調査期間:2026年7月31日~8月16日 回答者数:0~12歳の子どもがいる保護者552人
祖父母のこと、どのくらい頼ってる?
まずは祖父母の育児参加の実態から見ていきましょう。
今回は、HugKum読者552人にアンケート調査を実施。フルタイムや時短勤務、自営業などその業務形態はさまざまですが、答えてくれた人のうち約7割が共働きやシングルマザー、シングルファーザーとのこと。また、全体の約3割が、祖父母が近くに住んでいると回答しています。
まずは「祖父母にお願いしていること」を聞きました。トップは「子どもの預かり(数時間)」(122人)。次いで「一緒に遊んでもらう」(91人)、「病児・体調不良時の預かり」(62人)、「食事づくり」(60人)と続きます。「特にお願いしていない」(204人)と答えた人は全体の4割弱でした。

併せて理由を聞いたところ、「仕事のため」「急な残業・出張」など、仕事関係を理由にしている人も多く、働いている親が多いからこその結果になっています。
実際にこんな声も寄せられています。
「学童保育が休みの日に、自分が仕事だったときには、子どもと一緒にいてくれて助かりました」(女性/神奈川)
「夏休みなど長期休みの間、祖父母が子どもを預かってくれたことで、仕事との両立がとても楽になりました。子どもも普段できない体験をさせてもらい、ありがたかったです」(女性/京都)
「シングルマザーなので、仕事や用事があるときに子どもを預かってもらえたり、急な体調不良のときに助けてもらえたりしたことがとてもありがたかったです。自分ひとりですべてを抱えるのは大変なこともありますが、祖父母が子どものことを気にかけてくれることで、安心して仕事や生活をすることができました」(女性/神奈川)
仕事をしている親にとって、祖父母のサポートがあるのとないのとでは大違い…! という声も聞こえてきそうです。
祖父母に子どもを預けている頻度は?

子どもを預ける頻度を尋ねたところ、「週に2回以上」(48人)と答えたのは全体の1割程度。ほぼ僅差で「週1回程度」(33人)、「月に2~3回」(34人)、「月1回程度」(39人)、「年に数回」(59人)と並びます。そこまで頻繁に祖父母に子どもを預けている家庭は多くないようです。
「ほとんどない」(94人)、「全くない」(121人)を合わせて全体の半数近くになったことからも、「祖父母のサポートはお願いしつつも、子どもを預けることはあまりない」という人が多い、という実態が読み取れました。

こんな声も上がります。
「義母が認知症なので負担を掛けたくないし、両親は病気がちなのでなかなか頼れません」(女性/大分)
「実母は気管支が弱く、風邪がすごく長引くので、病気保育は頼みづらい」(女性/埼玉)
「親が遠方なので迷惑をかけないようにしています」(女性/愛知)
「頼りすぎて祖父母の負担になりすぎないかと心配です。孫と遊ぶのは体力を使うので、本当は疲れていても無理をして引き受けてくれているんじゃないかと気になってしまいます。頼む頻度や時間には気をつかうようにしています」(女性/奈良)
本当は頼りたいけれど、親の病気や体力の問題を考えるとなかなか頼みづらい…。遠方なので気軽に頼れない…。そんなHugKum読者の気持ちがあらわれる結果となりました。
祖父母の育児参加に悩みも…本当は言いたい「祖父母への本音」

困ったときには頼れる存在である祖父母。一方で祖父母が育児参加するにあたり、お困りごとや悩みごとを抱えている方も少なくないようです。アンケートでは「子育ての考え方が違う」(86人)と「甘やかしすぎる」(85人)が僅差でトップに。次いで「おやつや食事の与え方」(68人)が挙がりました。
自由回答で「本当は祖父母に言いたいこと」を具体的に聞きました。読者のみなさんが「言い出しにくい…」と思っている祖父母に対する本音をご紹介します。

甘やかしすぎているのが気になる
「子どもをとてもかわいがってくれるのはありがたいのですが、甘やかしすぎかなと思う場面もあります。ただ、気持ちがわかるので強く言えず、やんわりと伝えるようにしています」(女性/京都)
「おやつの量やテレビの時間など、甘やかしてくれる気持ちはありがたいのですが、こちらの決めているルールとの違いをどう伝えるか悩むことがあります。感謝しているからこそ言いづらいことがあり、気を遣いながらお願いすることが多いと感じます」(男性/茨城)
「おもちゃやお菓子を買い与えすぎていて、甘やかしすぎだなと感じることがあります。祖父母は孫にプレゼントをしたいようなので、止められずにいます」(女性/石川)
祖父母にとって、孫の存在はとってもかわいいもの。だからこそ、ついつい好きなものをなんでも与えてしまいがち。親目線から見ると甘やかしすぎだなあと感じることも多いようです。
食事やおやつについて
「うちの子は食いしん坊なのですが、祖父母の家に行くとお菓子や食べ物を無制限に食べさせるため、翌日必ずおなかを壊します。ありがたいけど、うちの子は加減を知らないのでどこかで止めてほしいです」(女性/東京)
「子どもに食べてほしくないおやつを買い与えてしまうこと」(女性/神奈川)
「お菓子やジュースがどんどん出てきて子どもは喜んでいますが、多すぎでは? と思うこともあります」(女性/三重)
「おやつ」の量も、甘やかしすぎ…と感じる延長のひとつかもしれません。親が食べさせたくないと思っているおやつを与えてしまうことがあるのも、なかなか悩ましいですよね。
子育ての考え方が違う
「衛生面の考え方の違いがあるが、考え方を正すようなことは言いづらいです」(男性/福島)
「義母が自分の箸で取り分けたおかずを息子に与えようとしたとき、虫歯になるからやめてほしいと言うのに気を遣いました。自分の親なら気軽に言えるのに…」(女性/山梨)
「いつも助けてもらっている分、子育てについて自分の希望や考えを伝えづらく感じることがあります。とくに、子どものしつけや生活リズムなどについて、自分の考えと祖父母の考えが違う場合には、協力してもらっているので強く言えず、気を遣うことも」(女性/神奈川)
「我が家では、基本的な教育方針を決めているのは夫です。一方で祖父母は、塾を変えた方がいいのではないか、自宅でも勉強するようにさせた方がいいのではないかなど、私に言うので困っています」(女性/大分)
生活リズムや衛生面、教育方針のことなど、自分たちの考え方と異なる考え方のときに「本音が言えなくて困ってしまう」と思う人が多いようです。協力してもらっているからこそ強く言えない…そんなもどかしさが伝わってきます。
今と昔の子育ての違い
「昔の子育てと今の子育ては、似ているようで正解がかなり変わっていること。自分たちの頃はこうだったと言われると、その経験も大切にしたい一方で、今の安全基準や生活環境に合わせたい気持ちもあります。とくに、お菓子や食事、寝る時間、スマートフォンなどは親の方針とぶつかりやすい部分だなと感じています」(男性/神奈川)
「携帯やタブレットを持たせていることに文句を言ってきます。今は学習でも使うこと、安全面で必要なことなどを説明するが、納得してくれません。実家に子どもを行かせるときはなるべくタブレットや携帯を持たせないようにしています」(女性/静岡)
昔の子育ての価値観を、今の子どもたちにも当てはめられることに悩む声も上がりました。とくにスマートフォン・タブレットなどの使用や、ゲームや動画での遊び、インターネットの活用など、デジタルネイティブ世代の子どもたちにとっては身近なことも、祖父母世代には理解してもらいにくいと感じる人が多いようです。
祖父母との子育てについて、印象に残っているエピソード

育児の考え方が違ったり、頼ることに気をつかったりする場面もありますが、祖父母に助けてもらって「ありがたかった」と感じることもありますよね。最後に「祖父母との子育てについて、印象に残っているエピソード」をご紹介します。
「子どもに対する接し方がさすが慣れているなぁと感じることが多く、子どもたちが楽しく過ごせていることに感謝しています」(女性/北海道)
「祖母が元教師なので、習字や勉強、絵の制作に付き合ってくれて助かっています。絵は金賞を取ることができました!」(女性/東京)
「子どもがまだ赤ちゃんのとき、夫は単身赴任をしていました。初めての育児ということもあり、ヘロヘロになっていた矢先に子どもの大量の嘔吐…。『もう無理…』と思ってしまい、義母に電話したことがあります。すぐに来て助けてくれたときの感謝の気持ちはずっと忘れません」(女性/大阪)
「祖父母との子育てで印象に残っているのは、子どもが少し熱を出したとき、大丈夫と根拠なく安心させるのではなく、『心配するのは親の仕事。でも、心配しすぎて疲れたら、ここは私たちが引き受ける』と言ってくれたことです。その言葉に、子育ては親だけが背負うものではないのだと救われました」(男性/神奈川)
子どもと遊んでくれたり、勉強を教えてくれたり。ときには病気の子どもの看病を手伝ってくれたり。それは単純に育児を分担してくれているというだけでなく、親の気持ちの面でも支えになっていることがうかがえます。
また、こんな感謝の声も上がっていました。
「父母との子育てで印象に残っているのは、子どもがまだ幼かった頃、私が仕事で帰りが遅くなる日に、祖父母が『今日は任せて』と笑顔で迎えてくれたことです。夕食を一緒に作ったり、昔話を聞かせてくれたり、子どもが安心して過ごせる時間をつくってくれました。とくに助かったのは、私が気づけなかった子どもの小さな変化を祖母がそっと教えてくれたことです。家族みんなで子どもを見守る心強さを感じ、祖父母の存在が子育ての大きな支えになりました」(男性/茨城)
「2歳と0歳の子育てで毎日あわただしい中、少しの時間でも子どもたちを見てもらえることで、その間に家事をしたり、気持ちに余裕を持ったりすることができ、とても助かっています。祖父母が子どもたちと遊んでくれるというだけでなく、子どもたちの成長を一緒に見守り、喜んでくれることがとても心強いです」(三重/女性)
祖父母に子どもを見てもらうことで、親が家事をしたり、気持ちに余裕を持ったりできるだけでなく、子どもの小さな変化や成長を一緒に喜んでもらえることも、祖父母と一緒に子育てをするからこそ生まれるよさともいえそうです。
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祖父母に子どもを預けたり、育児を手伝ってもらったりすることには、さまざまな思いがあります。決してポジティブな考え方だけではなく、ときにはギャップに悩んだり、不満を抱えたりすることもあるかもしれません。
子育ての形や祖父母との距離感は、それぞれの家庭によって違うもの。無理のない形で頼り合いながら、家族みんなで子どもの成長を見守っていけたらいいですね。
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この記事を書いたのは
フリーの編集・ライター。2児の母。グルメ・スイーツ・ライフスタイル系の記事を得意ジャンルとし、編集・執筆活動中。元システムエンジニア。趣味は料理、SNS、ゲーム、写真を撮ること、美味しいものを食べること。麺類と辛いもの、自分のために買ってくるご褒美スイーツが特に好き。
