【ラン活】パイナップルの葉でできたセンスのいいランドセル「パイナセル」に熱視線!おしゃれなグレーがいちばん人気

毎年、様々なタイプが出てくるランドセルですが、今年は「エコ」に注目!来年に向けてラン活を始めたライターが見つけたのがパイナップル素材の生地を使用したランドセル。気になる耐久性や背負い心地、価格など、直接店舗で商品を手に取って見てきました!

パイナップルの葉でできたランドセル「パイナセル」ってどんなもの?

老舗ランドセルメーカー「セイバン」のパイナップル素材の生地を使用した「パイナセル」。

年中・年長のお子さんを持つご家庭では、“ラン活”(ランドセルを購入するための活動)も一つのお楽しみですよね。

年中の息子のいる筆者もランドセルのリサーチをスタート。いろいろなランドセルをチェックしていたところ、これまでにないユニークなランドセルを見つけました。なんとパイナップルの葉からできた生地を使った「パイナセル」というランドセル。老舗ランドセルメーカー「セイバン」の商品です。

「パイナップルの葉がどのようにして生地になるの?」「パイナップルの香りがするの?」「植物からできた皮だと耐久性は大丈夫?」など、興味があるもののさまざまな疑問が湧いてきます。

そこで、実際に直営店 の「セイバン 横浜みなとみらい」で「パイナセル」の実物を見てきたので、生地の感触や背負った感想をレポートしたいと思います。

高級感のあるスエードタッチで優しい手触り

スエードタッチの滑らかな手触りの「パイナセル」。

まず、手に取って驚いたのは、本革と見間違えるほどの滑らかな仕上がり。スエードタッチがされており、言われなければ見た目と手触りだけでは本革とほぼ区別はつきません。

違いがあるとすれば、本革より柔らかく肌に馴染み、革特有の臭いがない点です。個人的にはパイナップル素材の方が好ましいと感じるくらい!また、自然由来の素材から出る風合いの美しさもパイナップル素材ならではと感じました。

写真で見るよりもずっと高級感があるので、興味のある方はぜひ一度、実物を手に取ってみることをお勧めします。

牛革や人工皮革よりもCO2排出量が削減ができる「パイナセル」

「パイナセル」の素材を製作している「PEEL Lab(ピールラボ)」の利用しているパイナップルの葉。

「セイバン」は子どもたちへの製品を展開している企業として、子どもたちの未来のために環境保護への取り組みを推進しているとのこと。昨今アパレル業界を中心に植物由来の素材が注目されており、ランドセルのラインナップにも取り入れたいと探し始めたのが開発の起点だそうです。

パイナップル素材を取り入れることで、生地の製造で排出するCO2の量は、牛革の約1/40に。人工皮革と比べても約1/5(ランドセル1本につき約13kgのCO2削減)に軽減されることが期待できるとのこと。

「パイナセル」は、本来であれば廃棄されるはずだったパイナップルの葉を活用しており、それに加え、有機顔料を使用せずに色出しをしたり、ランドセルを梱包する化粧箱やタグ、名札の紙にもリサイクル素材を使用しているとのことです。

パイナップルの葉がランドセルになるまで

「パイナセル」の素材を製作している「PEEL Lab(ピールラボ)」の利用しているパイナップルの葉を刈り取ったところ。

「パイナセル」は、植物由来の素材を推進するグリーンテックベンチャー企業の「PEEL Lab(ピールラボ)」が開発した生地を使用しています。

パイナップルの葉(左)、パイナップルの葉から取り出した繊維(中央)、パイナップルの葉由来の生地。

パイナップル農園では、栽培のたびに根元の葉を刈り取る必要があり、多くが廃棄されているそうです。

その廃棄されたパイナップルの葉から取り出した繊維を粉砕し、水性の無溶剤ポリウレタンを混ぜ合わせて加工したのがパイナップルの葉由来の生地となります。リサイクル資源のみで生産された、環境にやさしいアップサイクル素材です。

パイナップルの葉に決まるまでの開発秘話

実は、パイナップル素材の生地を採用するまで、アップル、バンブー、ひのき、サボテン、卵の殻などからできるさまざまな種類の人工皮革も検討したのこと。

その上で、耐久性や供給の安定等の必要条件を考慮し、独特の風合いも魅力のパイナップル素材を起用するに至ったということです。

本革よりも軽く水にも強い!気になる耐久性は?

「パイナセル」は、「天使のはね」など軽く背負える機能も搭載。

ランドセル選びで特に気になるのは、重さと耐久性ですよね。実際に手に取って驚くのは、本革と変わらない見た目ながらも、ともかく、軽い!ということ。6年間安心して使える耐久性がありながら本革よりも20%軽く、ナチュラルな素材感が魅力です。

通学で雨に濡れてしまうことも多く、耐水性も気になるところですが、他の「セイバン」のランドセル同様に、はっ水性のある生地となっているので心配ありません。

老舗ランドセルメーカーならではの機能も搭載

もちろん、ランドセルの老舗メーカーの「セイバン」を代表する機能「天使のはね」をはじめ、「背中Wクッション」や「せみね」など軽く背負える機能も搭載しているので、安心して6年間使うことができます。

気になる価格をチェック

「パイナセル」の価格は 64,900円(税込)と「セイバン」の他の人工皮革ランドセルと大差はありません。

サスティナブルな素材は高価というイメージがあり、保護者としても手に届くお値段になるのも心配な点ですよね。実際に、サスティナブル素材は安定した供給を担保することの難しさ等もあり、価格が安定しない素材もあります。

先ほどもご紹介したとおり「パイナセル」に使用しているパイナップル素材の生地は、廃棄されるパイナップルの葉を使用しているため、安定した供給が望めます。価格は 64,900円(税込)と、「セイバン」の他の人工皮革ランドセルと比べても大差のない価格帯になっています。

植物由来ならではの手触りやデザイン、そして、環境に配慮している点など、「パイナセル」を選ぶメリットはたくさんありますね。

お洒落なナチュラルカラーのラインナップ

「パイナセル」は、グレー、グリーン、ベージュの3色のカラー展開。

パイナップルから連想したナチュラルなグレー、グリーン、ベージュの3色のカラー展開で、パイナップル素材の生地ならではの独特の風合いも「パイナセル」の魅力です。

パイナップルの故郷を思わせるエキゾチックなデザイン

自然の風景をイメージしたカブセ裏のデザイン。

また、パイナップルの葉由来の生地が東南アジアで生産されていることから、カブセ裏は自然の風景をイメージしたデザインに。

「パイナセル」に付いているパイナップル型のネームタグ。

サイドに付けられる、パイナップル型のネームタグもかわいいアクセントになっています。

男女問わない優しい色合いのニュートラルな色バリエ

どれもお洒落な優しい色合いで悩みますが、いちばん人気はグレーだそう。最近は、女の子でも黒系のランドセルを希望する子もいる中で、一般的な黒系ランドセルは男児向けのデザインが多く、ランドセル選びに悩む方も多いかと思います。

「パイナセル」は男女問わない優しいニュートラルな色合いのグレーなので、黒系ランドセルを希望する女の子も選びやすいカラーだと感じました。

年中さんの色選びに注意!

実は、長女の時は、年中の時に大好きな鮮やかな「どピンク!」を選んだのですが、現在2年生になって、ベージュやグレーなど落ち着いた色が良かったと言い出しました。未就学児のうちは明るめの色を好むのですが、落ち着いてくると大人っぽいカラーに好みが変わることがあります。ナチュラルなカラーもランドセル候補に入れておくのもよいかもしれません。

パイナセル

【カラー】3色(グレー、グリーン、ベージュ)
【サイズ】約31.0×23.5×12.5cm
【重量】約1,300g
【価格】 64,900円(税込)

親子でリンクコーデが楽しめる「トートバッグ」も素敵!

リンクコーデが楽しめるトートバッグ。(左)

参観日や入学式などのイベントはもちろん、普段使いにもぴったりなトートバッグ。「パイナセル」と同じパイナップルの葉由来の生地を使用しているので、お子さんとのリンクコーデが楽しめます。はっ水性のある素材になっているので、日常に使いやすい仕様です。

お子さんとお揃いのトートバッグをランドセルを購入してくれた祖母にプレゼントとして購入された方もいるそうです。

祖父母にランドセルをプレゼントしてもらう場合は、お礼など悩むことがありますが、こちらのトートバッグであれば、大切なお孫さんとお揃いということで、喜んでくれること間違いなしですね!

トートバッグ

【カラー】3色(グリーン、ベージュ、グレー)
【サイズ】横幅 約33cm×高さ 約34cm
【価格】5,900円(税込価格:6,490円)

実際にパイナップル素材のランドセルを見て触れてみて

自然の風景をデザインしたカブセ裏もお洒落な「パイナセル」。

サステナブルな素材は、意識の高い人が選ぶものという少しハードルの高いイメージがありましたが、身近なランドセルなどでエコなアイテムを幼い頃から使う体験をすると、環境問題に対する意識が高まるかもしれません。

開発者の方からは、「パイナップルという身近で意外なものからできた素材であることをきっかけに、視野を広げていろいろなことに好奇心を持ち、想像力豊かに成長して欲しいという想いが込められております」というお話も。

筆者も、上の子の時はデザインやトレンドばかりを気にして、素材や使う側の責任についてを考える余裕がありませんでした。今回、開発者の想いを聞くことで、親である筆者自身も勉強になり、ランドセル選びの視点が広がったように感じます。来年からのラン活の参考にしてみてくださいね!

パイナセルについてはこちら>>

文・写真/Rina Ota

今回の記事で取り組んだのはコレ!

  • 12 つくる責任つかう責任
  • 15 陸の豊かさも守ろう

入園入学特集

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