自立性を高め、段取り力もつく! 小学生は上履きを自分で洗おう! 子どもでも洗いやすい洗剤、ブラシの選び方は?

毎週金曜に持ち帰る「上履き」。皆さんのご家庭では誰が洗っていますか? 親御さんが洗っているご家庭は、今度からお子さんに洗ってもらいませんか。なぜなら、小学校に入学すると“自分のことは自分でできる”必要があります。また、一通りの家事ができることは生活力をつけるという意味でも大事です。上履き洗いは、その一歩。家事に不慣れなお子さんにも洗いやすい方法を、日用品メーカー『エステー』に聞きました。

子どもでも使いやすい「スプレータイプの洗剤」を開発

『エステー』の人気商品「洗浄力 おひさまの洗たく くつクリーナー」(税込349円 ※編集部調べ)。

教えてくださったのは、『エステー』R&D本部 収納・ホームケア研究開発部 ホームケア開発チーム チームリーダの高岳 留美(たかおか るみ)さんです。高岳さんは自身の子育て経験も活かし、お子さんにも上履きやスニーカーが洗いやすい洗剤をと、スプレータイプで気軽に使える「洗浄力 おひさまの洗たく くつクリーナー」を開発されました。

「わが子が小学校低学年だった2010年に発売しました。当時、私も子どもの上履きや運動靴を洗っていたのですが、自分で洗ってもらえるようなものがあればいいなと、実際に子どもが履いた靴を実験台に開発したんですよ」

上履きを洗う際に必要なもの

基本的には、上履きなど靴を洗う際には
・靴洗い用ブラシ
・靴洗い用洗剤
の2つを用意します。洗い場は、バケツやタライ、シンクやお風呂場でもOKです。

靴洗い用ブラシ

ブラシは靴洗い専用のものを選びます。お子さんが洗う場合、力のかけ方が大人とちがうので、小さな手でも握りやすいブラシを選びましょう

「先端がブラシ状になっているほうが、小さな靴の内側もこすりやすいです。タワシタイプなら、ヘッドがコンパクトなものを選ぶといいですね。内側は足型汚れといわれる、皮脂が混じった独特の汚れがつきます。特に靴の内側の奥は洗いにくくて汚れが蓄積してしまうので、しっかり奥まで届くブラシがおすすめです」

手前は『亀の子束子』の「亀の子ジャンプ(小)」税込605円。奥は『DAISO』の「子ども靴洗い シューズブラシ」税込110円。

靴洗い用洗剤

衣類用洗剤を使うと、適量がわからず、つけすぎたり十分でなかったりするそうです。

「つけすぎは、すすぎの際に泡切れが悪かったり、洗剤によってはヌメりが取れないといった原因になります。靴洗い用洗剤を適量使うほうが、汚れがしっかり落ちて、コスパもいいですよ。特にスプレータイプなら靴の奥にも届きやすく、お子さんにも使いやすいです。また、汚れがひどいからと、漂白剤を使うのは、生地が傷むのでやめましょう」

専用の洗剤を使うほうが効率もコストパフォーマンスも良い。

あると良いもの「使い古した歯ブラシ」と「ゴム手袋」

「ソールなどの汚れがひどい場合や泥汚れがある場合は、使い古した歯ブラシで水に濡らす前にサッサッとこすって落とします。また、手肌が弱いお子さんは、子ども用のゴム手袋もあると安心でしょう」

子どもが自分でできる! 上履きの洗い方

今回は一足ずつ洗う方法を教えていただきました。「何人もお子さんがいらっしゃったり、まとめて洗ったりする場合は浸け置きのほうが楽です。その際は、浸け置き用の洗剤を使ってください」。

STEP1:汚れがひどい場合はブラッシングをする

ソールの汚れがひどいときは、あらかじめブラッシングで落とした上で、洗剤を使うほうが良いとのこと。また泥汚れがある場合は、靴の表面をブラッシングして、繊維に入り込んだ汚れを掻き出します。

「特に泥は繊維の中に入ると洗剤ではうまく落ちません。使い古した歯ブラシでいいので、やさしく一定方向に掻き出すイメージでブラッシングしましょう。ごしごし強くこすりすぎると繊維の奥へさらに汚れが入り込んでしまうので、やさしく掻き出すことがポイントです」

こちらは別の日に筆者が洗った運動靴。泥汚れがついていたので、洗う前にやさしくブラッシングをしました。

STEP2:靴を水(またはぬるま湯)に浸す

泥やひどい汚れをブラッシングした後で、水かぬるま湯に浸します。熱いお湯は色落ちの原因になるので避けましょう。

「水に浸けて、汚れを浮き出させるイメージです。浸し続ける必要はなく、全体が濡れたら大丈夫です」

ここからは、筆者の娘(7歳)がトライ。まずはしっかり全体を濡らします。

STEP3:靴洗い用洗剤を付けてこする

使用方法を読み、適量の靴洗い用洗剤を付けてこすります。ポイントは、汚れが軽い場所から洗うこと。ひどい汚れから先に洗うと、ブラシをすすぎ直す手間がかかります。

「洗い方に決まりはありませんが、なるべく手間は減らしたほうがラク。また、ある程度力を入れてこすれば汚れは物理的に落ちると思いますが、大人と比べて力が弱いお子さんは難しいと思います。汚れが100%落ちなくてもヨシ! とおおらかに見守ってあげてください

スプレータイプは靴の内側にも洗剤が行き届きやすい。
まんべんなく洗剤を付けたら、ごしごし。
つま先のほうは汚れが溜まりやすいので念入りに。
ソールはかなり汚れがついているので、隙間もブラシで丁寧にこすります。

STEP4:よくすすぎ、風通しのよい場所で陰干しする

洗剤が残っていると、変色や変質の原因に。すすぎは十分にします。

「干す前にしっかり水を切り、脱水して形を整えて、風通しのよい場所で陰干ししてください。濡れたまま壁に立てかけたり地面に置いて干したりすると、部分的に乾かないなど靴の形が変形する可能性があります」

しっかりすすぎます。
形を整えて干します。

インソールを入れている場合は先に外し、別で洗う

サイズ調整などでインソールを入れている場合は、外してから上履きを洗いましょう。インソールを洗うのも、お忘れなく。

「つま先のほうはどうしても洗いにくいのですが、インソールは外せるので足裏が接する面を洗いやすいという利点もあります」

全体を水に濡らす前にインソールは外しておきましょう。

洗う工程を楽しもう!

遊びでも勉強でもお手伝いでも、お子さんが自ら取り組む姿をただ見守るって、案外難しいもの。筆者は7歳の娘につい手を貸したり、「こうするといいよ」なーんて余計なアドバイスをしたりしがち……「おおらかに見守って」という高岳さんの言葉が身に沁みます。

他に、お子さんが自分で上履きを洗えるようになるために、親がすべきことは?

「水が冷たい! お母さん、いつも大変だったんだね」と娘。

「たとえばバケツに水を張って、洗剤を用意して、ブラシはこれだよと声かけをするなど、まずはやりやすいよう準備をしてあげる

一緒に洗う工程を楽しむのもいいですね。片足ずつ親子で洗って、どっちがきれいにできたかな? とゲーム感覚でやってみるのもおすすめです。

あとは、洗い終わって干したときに『きれいになったね』と声かけをしてあげると、自己肯定感が高まるのではないでしょうか。もし汚れ落ちがどうしても気になる場合は、後からこっそり仕上げ洗いをするのも手です(笑)」

すすいだら、真っ黒だったソールが白くなった! 「きれいになったね!」と喜ぶ娘。

最初からうまくいかないのは、大人も子どもも同じ。毎週、上履き洗いを経験していくことで、少しずつきれいに洗えるようになっていくでしょう。また、その大変さを実感したら、これまで洗ってくれていた親御さんへの感謝の気持ちが芽生えるかもしれません。

家事には段取り力が必要です。上履き洗いを続けると、たとえば天気予報を見て『日曜は雨だから、外に干せない。じゃあ土曜に洗おう』『日曜の夜に洗うと月曜に乾かないな』などと、先を見る力もつくのではないでしょうか。どうぞお子さんと一緒に楽しんでみてください」

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