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そもそもポータブル電源は必要か?
はい!結論から言うと必須です!
ポータブル電源を使えば、地震や水害などの災害時の停電時にスマホを充電して情報収集に活かしたり、明るさを確保したり、季節に合った寒さや暑さ対策を行えます。
また、食料を冷蔵庫で保存したり、調理家電で温かい食事が作ることもできます。

モバイルバッテリーだけでは不十分?
予備の電源としてモバイルバッテリーは持っている方は多いとは思います。しかし、モバイルバッテリーとポータブル電源とでは性能が大きく異なり、モバイルバッテリーは給電量も少なく、スマホなど限られた機種にしか電気を配給できませんが、ポータブル電源は冷蔵庫など様々な家電に使用できます。
メカに弱くても使いこなせるか?
とはいえ、メカに弱い筆者でも使いこなせるのか?!
というわけで、防災備品としてポータブル電源が必要な理由、選び方、オススメな家電を専門家に取材。ポータブル電源で世界シェアトップクラスの「EcoFlow」の危機管理対策部本部長であり、防災士の長浜修さんからのお話を伺いながら、体験レポートします!
ポータブル電源を選ぶポイント

ポータブル電源を選ぶ際、どのメーカーにするかに注目してしまいますが、防災士の長浜さんいわく、使用する電気製品の状況に目を向けるべきとのこと。
使う電気製品が決まらないと、必要な定格出力の量が分からないため、ポータブル電源を選ぶことができないからです。
災害時にどんな家電を使い、どれくらいの電力が必要を知ることが大切!
例えば、キャンプ時や災害発生時の「スマートフォン充電用に」という場合、家族4人のスマートフォンを毎日1回、3日間充電すると想定すれば:
5,000mAh(=18Wh)×4台×3日間 合計216Whの電力が必要となります。
災害発生時に照明や調理器具などにも使いたい場合は、容量は最低1000Wh以上、2,000~3,000Whあると安心とのことです。
性能もチェック!
ここ数年で多くのポータブル電源が市場に出てきましたが、性能もしっかり確認する必要があります。
今年2月に、安全なポータブル電源を日本に普及させるため、「日本ポータブル電源協会」が正式に立ち上がりましたので、ポータブル電源についての安全性に関しての問い合わせも可能です。
防災士の長浜さんいわく、以下の点に注意してほしいとのことです。
- ・どんな家電にも対応する純正弦波のAC出力であること
- ・バッテリーを管理するBMSなどの安全対策・保護機能が導入されていること
- ・一定期間の保証期間が付与されていること
- ・使途に見合った出力端子を備えていること
- ・少なくともAC100V・DC/ソーラーの3wayの充電方法を備えていること
ポータブル電源初心者にはどのタイプがオススメ?
災害時でのポータブル電源の重要性は理解しつつも、購入となるとハードルが高いですよね。初心者でも扱いやすい機種を長浜さんに聞いて、実際に筆者も使ってみましたので、レポしたいと思います。
能登半島地震でも活躍した「EcoFlow」シリーズ

今回、140以上の国と地域で展開されている「EcoFlow社」の日本法人である「EcoFlow Technology Japan社」のEcoFlowシリーズから2機種ご紹介したいと思います。
一つはとりあえず用意しておきたい方向けのエントリー機種の「RIVER 3」と、もう少ししっかり備えたい方向けの「RIVER 3 Plus」です。
「EcoFlow社」は防災における社会貢献活動にも力を入れており、昨年の能登半島地震の際にもポータブル電源の提供活動をし、ポータブル電源は非常時の電力として重宝しました。災害時において実績もあり、非常時にも頼れるポータブル電源です。
初心者には「RIVER 3」がオススメ
ポータブル電源初心者の方にはまずは、コンパクトでありながらパワフルな性能を持つ「RIVER 3」がオススです。女性でも気軽に運べる3.4kgで、業界平均より30%小さい卓上サイズです。
使い方も簡単! 届いたら、箱から出してプラグを差して充電するだけ。ボタンもオンとオフだけでシンプルなので簡単に操作ができます。
価格もお手頃
価格も3万円台とお求め安く、必要であれば、X-Boostで450Wまで上げることが可能なので、ポータブル電源をとりあえず備えておきたいという方にぴったりです。小型なので、避難所に持ち込むこともできます。
もう少し、しっかり防災に備えたい、また普段、キャンプやホームパーティーなどでケトルやホットプレートなどの調理家電も使いたいという方には、もう一つ上級機種の900Wまで使える「RIVER 3 Plus」もいいですね。
災害用やキャンプには充電用ソーラーパネルも

停電時には充電用のソーラーパネルも必要になります。「RIVER」シリーズには、45Wから110Wのソーラーパネルがありますが、「RIVER 3」には110W、「RIVER 3 Plus」には220Wがオススメとのことです。パネルは折りたたんで収納もコンパクト。
セットで買うとお得なので、ポータブル電源を購入時に検討してみてくださいね。
災害時に最優先すべき家電は?

ポータブル電源を使う上で、災害時にどの家電を優先して使うか、どんな家電があれば便利か長浜さんに聞いてみました。
長浜さん曰く、特に夏場は熱中症、冬場は低体温症は命に関わるので、ポータブル電源が活躍する機会となるとのことです。
災害時に電力を優先すべき家電5選
まず、停電時にないと真っ先に不安になるのが情報収集に必要なスマホやタブレットの充電切れです。
そして、夜になれば、照明の確保、続いて、体温保持に必要な電気毛布や扇風機などの温度調整の家電も必要になります。
また、食料の保存に冷蔵庫は必須ですし、温かい食事には調理家電もあると便利です。
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電力を優先すべき家電
1位:スマホなどの情報機器の充電
2位:ライトなど照明
3位:電気毛布や扇風機などの温度調整家電
4位:冷蔵庫
5位:調理家電
省エネで節電にも!災害時に使える低ワット家電①オススメ調理家電4選
とはいえ、防災用だけに家電を用意するのは場所もとりますし、いざという時に使えないのも困りますよね。
長浜さんのアドバイスを元に「RIVER 3」と「RIVER 3 Plus」で使えるオススメの普段使いにも便利な家電をピックアップしてみました。まずは、調理家電からご紹介します。
省エネ200Wで半合なら15分で炊けるコンパクト炊飯器

こちらの炊飯器は定格消費電力はたった200Wで0.5合で約15分、1.5合で約25分で炊きあがります。一人分のご飯が欲しい時やパンケーキ作りなどにも使えるので便利ですよ。
- >>>「DOSHISHA」の「コンパクト炊飯器」はについてはこちらから
蒸し野菜や茹で卵まで作れるコンパクトフードスチーマー

具材を入れてダイヤルを回すだけで15分ほどで、蒸し料理やお好みの茹で卵を作ることができます。
定格消費電力は350Wと少なく、被災時に不足がちな野菜を簡単に調理可能。特に子どもが大好きな蒸しうどんや焼きそばができるのが便利です。
>>>「Toffy」の「コンパクトフードスチーマー」についてはこちらから
低ワットでも高性能、湯沸かしから調理まで超便利なホットスキレット:「RIVER 3 Plus」向け

ホットプレートなどの調理家電は定格消費電力1000W以上がほとんどですが、こちら「Toffy」の新作の「ホットスキレット」は、500Wと低いのに保温から230度まで高温調理が可能。
お湯を沸かせるのでケトルにもなり、レトルトや缶詰の温め直しも可能。普段使いしやすく、災害時もこれ一つで様々な料理ができるので、重宝します。
>>>「Toffy」の「ホットスキレット」についてはこちらから
火傷リスクも軽減、安全な「エアフライヤーミニ<1.2L>」:「RIVER 3 Plus」向け

こちらの「エラーフライヤーミニ<1.2L>」も調理家電としては比較的ワット数の低い800Wなので、小型サイズながら最大火力200℃であり、揚げ物や炒め物はもちろん、惣菜の温め直しまで油を使わずに調理可能。
引き出し式で火傷のリスクも軽減でき、災害時でも使いやすいと思います。
>>>「Toffy」の「エアフライヤーミニ<1.2L>」についてはこちらから
省エネで節電にも!災害時に使える低ワット家電②オススメ冷暖房機3選
冷暖房は家電の中でも消費電力が高く、停電時は使用が難しくなり、局所的な温度調節が必要となります。モバイルバッテリーでも使えるような低ワット家電もあり、省エネになり、節電の意識も高まります。
たった8WでモバイルバッテリーでもOKな電気ブランケット

こちらの電気ブランケットはたったの8W! 羽織る・巻く・掛けるの3WAYが可能なスナップボタン付き。ポータブル電源だけではなく、モバイルバッテリーが使用できるので必ず用意しておきたい一枚です。
室内はもちろん、冬キャンプやスポーツ観戦などアウトドアにも便利です。
>>>「ライフオンプロダクツ」の「3WAYブランケット」についてはこちらから
低ワットでもぬくぬく、コンパクトな折りたたみパネルウォーマー

こちらも消費電力が100Wと停電時の局所暖房に重宝するでしょう。エアコンの約1/10の電気料金ということで、光熱費が上がる中、エアコン代の節約にもなります。
遠赤外線で静音かつ、空気が乾燥しないのも嬉しいポイント。シーズンオフは折りたたんで収納できます。
>>「モットル」の「折りたたみパネルウォーマー」についてはこちらから
たった6Wで超省エネ! 本当に涼しいパーソナルクーラー

こちらの「パーソナルクーラー」もたった6W! 気化熱効果で冷気を発生させるため扇風機よりも冷たく、エアコンより優しい風で涼めます。あまりエアコンを強くしたくないけれど、熱中症も心配という小さなお子さんのいるご家庭にもおすすめ。
ライト機能もあるので普段は間接照明としてもおしゃれで、停電時も安心です。
>>>「Toffy」の「パーソナルクーラー」についてはこちらから
ポータブル電源の注意点も検証

決して安い買い物でない上に、場所も取るポータブル電源。保管方法やバッテリーなどの処分方法などに不安もある方も多いと思いますので、解消法を長浜さんに聞いてみました!
保管方法が難しいのでは?
高温多湿を避け、直接日差しが当たらない、風通しの良い玄関や廊下などで、箱から出しての保管がおすすめです。
また過充電を避け、定期的に動作を確認しながら、バッテリー残量は60〜80%で保管すること。充電しながら電力を供給しないというのも重要ポイントとのことです。
バッテリーの処分方法は?
ポータブル電源は通常のゴミと一緒に処分できません。
EcoFlowでは、不要となったポータブル電源を回収する「エコリサイクルサービス」を提供しており、EcoFlow商品であれば、無償(送料別)で回収してくれます。
アウトドア派でなくてもあると便利な活用術!

お出かけ大好きな我が家ですが、毎月キャンプに出かけるほどアウトドア派でもなく、ポータブル電源を普段、使いこなせるか不安はありました。が、実際、使ってみると意外な使い道がありました!
美容家電やマッサージ機が使いやすくなった!
家電マニアの筆者の家には、様々な美容家電があるのですが、コンセントが足りず不便でしたが、好きなところで家電が使えるようになり便利になりました。
リモートワークが快適に!
デスク以外で仕事をする時、パソコンの充電が切れて、うっかりして電源が落ちてしまうことがありましたが、ポータブル電源があればその心配なく使えるようになりました。
憧れだったベランダでのホームパーティーが実現!
「ホットスキレット」を使って、週末は卵やソーセージなどを焼いて、ベランダで朝食を食べるにが日課になりました。マンションなので、火を使うことはできなかったのですが、焼き肉パーティーなどもできるようになりました!
EcoFlowはどこで試せる?

キャンプ場で無料でEcoFlowが試せます!
群馬県の「菅沼キャンプ村」にある「EcoFlow エクスペリエンスセンター」では、キャンプ場利用者(有料)は、EcoFlowのポータブル電源が無料で試すことができます。
キャンプを楽しみながら防災体験ができる「菅沼キャンプ村」は、これから暖かくなる時期のお出かけ先としてもオススメです!
また、家電量販店でも扱っているとのことですので、実際に手に取ってみたい方は、ポータブル電源のコーナーに一度足を運んでみてくださいね。
EcoFlow防災対策応援キャンペーン
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今回、ポータブル電源と低ワット家電を特集しました。
別の記事では、防災士に聞く、被災時の必需品リストやライトなどの停電対策、耳栓や除菌剤などの防音・防臭対策、ヘルメットや安全靴などの安全対策など防災グッズを紹介していますので、そちらも参考にしてくださいね。
注目の防災グッズについてはこちら

取材・文/Rina Ota