子育てと両立できる資格選びのポイント
子育て中は、勉強できる時間も働ける時間も限りがあります。以下の3つのポイントを意識して資格探しをしましょう。
- 育児と両立できるか:時間が限られているので難易度が高い資格の取得はおすすめしません。無理なく目指せる資格を選びましょう。
- 取得後の働き方は柔軟か:在宅ワークや時短勤務など、多様な働き方が可能かも重要な判断材料になります。
- コスパはいいか:育児中は学習時間がなかなか取れません。できるだけ短期間で取得できて、収入やスキルアップにつながる資格選びがポイントです。
社会復帰に役立つ資格
結婚や出産を機に会社を辞めたけれど、育児が落ち着いたら社会復帰したいと考えている方もいると思います。とはいえ、これといったスキルがないと簡単には再就職できませんよね。
ここでは、時短勤務やパート勤務に対応しやすい事務職系の資格をご紹介します。
簿記

簿記は企業の経理担当者に必須の資格です。日商簿記検定は3級から始めることができ、学習期間の目安は3ヶ月程度と比較的短いのが魅力です。
スキルが明確で需要が高く、パートや時短勤務での採用も多いので、子育て中の方に適しています。経理事務として働くほか、フリーランスの記帳代行など在宅ワークの道も開けますよ。
特に数字を扱うことに抵抗がなく、ルールに従って正確に処理することが得意な方におすすめです。
FP(ファイナンシャルプランナー)
FP(ファイナンシャルプランナー)は家計や資産運用、保険などお金に関する相談にのるアドバイザーです。
資格を取得することで家計管理の知識が身につくので、FPとして働かないとしても、子育て世代の方が取得して損はありません。新NISAの活用法や教育資金の準備など、自分の知識として身につけながら、それを仕事にすることも可能です。
金融機関就職のほか、独立やセミナー講師などの働き方があります。「お金のことをもっと学びたい」という方に特におすすめです。
MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)

MOSはWord、Excel、PowerPointなどのオフィスソフトのスキルを証明する資格です。
比較的短期間で取得でき、事務職や在宅ワークに直結するスキルなので、子育て中の方におすすめします。
一般事務やデータ入力など幅広い仕事に就け、時短勤務やパートでの採用も多いので、子どもが学校や保育園に行っている時間だけ働きたい方にぴったりです。
医療事務

医療事務は病院やクリニックでの受付や会計、保険請求業務を担当する仕事です。
資格取得には3〜6ヶ月程度かかりますが、地域に密着した職場で時短勤務が可能なケースが多いことがおすすめポイント。勤務時間の融通が利いて、人と接する仕事がしたい方に向いています。
趣味・特技を活かせる資格
次に紹介するのは、自分の趣味や得意なことを活かせる資格です。好きなことを仕事にできるので、モチベーションも続きやすいですよ。
心理カウンセラー

心理カウンセラーは、悩みを抱える人の相談にのり、心のケアを行う専門家です。複数の民間資格があり、取得期間は数ヶ月〜1年程度といわれています。
カウンセリングは基本的に予約制なので、勤務時間を自分でコントロールできる点が子育て中の方でも始めやすいポイントです。
心理カウンセラーとして独立開業したり、カウンセリングルームで働いたりできます。オンラインカウンセリングも増えており、在宅での仕事も可能です。
悩み相談が得意な方におすすめします。
整理収納アドバイザー

整理収納アドバイザーは、片付けや収納のプロフェッショナルです。自宅で実践することで、家が綺麗になり、それをビジネスにもできるので一石二鳥ですね。
整理収納アドバイザーとしての訪問サービスは予約制なので、子どもの予定に合わせて仕事のスケジュールを組める点が、子育て中の方におすすめの理由です。
訪問での整理収納サービスのほか、セミナー講師やSNS発信もできますよ。「片付けや収納が得意」という方におすすめです。
実用ボールペン字検定
美しい文字を書けるようになる実用ボールペン字検定は、短期間で取得できる資格です。子どもの宿題を見ながら自分も練習できるので、スキマ時間を有効活用できます。
ボールペン字の講師として教室を開いたり、筆耕(宛名書きや賞状書き)の仕事を請け負ったりして稼げます。
字を書くことが好きな方にぴったりの選択肢です。
色彩検定
色彩検定は色の知識や活用法を学ぶ資格です。ファッションやインテリアなど、さまざまな分野で活かせます。日常生活でも役立つ知識が身につき、独学でも取得可能です。
取得後は、カラーコーディネーターとしてパーソナルカラー診断やインテリアコーディネートなどの仕事ができます。
色やデザインに興味がある方におすすめです。
子育てに役立つ資格
最後に紹介するのは、子育て経験を直接活かせる資格です。自分の子育てにも役立ちながら、収入アップが見込める資格を選びました。
子育て心理アドバイザー
子育て心理アドバイザーは、子どもの心理や発達について専門的に学び、保護者をサポートする資格です。おおよそ6ヶ月〜1年程度で取得できます。
自分の子育てにも直接役立つ知識が得られる点、同じ悩みを持つ親御さんに寄り添える点がこの資格を取得するメリットです。
子育て支援センターなどでの相談員や、独立してカウンセリングを行う道も開けます。
子どもの気持ちに寄り添いたい方は資格取得を目指してみてはいかがでしょうか。
ベビーマッサージ

ベビーマッサージは、赤ちゃんへのマッサージ方法を教える資格です。ベビーマッサージを行うことで、赤ちゃんの脳の発達や免疫力アップなどの効果が期待できます。
一般的に1〜2ヶ月で取得可能です。
取得後は、ベビーマッサージ教室を開いたり、子育て支援センターでの講師をしたりして活動の場を広げられます。
赤ちゃんが好きな方にぴったりの資格です。
離乳食・幼児食コーディネーター

離乳食・幼児食コーディネーターは、子どもの食事について専門的に学び、アドバイスする資格です。
一般的に4ヶ月程度で取得できます。
自分の子どもの食事作りに役立つだけでなく、子どもの食事作りの悩みを持つママ・パパへのアドバイスもできる点がメリットです。
離乳食教室や幼児食講座の講師として活動できるほか、レシピ開発やコラム執筆などもできます。
料理が好きな方・子どもの食育に興味がある方におすすめです。
時短家事スペシャリスト

時短家事スペシャリストは、効率的な家事のコツを教える専門家です。2〜3ヶ月程度の講座で取得でき、すぐに実践できます。
仕事と育児に追われていると家事をする時間がほとんどありませんよね。時短家事を身につければ、家事の負担を軽減できます。
資格を取得すれば、時短家事セミナーの講師として活動したり、個別コンサルティングを行ったりして収益化も可能です。
時短家事に興味がある方や、人と接する仕事が好きな方に適した資格です。
まとめ:子育てと両立しやすい資格で新しい一歩を踏み出そう
今回は、子育て中の方におすすめの資格をご紹介しました。
どの資格も「育児との両立のしやすさ」「働き方の柔軟性」「コスパの良さ」を重視して選んでいます。
資格選びで大切なのは、自分の興味や得意なことから選ぶこと。無理なく続けられるのは、やはり興味があることや得意なことからスタートするのがベストです。
子育てをしながらでも、無理なく自分らしく働くための第一歩として、ぜひチャレンジしてみてください!
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記事執筆

独立系ファイナンシャルプランナー(FP)として執筆業を中心に活動中。2児の父親でもあり、家計や資産形成に関する執筆が得意。また、マンションの売買も経験しており、実体験に基づいたライティングを強みとしている。各種金融メディアでの執筆・監修業のほか、自身のメディアとして「もにゅら親子の節約ブログ」「もにゅらのクリプト部屋」を運営中。