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算数が「楽しすぎる」ってどういうこと?
本書は算数のイベントやワークショップを開催したり、カードゲームなどを開発したりする、算数のプロフェッショナル、math channelの横山明日希先生と吉田真也先生が共著で製作されたもの。楽しそうで、もう期待しかありません!
「これ、なんだろう?」とお子さんが言ったら、まずは手に取って遊んでみましょう
●数・計算・単位(1章)
●平面図形(2章)
●立体図形(3章)
●論理(4章)
●自由研究(5章)
この本は上のような5つのカテゴリに分かれていて、カテゴリごとに算数を使った遊びを紹介しています。
まずは子どもが気になったページからどんどんやってみましょう。その好奇心こそが、いつか知らない間に子どもの算数力の下支えをしてくれるようになるのです。
今回は【数・計算・単位】と【自由研究】から1問ずつご紹介します。
【数・計算・単位】こんなに楽しい数のワールド
教科書で学び始めると、算数は、数字と計算を使わないと答えを求められないものだと思うようになります。ですが、算数は数字や計算を使わなくても、身の回りの物を使って答えを導き出すことができる、生活にとても身近なものなのです。
竹ひごが かけ算マシンに⁉
難易度☆1、時間15分ほどのテーマです。


ひとつの式からひとつの答えを求めるだけなのに、数字を使ったひっ算の場合、繰り上がりや繰り下がりなど、数字が大きくなるほどたくさんの計算が入ってきます。それが算数嫌いの子どもにとってはややこしく、答えがうんと遠くにあるような感覚になってしまいます。
でも、それが自分の生活の身近にあるもので、数字を使わずに答えを出せたら、マジックを見ているような驚きを感じるはず。算数が苦手な子ほど、竹ひごで出た答えを目の当たりにしたら、「なぜ?」という疑問が大きく膨らむからです。
【自由研究】作って試す 算数実験
1~4章で算数力を試し、力をつけたらぜひ挑戦したいのが、「作って試す算数実験」です。
こちらは自由研究にぴったりのテーマがそろっていますが、自由研究向けとあるだけに、☆1~3で表す難易度も、こちらの章は☆2以上のものばかり。少し時間のかかる問題が多いので、この夏休みにじっくり取り組んでみてはいかがでしょうか。
九九でくるくる毛糸の模様づくり
難易度☆2、時間30分ほどのテーマです。


九九の段ごとに出来上がる図形が違うこと、その違った図形がそれぞれに幾何学的なきれいな図形であることに、算数を理解したいという意欲だけでなく感動も覚えるはずです。その喜びが算数をもっと好きになり、算数をより深く知りたいと思うきっかけになるのではないでしょうか。
* * *
算数はさまざまな分野につながり、基本となる奥の深い学問です。長い夏休み、この機会に算数が苦手な子は算数の親しみやすさに、算数が得意な子は算数の魅力にたっぷりとハマってみてはいかがでしょうか。

「工作×算数」で、苦手な子も得意な子も楽しく学べる!
自由研究にも、学校の授業にも、中学受験にも役立つ算数本!
本書では、100均グッズを使って、算数の考え方を“体験的に”学びます。たとえば…
・竹ひごで作る「かけ算マシン」!?
・テープを使って「円周率」を体感!
・メラミンスポンジを切って「断面図」を観察!
・ジョイントマットで「立体の展開図」を組み立て!
家庭では親子でも楽しめて、学校では授業やクラブ活動にも使えます。
「見る・触れる・作る」ことで、算数がぐんと身近に。
保護者の方にも学校の先生にも、おすすめの一冊です。
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構成・文/HugKum編集部