《夏休みのお昼問題》を解決! 子どもだけで作れる「カレー&うどん」の簡単レシピ4選を料理家・川上ミホさんに聞いた

夏休み中、毎日のお昼ごはん作りに頭を悩ませるご家庭も多いのではないでしょうか。「子どもが自分で作れるメニューがあったら助かるのに」と思う一方で、「どこまで任せていいの?」と迷うこともありますよね。
そこで今回は、料理家・川上ミホさんに、子どもの成長に合わせて少しずつ挑戦できる簡単レシピを教えていただきました。10歳の娘・ひのきちゃんが3歳の頃から作っている「おつカレー」をはじめ、冷凍うどんやご飯を使った夏休みランチのアイデアをご紹介します。

「自分でできた!」を育てる 川上家の「おつカレー」

料理家・フードディレクターとして活躍する川上ミホさんの娘・ひのきちゃんは現在10歳。料理も、小さい頃から無理に始めたわけではなく、3歳頃からお手伝いをするようになり、次第に「料理も作ってみたい」と興味を持つようになったといいます。

料理家・川上ミホさん(撮影/五十嵐美弥)

そんなひのきちゃんのスペシャリテは、「おつカレー」

「私が疲れているときに、“お疲れさま”の意味を込めて作ってくれるので『おつカレー』と命名しました。『今日はママ、何もしなくていいよ。私がカレーを作るから』と言ってくれるのがうれしくて。夫と私で『カレーが作れるなんてすごいね!』と褒めていたら、それが励みになったようで、一時期は毎週のように作ってくれていました」(川上さん)

ひのきちゃん3歳の頃にカレーを作る様子

キャベツを手でちぎるところから始まった「おつカレー」。包丁が使えるようになるにつれ、玉ねぎやにんじん、じゃがいもが加わり、少しずつ進化しています。

「“自分でできた”という達成感と、自分が作った料理で家族が喜んでくれる体験。この2つが重なると、子どもにとって大きな自信につながります。親にとってもごはん作りを助けてもらえるので、一石二鳥。夏休みの料理にもおすすめです。」(川上さん)

今回は、川上さんの娘・ひのきちゃんのスペシャリテ「おつカレー」をはじめ、子どもだけでも挑戦しやすい簡単レシピを教えていただきます。

夏休みのお昼が、親も子どもも「作れた! 楽しい!」と思えるハッピーな時間になりますように!

包丁なしで作れる! はじめて「おつカレー」 

ひのきちゃんが実際に作った、はじめて「おつカレー」

◆材料(4人分)
キャベツ……小さいものなら1/2個、大きいものなら1/4個
鶏もも肉(一口大カット済み)、または豚こま肉……300g
コーン缶(ホール)……1缶
カレールー ……5~6かけ
トマトジュース(無塩)……400ml  
水 ……400ml

◆作り方
❶ キャベツを手で小さくちぎる。
❷ 鍋にトマトジュース、水、肉、キャベツ、コーンを全部入れる。
❸ ❷を火にかけ、キャベツがやわらかくなるまで煮る。
❹ 火を止めて❸にカレールーを溶かす。
❺ 味見をして物足りないなと思ったら、塩・しょうゆ・鶏ガラスープの素(分量外)をちょっとずつ加えて味を調えて完成。

◆ポイント
・キャベツを小さくちぎるのが、おつカレーのいちばん大事なお仕事です。
・材料は全部まとめて鍋へ。順番に炒めたりしません。
・火にかける際は、必ず大人が付き添ってください。
・コーンの甘みで子どもも食べやすい味になります。

キャベツいっぱいがおいしい

「通常、カレーは玉ねぎで甘みを出すことが多いですが、キャベツも甘みがしっかり出るので、おいしいんです。さらに、水だけではなくトマトジュースを入れて煮込むことで味に深みが出て、やさしい味わいに仕上がります」(川上さん)

ちょっと包丁が使えるようになったら…チャレンジ「おつカレー」

ひのきちゃんが実際に作った、チャレンジ「おつカレー」

◆材料(4人分)
キャベツ ……小さいものなら1/2個、大きいものなら1/4個
鶏もも肉(一口大カット済み)、または豚こま肉……300g
コーン缶(ホール)……1缶
玉ねぎ ……1個
にんじん ……1本
カレールー ……5~6かけ
トマトジュース(無塩)……500ml
水 ……500ml

◆作り方
❶ キャベツは手で食べやすい大きさにちぎる。
❷ 玉ねぎは薄切り、にんじんは一口大に切る。
❸ 鍋にトマトジュース、水、肉、キャベツ、玉ねぎ、にんじん、コーンを全部入れる。
❹ ❸の鍋を火にかけ、野菜がやわらかくなるまで煮る。
❺ 火を止めて❹にカレールーを溶かす。
❻ 味見をして物足りないなと思ったら、塩・しょうゆ・鶏ガラスープの素(分量外)をちょっとずつ加えて味を調えて完成。

◆ポイント
・キャベツを手でちぎるのは、おつカレーのお約束。
・小学校高学年になったら玉ねぎやにんじんを切ることにも挑戦!
・火にかける際は、注意してください。
・材料を順番に炒めなくていいので、気軽に作れます。
・野菜をたっぷり食べられるカレーです。

「娘は、子ども用の包丁でやわらかい食材を切る練習をしたあと、ペティナイフを使うようになりました。子どもの手の大きさを考えると、大人用の包丁はバランスが取りにくいので、年齢にもよりますが、最初はペティナイフのほうが扱いやすいかもしれません。キッチンハサミなどを使っても◎。

最初は一緒に味見をしながら『もう少し塩を足そうか』と調整していましたが、味見をして自分で調整することを覚えると、『カレーパウダーを足してみよう』『コーヒーやチョコレートを入れてみよう』と、自分なりに隠し味を工夫するようになるんです。

それが、すごく長い時間をかけた自由研究みたいで(笑)。『おつカレー』も、子どもの成長と一緒にどんどん進化していきます」(川上さん)

川上家の夏休みの定番 具のっけ冷凍うどん

「冷凍うどんは電子レンジで温めるだけなので、本当に重宝しています。我が家では、冷凍うどんやご飯にいろいろな具材をのせて食べるのが定番。私が家で仕事の打ち合わせをしているときなどは、“ひのきシェフ”が作っておいてくれることもあるんですよ」(川上さん)

レシピ① ねばねばスタミナうどん

ねばねばスタミナうどん

◆材料(1人分)
冷凍うどん ……1人前
めんつゆ(ストレートタイプ)…… 適量
納豆…… 1パック
卵 ……1個
ミニトマト ……3~4個
刻みめかぶ ……1パック
刻みネギ ……適量

◆作り方
❶ 冷凍うどんを袋の表示どおりに温める。
❷ うどんを流水で冷やし、水をよく切る。
❸ ミニトマトを半分に切る。
❹ ❷のうどんを器に盛り、納豆、刻みめかぶ、卵、ミニトマト、刻みネギをのせる。
❺ めんつゆをかけたら完成。

◆ポイント
・納豆は付属のたれを入れて混ぜてからのせるとおいしいです。
・卵は生卵でも温泉卵でもOKです。
・めんつゆはストレートが使いやすく便利ですが、濃縮タイプに決められた割合で水を加えてもOKです。
・ミニトマトを添えることで、彩りも栄養バランスもアップします。
・うどん→ごはん、めんつゆ→出汁しょうゆに変えれば、具のっけご飯になります。

レシピ② 明太豆乳うどん

明太豆乳うどん

◆材料(1人分)
冷凍うどん…… 1人前
めんつゆ(ストレートタイプ)…… 50ml
豆乳…… 50ml
明太子…… 1/2腹~1腹
枝豆(冷凍またはゆでたもの) ……ひとつかみ
きゅうり…… 1/2本
刻み海苔 ……適量

◆作り方
❶ 冷凍うどんを袋の表示どおりに温める。
❷ うどんを流水で冷やし、水をよく切る。
❸ きゅうりを輪切りにする。
❹ ボウルや計量カップで、めんつゆと豆乳を混ぜる。
❺ うどんを器に盛り、きゅうり、枝豆、明太子をのせる。
❻ ❺のうどんに❹をかけて、刻み海苔を散らしたら完成。

◆ポイント
・豆乳とめんつゆは「1:1」が簡単でおいしいです。
・明太子を少しほぐしてつゆに混ぜると、全体に味がなじみます。
・冷凍枝豆は解凍してから使いましょう。前日の残りの枝豆を使うときは、さやから出してのせるだけでOKです。

「しらす干しやオクラ、大人ならキムチをのせるのも定番です。ベースは同じでも具材を変えるだけで味も印象も変わるので、登場回数が多くても飽きません(笑)。簡単ですが、どんな具材を組み合わせても栄養バランスが取りやすいのもいいところです。

子どもが自分で作るのを飽きてきたり、面倒くさがったりするときは、『今日はうどん屋さんお願い!』と“〇〇屋さん”に任命するのもおすすめ。『本日のうどんはこちらです!』なんて言いながら、子どもならではの斬新なトッピングで出てくるかもしれません(笑)。子どもも楽しいですし、それを見ている親も楽しい時間になりますよ」(川上さん)

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お話を伺ったのは

川上ミホさん 料理家/ブランドディレクター/フードディレクター/ソムリエ

1978年、埼玉県生まれ。東京とイタリアのレストランでのシェフ、ソムリエとして経験を経て、独立。食のスペシャリストとして、TVCM、書籍、雑誌などのメディアを中心に活動。シンプルでストーリーのあるレシピとスタイリングに定評がある。近年は料理家・ソムリエとしての知識や豊かな審美眼を軸に、商品開発、ブランディング、空間・体験設計など多岐にわたるプロジェクトを統括するなど活動の幅を広げている。

HP:MIHO KAWAKAMI
Instagram:@miho.kawakami.5

この記事を書いたのは

篠原亜由美 ライター

法学部卒業後、通信教育などを手がける教育業界の企業に勤務し、その後ライターとして、女性誌や複数のWeb媒体で、暮らしや子育てを中心としたライフスタイル分野で取材・執筆を行っている。2児の母で、子どもはすでに成人しており、中学受験や大学受験を経験。実体験をもとに、同世代の女性に寄り添えるような記事を心がけている。

調理/川上ひのきちゃん 写真提供/川上ミホさん

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