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Q:ギリギリまでおしっこを我慢する息子。トイレを促しても行こうとしません。
息子はアニメやゲームなど、何かに夢中になっていると、トイレに行くのを我慢してしまいます。体を揺らし始めるので、トイレに行きたいのだなとすぐにわかります。そこで私が「トイレに行っておいで」と促しますが、息子は「大丈夫!」と言って行きません。パンツにおしっこがついてしまうことがあり、とても臭いです。こんなに我慢しても体に影響はないでしょうか。うまくトイレに行かせる方法があれば教えてほしいです。 (S・K さん)
A:何かを始める前に、トイレに行くよう促すのがポイントです。

腎臓で作られた尿は、尿管を経て膀胱にたまり、尿道を通って外へ排泄されます。健康体なら、おしっこを我慢しても逆流することはなく、腎臓を悪くするようなこともありません。ですから、ご相談のお子さんも健康面に関しては心配ないと思いますよ。
ただ、少量とはいえ下着に付着した尿に雑菌が繁殖すると、悪臭を放つようになります。周囲の人はにおいに気づくけれど、本人は意外と気づかないものです。ご相談のお子さんも、おそらくにおいに気づいていないのだと思われます。もし、学校でもおしっこを我慢しているようでしたら、友だちに「あの子、くさいよね」と言われてしまうかもしれません。
おねしょやおもらしは、本人の意思とは関係なく起こり、まれに病気が隠れていることがあります。一方、おしっこを我慢するのは、本人の意思によるもので、トイレに行くことを先のばしにしているだけに過ぎません。そこで、お子さんと落ち着いて話ができそうなときに、なぜおしっこを我慢するのかをたずねてみましょう。
トイレ環境に問題があったり、心因的な原因などがなければ、おしっこを我慢するのはよくないこと、おしっこがついた下着はとてもにおうことをはっきり伝えましょう。本人が下着のにおいに気づいていないようなら、入浴時に自分の下着を手洗いさせるのも一つの手です。そうすれば、「今日は大丈夫だったかな」と、下着の汚れやにおいに気づけるきっかけになりますよね。
我慢する前にトイレに行けるようにすることも大切です。例えば、ゲームに夢中になっているときに我慢していたら、「ゲームを始める前にすませておけば、途中でトイレに行きたくなることはないし、パンツも汚れないよ。安心してゲームを楽しめるよね」などと伝えるのです。

最初のうちは、親御さんも子どもが何かを始める前に「行っておいで」と声かけをしてあげましょう。そうすれば、いずれ「何かをする前にトイレに行く」習慣がつくと思いますよ。
それから、ご相談の文面にはありませんでしたが、もしお子さんが学校でも下着を汚す心配があれば、担任の先生や養護教諭に相談し、保健室に着替えを置かせてもらいましょう。そうすれば、周囲が気づく前にこっそり着替えることができますよ。
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私がお答えしました
診療の傍ら、地域の小学校、幼稚園、保育園の校医、園医も務める。日本小児科学会認定専門医。日本小児科医会「子どもの心相談医」。
1925年創刊の児童学習雑誌『小学一年生』。コンセプトは「未来をつくる“好き”を育む」。毎号、各界の第一線で活躍する有識者・クリエイターとともに、子どもたち各々が自身の無限の可能性を伸ばす誌面作りを心掛けています。時代に即した上質な知育学習記事・付録を掲載し、HugKumの監修もつとめています。
『小学一年生』2025年12月号別冊『HugKum』
イラスト/メイボランチ 構成/天辰陽子
