あなたは炒め派?スープ派?「ビーフン」大研究! 春雨との違いや、基本の活用術を紹介【8月18日はビーフンの日】

毎年8月18日は「ビーフンの日」です。由来は、 ビーフンの原料である米粉の「米」が、漢数字の八・十・八から構成されていることからだそう。
手軽に作れて、子どもが食べやすい主食として人気のビーフン。春雨との違いをふまえ、野菜を使った栄養バランスの取り方、冷凍保存やお弁当への活用法まで、家庭で無理なく続けられる工夫を見ていきます。

ビーフンは、あっさりした味と調理のしやすさが魅力の食材です。野菜と合わせれば彩りもよく、子どもが食べやすい一品になりますよ。

毎日の食卓に役立つレシピとして、焼きビーフンとスープレシピを見ながら、活用方法を確認します。子育て中の家庭で使いやすいビーフンについて、まとめました。

ビーフンと春雨ってどう違う? 原料と使い方を解説

日々の献立に取り入れやすいビーフンですが、春雨とも似ている食材ですが、それぞれ作り方も使い道も異なります。ここでは、ビーフンと春雨の特徴と違いを整理しましょう。

主な原料の違い|ビーフンは米粉、春雨はじゃがいもや緑豆から

ビーフンは、米粉を原料にして作った乾麺のひとつです。アジア各地で親しまれています。


一方、春雨はじゃがいもや、緑豆のデンプンから作り、つるりとした口あたりと、透明感が特徴的です。

どちらもグルテンを含まないものが多いので、アレルギー対応や、消化のしやすさから選ばれる食材です。

向いている料理の違い|炒めるビーフン、煮込む春雨

調理の仕方によっても、それぞれの持ち味が変わってきます。

ビーフンは、水分を含んでも麺の形をしっかり保ちやすいため、炒め物やスープの具材として使いやすいという特性があります。

一方の春雨は、水分を吸収しやすいため、煮込み料理や和え物に向いています。味がしみ込みやすく、具材全体とよくなじみます。

やわらかく噛みやすいビーフンは、子どもでも食べやすく感じることもあるかもしれません。小さな子には、麺を短く切ることで、より食べやすくなりますよ。咀しゃく力が育ちきっていない年齢でも、取り入れやすい食材といえるでしょう。

子どもにぴったり! やさしい味のビーフンレシピ

濃い味が苦手なお子さんでも安心して食べられる、やさしい味のビーフンレシピをご紹介します。油や塩分は控えめにしながらも、しっかり満足感があるように仕上げています。

炒めて楽しむ焼きビーフンと、体が温まるスープビーフン。同じ食材を使い、ふたつのタイプで楽しんでください。

鶏ひき肉と野菜のやさしい焼きビーフン

野菜の甘みと、鶏肉のうまみが引き立つ、定番の炒めビーフンです。冷蔵庫の野菜を組み合わせてアレンジすることもできます。

・材料

(2人分)
ビーフン 100g
鶏ひき肉 100g
にんじん 1/3本
キャベツ 2枚
ピーマン 1個

酒 大さじ1
ごま油 小さじ2
鶏がらスープの素 小さじ1
塩こしょう 少々
しょうゆ 小さじ1

・作り方

【1】鶏ひき肉に酒をまぶしておきます。

【2】沸騰したお湯にビーフンを入れ、柔らかくなるまで煮ます。茹で時間は、商品のパッケージに従うのが基本ですが、目安は4分程度です。

柔らかくなったらザルにあげ、流水で洗いながらしっかりと冷やします。

水気をしっかり切ります。

水を切ったビーフンに、油(小さじ1/2:分量外)を回しかけ、全体にまぶしておくと、麺がくっつきません。

【3】にんじんは細切りにし、キャベツとピーマンは食べやすい大きさに切ります。

【4】フライパンにごま油を熱し、鶏ひき肉を炒めます。火が通ったら野菜を加えましょう。

【5】野菜がしんなりしたら、ビーフンを加えて混ぜ、炒め合わせます。

鶏がらスープの素、塩こしょうで味を調えます。最後に鍋肌にしょうゆを流し、香りを付けて仕上げます。

コンソメ風味のあったかスープビーフン

同じ材料で、汁ごと食べられるスープを作ります。食欲が落ちている日や、朝ごはんにも向いていますよ。具材の甘みが引き立ち、ほっとする味わいです。

・材料

(2~3人分)
ビーフン 100g
鶏ひき肉 100g
にんじん 1/3本
キャベツ 2枚
ピーマン 1個
水 400ml

酒 大さじ1
コンソメ 小さじ2
塩こしょう 少々

・作り方

【1】鶏肉に酒をまぶしておきます。ビーフンは上記と同じ方法で茹でます。

【2】野菜も上記同様に切って準備します。

【3】鍋に水とコンソメを入れて火にかけ、鶏ひき肉を加えます。


【4】キャベツとにんじんを加えます。火が通ったら、ビーフンとピーマンを加え、2~3分煮込みます。全体がなじんだら、塩こしょうで味を調え、完成です。

やさしい塩味のスープが飲みやすく、野菜のうまみもしっかり感じられますよ。食が細い子どもでも無理なく楽しめる一品です。

忙しい家庭でも続けやすい! ビーフン活用のコツ

毎日のごはんづくりでは栄養を考えたり、作る手間に時間を費やしたりするほか、子どもの好みへの配慮も多いものですよね。そんなときに役立つのが、手軽で扱いやすいビーフンです。

栄養バランス、調理のしやすさ、アレルギーへの配慮まで、家庭で無理なく取り入れるためのヒントをまとめました。

栄養バランスを整える|野菜との組み合わせで食べやすく

子どもの栄養を意識するとき、ビーフンは野菜との相性がよく、バランスを整えやすい食材です。にんじんや小松菜、コーンなど、色味のある野菜を取り入れると、見た目も明るく、子どもの食べる意欲を引き出しやすくなります。

野菜の切り方を工夫することで、食べやすさも高まります。例えば、にんじんはピーラーで薄く削るとやわらかくなり、苦手な子どもでも口にしやすくなりますよ。キャベツや白菜の自然な甘みを生かして、スープや炒め物で取り入れると、味のなじみもよくなります。

味つけはできるだけ控えめにし、素材のうまみを生かすことを意識すると、塩分のとりすぎを防ぐことにもつながります。

忙しい朝にも|冷凍保存やお弁当への活用術

忙しい日に頼りになるのが、作り置きや冷凍保存の工夫です。

小分けの冷凍ストックがあれば、朝ごはんや軽食にも使いやすく、忙しい日でも手早く準備ができます。いつも食べ慣れている、家庭の味をすぐに出せるのは、とっても心強いものですよね。

調理したビーフンを、冷ましてから1食分ずつ小分けし、密閉して冷凍しておくと便利ですよ。解凍は電子レンジで加熱し、途中で一度混ぜるとムラなく仕上がります。

あらかじめ紙カップなどで仕切ってから冷凍することもできます。冷凍のままお弁当に入れて、自然解凍で口にすることができます。

ビーフンは太る?|カロリー配慮とアレルギーへの備え

ビーフンは、ごはんやパンと同じように主食として使える食品で、100gあたり、およそ350kcalとされています。糖質の量は白米と近いため、主食のひとつとしてとらえるとわかりやすいでしょう。

ただし、油の量や組み合わせる食材によって、全体のカロリーは大きく変わります。例えば、炒め物の場合は、油を控えめにし、野菜を多めに使うことで、子どもにとって丁度よいエネルギー量になります。

体調によっては、蒸し野菜やスープと合わせれば、全体のバランスをとりやすくなります。揚げ物と組み合わせるよりも、軽い仕上がりになります。

アレルギーが気になるときの選び方と表示の見方

市販のビーフンは、主に米粉を使って作られています。そのため、小麦アレルギーがあるお子さんにも使いやすい食品といえます。ただし、すべての商品がグルテンフリーというわけではありません。

製造工程で小麦やそばを扱う工場では、アレルギー表示に「同じ製造ラインで○○を使用」といった注意書きがある場合があります。購入前にはパッケージの表示を確認し、不安なときは公式サイトやメーカーへ問い合わせて確認すると安心ですね。

特に離乳食期や、初めての食材を試す時期には、少量から取り入れ、子どもの様子を見ながら進めていきましょう。

野菜、お肉がおいしく食べられるビーフン

ビーフンは、家庭にある野菜やお肉とあわせて使える、手軽で親しみやすい食材です。子どもが食べやすい工夫が取り入れやすく、炒め物からスープ、冷凍やお弁当まで、さまざまなシーンで役立ちます。

栄養やアレルギーへの配慮もしながら、無理なく取り入れられるのが、ビーフンのよいところです。日々のごはんづくりで、子どもと一緒に楽しめるメニューとして活用してみてください。

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構成・文・写真(一部を除く)/もぱ(京都メディアライン)

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