「マダガスカル」ってどんな国? 『星の王子さま』に登場するバオバブの木や固有種のサルなど、魅力をたっぷり紹介【HugKum世界紀行】

西インド洋に浮かぶ島国「マダガスカル」。ここにはユニークな植物や、絶滅危惧種の動物など、たくさんの見どころがあります。この記事ではマダガスカルの基本情報や観光地、特徴などを紹介します。どんな国なのか、さっそく見ていきましょう。

マダガスカルってどんな国?

アフリカ大陸南東部の西インド洋に位置する「マダガスカル」は、いったいどんな国なのでしょうか。その特徴や観光スポットなどをこれから見ていきましょう。

マダガスカル基本情報

まずはマダガスカルの正式な国名や首都、場所などといった基本情報からチェックしましょう。

国名

正式な国名は、「マダガスカル共和国」といいます。

首都

首都は、アンタナナリボです。

場所

マダガスカルの位置

アフリカ大陸の南東海岸部から沖へ約400キロメートル離れた、西インド洋に位置する島国です。近くにはタンザニア、モザンビーク、コモロ、モーリシャスなどの国があります。

日本との時差

日本とマダガスカルとの時差は6時間で、日本のほうが6時間進んでいます。日本が午前6時だとすると、マダガスカルは午前0時となります。

面積

マダガスカルの面積は587,295平方キロメートルです。これは日本の約1.6倍の面積となります。

エリア

マダガスカルは、おおまかに6つのエリアに分けられます。

●中央部エリア
中央部は、首都・アンタナナリボがあるエリアです。国内最大のマーケットやイヴァト国際空港があります。

●北部エリア
北部エリアにはアンカラナ国立公園やディエゴ スアレス湾、レッドツインギーなどがあります。

●北東部エリア
北東部エリアには、港町・トアマシナがあります。トアマシナはマダガスカル 第2の都市です。

●南東部エリア
南東部エリアにはラヌマファナ、南ミドンギ、イサロ、アンドリンギトラの4つの国立公園があります。

●北西部エリア
港湾都市であるマジュンガがあるエリアです。ボンベトカ湾に面しています。

●南西部エリア
主要都市・トゥリアラがあるエリアです。

人口

マダガスカルの人口は、3,196万人(2024年、世銀)です。これは東京都の人口(約1,427万人)の2倍強の数となります。

言語・公用語

マダガスカルの公用語はマダガスカル語、フランス語です。

通貨

マダガスカルの通貨単位はマダガスカル・アリアリです。日本円にすると、1マダガスカル・アリアリは0.038円です(2026年3月6日現在)。

宗教

マダガスカルの国旗

マダガスカルの人々が信仰する宗教は、キリスト教、伝統宗教、イスラム教などです。

歴史

マダガスカルの国の歴史は次のとおりです。

18世紀末 マレー系民族のメリナ王朝が全島を統一。
1896年 フランスの植民地となる。
1958年10月 共和国宣言をする。
1960年6月 フランスより独立する。

天気・気候

マダガスカルは、エリアによっていくつかの気候が混在しています。首都・アンタナナリボなどの中央エリアは、年間を通して涼しい気候です。モロンダバなどの西部エリアは雨季と乾季があり、日差しが強い傾向にあります。ベレンティなどの南西部エリアは、乾燥地帯で寒暖差が激しいエリアです。

マダガスカルの首都・アンタナナリボと日本の首都・東京をくらべると、アンタナナリボは気温が20〜27℃程度と年間で一定しており、降水日数が少ない傾向にあります。

マダガスカルの治安・住みやすさ

ここからは、マダガスカルの治安や住みやすさを解説していきます。

治安は安定している

マダガスカルの治安は比較的安定していますが、外務省の危険情報ではマダガスカル全土に「レベル1:十分注意してください」が発令されています。デモのほか、貧困に起因する強盗やスリ、ひったくりといった一般犯罪や誘拐が多発しているため注意が必要です。

住みやすさは首都なら良好

マダガスカルの物価は、日本にくらべてとても安いのが魅力です。また首都・アンタナナリボは病院・学校などの施設や道路が整備され、住みやすいといえます。ただし郊外では、水道や電気、インターネットなどのインフラ整備や道路整備が行き届いていないため、住みやすいとはいえないでしょう。

マダガスカルの見どころ・観光

マダガスカルにはたくさんの見どころや観光スポットがあります。代表的なものを紹介していきましょう。

ムルンダヴァのバオバブの並木道

『星の王子さま』にも登場するバオバブの木

マダガスカルの中南西部にあるムルンダヴァには、『星の王子さま』で知られるバオバブの木の並木道があります。このバオバブの木は自生しており、樹齢は100年以上なのだそう。手を空に向かってのばしているようなユニークな姿を見ることができます。

ツィンギ・デ・ベマラ厳正自然保護区

1990年に世界遺産に登録された「ツィンギ・デ・ベマラ厳正自然保護区」

ツィンギ・デ・ベマラ厳正自然保護区は、マダガスカル西部にある自然保護、景観保護を目的とした保護区です。ここで見られるのは「ツィンギィ」と呼ばれるかみそりのようにとがった岩山。石灰岩のカルスト台地が数万年かけて侵食され、このような形になったと考えられています。

ペリネ特別保護区

「ペリネ特別保護区」には、絶滅危惧種のインドリが生息

首都のアンタナナリボから車で3時間ほどの場所にあるペリネ特別保護区。ここは11種類ものキツネザル、カメレオンや鳥、蝶などが生息する自然保護区です。なかでも世界最大の原猿類であるインドリが見られる場所として有名で、その独特な鳴き声を聞くこともできます。

アンブヒマンガの丘の王領地

アンブヒマンガの丘は、アンタナナリボの北に位置します。ここは16世紀に部族間の争いに初めて勝ち、マダガスカルを統一したメリナ王国の首都があった場所です。丘の上にはかつての王領地があり、総長2.5kmにおよぶ城壁と外堀に囲まれています。当時をうかがえる貴重な史跡で、2000年にユネスコ世界遺産に登録されました。

マダガスカルの特徴・有名なもの

観光スポット以外の、マダガスカルで特徴的なものや有名なものを紹介していきましょう。

国名の由来

国名の由来はいくつかあります。「マダガスカル」は現地語で「マラガシュ」といい、「山の民(山の人々)」という意味をもつ言葉が由来となっているという説があります。また13世紀にマルコ・ポーロが、ソマリアのモガディシュという港を「マダガスカル」と聞き間違えて『東方見聞録』に記載したという説もあります。

国旗の意味

マダガスカルの国旗には、赤、白、緑の3つの色が使われています。赤と白は、かつてのメリナ王朝時代(マレー系民族)の旗をもとにそのまま使われマレー系民族を表しており、緑はマレー以外の民族を表す色として加えられたそうです。この3色は国を構成する主要民族を表していますが、そのほかに赤は愛国と主権を、白は純潔と自由を、緑は希望と進歩を象徴しています。

バニラの生産国

日本に輸入されているバニラのほとんどはマダガスカル産

アイスクリームやケーキなどに使われるバニラは、マダガスカルが生産地として知られています。世界の約4割を生産しており、日本のバニラの総輸入量の約9割がマダガスカル産です。マダガスカルのバニラはブルボン種という種類で、特徴はフルーティーな甘い香り、なめらかで豊かな味わいです。

マダガスカル固有種のサルがいっぱい

ベローシファカ

原始的なサル類である原猿類のうち4分の3が、マダガスカルにしか生息していない固有種といわれています。マダガスカルの固有種には、世界最小の霊長類であるコビトキツネザル、インドリ、シファカ、キツネザルなどがいます。

童謡「アイアイ」で知られるアイアイも、マダガスカル島のみに生息するサルです。一時、絶滅したといわれていましたが、1957年に再度発見されて現在では絶滅危惧種となっています。

バオバブの木やサルが魅力の「マダガスカル」

マダガスカルには、ユニークな形をもつバオバブやマダガスカル固有種のサルなど、見どころや魅力がたくさんあります。バニラの生産でも世界のトップクラスを誇り、日本のアイスクリームやお菓子にもマダガスカル産バニラが使用されているため、知らないうちに親しんでいる国でもあります。多くの驚きや発見を与えてくれるマダガスカルについて、親子で調べてみてはいかがでしょうか。

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文・構成/HugKum編集部

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