画を、子どもたちが偶然見つけちゃったんです。
子どもたちは「えーママ、すごーい!」って言いながら何度もその動画を見返していました。長女は8歳ですけどアンパンマンがすごく好きで「映画館に行きたいけど、もう大きいから恥ずかしいよね?」って。そのくらいすごく喜びました。
ルルンはかなり出演部分が長いですが、吹き替えで苦労した点や印象に残ったことなどあれば教えてください。
この仕事が決まってアフレコまで3か月くらいあったんですけど「体調を崩して、声が枯れたらどうしよう~」って日々心配しながら気をつけて過ごしていました。
でもアフレコの前に声が枯れ始めて「これはやばいぞ」って思ってたんですけど、実際に録り始めると喋りながらどんどん喉が開いてきて、無事に録り終えることができたっていうハプニングはありました。「アンパンマーン!」や「ばいきんまーん!」といった叫ぶセリフも多くて心配だったんですけど、何とかなってよかったです。
小さなお子さんが3人もいると、どこからウイルスを持ち込むかわからないですよね。
そうなんです、家族全員が元気でいることが奇跡ですよね(笑)
怖がりのルルンのように、ご自身のお子さんたちが不安そうな時は、どのように接してあげますか?
とりあえず抱きしめます。自分もどちらかというと泣き虫だったので、普段から「これは本泣きだ」とか、逆に「これちょっと甘えてるな」とか、子どもの感情のサインにはできるだけ気づいてあげたいと思っています。だから「まずい、これは本気だ」と思うときは抱きしめて「大丈夫だよ」って言って、ハグタイムを持ちますね。
4歳の長男は繊細な性格なので普段から毎朝長めにハグしてます。逆に長女は普段甘えないタイプなんですが、たまに「今日はそんな甘えモード?」っていうときがあると、私の方が喜んで「え、今日はハグしてもいいんですか」みたいな感じです(笑)
弟たちの面倒をみてくれる長女は、もう一人のママ?
今作ではアンパンマンとばいきんまんが力を合わせるといったシーンがありますが、3人のお子さんが協力するようなエピソードなどはありますか?
もう常に長女が下2人の面倒をよくみてくれてます。2番目の長男が繊細で消極的なんですが、長女の楽しくて明るいところや積極性がちょっとずつうつってきていて、長男が家でよく笑っているのもお姉ちゃんのおかげだなって思います。
私だとつい気づかって寄り添おうとしちゃうんですけど、お姉ちゃんはあっけらかんとして笑わせるようなことばっかりしてるんです。しっかりしていてポジティブだから、本当に私もお姉ちゃんには助けてもらってますね。
3番目の次男がぐずりはじめても、私が洗い物とかですぐに行けない時なんかは「見てあげてー」っていうと、お姉ちゃんが遊んでくれます。まあでも「今はゲームしてるから無理ー」って時もありますけどね。 だから「ちっちゃいママだね」「ママが産んで、育てるママはあなただね〜」とか言って日々持ち上げたりしてます(笑)
本当にしっかりしたお姉ちゃんですね。ご家庭で子育てのルールみたいなものは、何か決めているんですか?
挨拶はきちんとするよう厳しく教えています。周りにいる自分たちを支えてくれる人に、常に感謝の気持ち、お礼を伝えるようにと話していますね。
私は仕事柄少し恵まれた環境にいると思うので、なぜこうした生活なのかなどについては伝えています。長女はもうみなまで説明しなくてもよくわかっていますが、小さい頃はそれこそ「何でママは握手してください」って言われるの? みたいな質問もありましたから。
完璧主義なので仕事と育児、思ったようにできないと落ち込みます
夫婦間では家事や育児の分担はきちんと決めているんですか?
生活している上で子どもが2人、3人と増えるごとに徐々に決まってきた感じです。どんどん手伝ってくれる部分も増えてきました。今は次男に夜中に2回ミルクをあげていて私が寝不足気味なので、朝ご飯の支度やお弁当を詰めるなど、朝担当は旦那さんですね。夕方時間があるときは、1度家に帰って子どもたちをお風呂にいれてくれるときもあります。
上のお子さんも何かお手伝いをしてくれますか?
色々と手伝ってはくれてますが、長女はお小遣い制にしたらお風呂も洗ってくれるようになりました。お小遣いを渡すのを忘れていると「もう3回分溜まってるからね」ときっちり言われます。貯まったお金でお菓子を買うとき、売り場で何を買おうかめちゃめちゃ悩んでいる姿を見ると、お小遣い制にしたのも悪くなかったなって思います。
子育てと仕事を両立するための工夫は何かされていますか?
両立はできていません!(笑) 今は全てが中途半端だと思います。子どもが2人と3人でこんなに違うと思わなかったっていう…育児って大変(笑) 元々は効率の良いタイプで、家事もあれやって合間にこれやってって。家の中も綺麗にしておく方だったんですけど、今は全然ダメですね。メンタルの整理ができていないことが、部屋の汚さに現れています!
できることは限られているから、いつも頭の中がわちゃわちゃしていて…。後ろ振り返ったら今考えてたこと忘れちゃうくらい、何でも忘れるようになっちゃってるし、もうダメダメですね(笑)
それは結構ストレスになったりしますか?
なりますね。結構完璧主義者なので、思ったようにできないと、がくーんって落ち込みます。両立って難しいですね。
そんな時、ストレスを発散する方法は何かあるんですか?
お風呂が好きで本当は一人で入りたいんですけど、これが難しい。でもたまに旦那さんが3人ともいれてくれて、1人で入れることがあるともうご機嫌ですね。「ありがとう~!」って感じです。
子育ての中で特に大変だと感じることはなんですか?
今は習い事の送り迎えですね。スケジュールを組むのが大変。マネージャーさんてこんなに大変な仕事なんだって思いました。
長女は好奇心旺盛なので2歳半から色々やっていて、体験入会とかに行くと帰りにはもうやる!って言うんです。今はヒップホップが1番楽しそうです。
逆に子育ての中で楽しいと感じることはありますか?
子どもと一緒に遊んでいる時は楽しいです。私に時間があるときは家で過ごすのがなんだかもったいなく感じちゃって、どこかに出かけます。レジャーランドみたいなところで子どもたちがはしゃいでる様子を見るのが1番好きなんです。
家にいると最後はどうしても動画見たりゲームしたりになっちゃうので、出来るだけ家じゃなく外に出かけて、身体を動かして遊べるようにしています。
最後に、上戸さんの思うこの映画の見どころはどんなところでしょうか。
今回は特にばいきんまんがかっこよくて、時代が動いたな、と思いました(笑) ルルンみたいな子どもってたくさんいると思いますが誰もがヒーローになれるし、頑張ればみんなそれをちゃんと見ていてくれるよっていうメッセージが全部詰まった映画だと思いますので、ぜひご家族で映画館へ足を運んでください。
私も2番目と3番目の子をこの作品で映画デビューさせたいなって思ってます。私は出来上がったものを見てわりと落ち込んで反省しちゃうタイプなので、子どもにもう一回見たいなって言ってもらえたら嬉しいですね。
ばいきんまんが愛と勇気の戦士に!?
ある日1冊の絵本を見つけたばいきんまんは、その絵本の中に吸い込まれてしまいます。そこで出会ったのは森の妖精・ルルン。ばいきんまんはルルンから森で大暴れする”すいとるゾウ”をやっつけて欲しいと頼まれますが…。
映画『それいけ!アンパンマン ばいきんまんとえほんのルルン』
6月28日(金)より元気100倍!全国ロードショー
監督:川越淳
脚本:米村正二
音楽:いずみたく 近藤浩章
声の出演:アンパンマン/戸田恵子、ばいきんまん/中尾隆聖、ルルン/上戸彩、すいとるゾウ/岡村隆史(特別出演)
原作:やなせたかし(フレーベル館刊)
テーマ曲:「アンパンマンたいそう」
配給:東京テアトル
公式サイト:anpan-movie.com
©やなせたかし/フレーベル館・TMS・NTV
©やなせたかし/アンパンマン製作委員会2024
撮影/黒石あみ ヘアメイク/中谷圭子(AVGVST) スタイリスト/宮崎真純(likkle more) 取材・文/苗代みほ