アンジェリーナ・ジョリー演じる美しき最恐のヴィラン(悪役)、マレフィセントが、再びスクリーンに帰ってきました。前作では「眠れる森の美女」の新たなる伝説として、マレフィセントのオーロラ姫に対する母性愛がフィーチャーされましたが、続編『マレフィセント2』でも、それを上回る究極の愛が紡がれます。
永遠の眠りから目覚めたあと、無事にムーア国のプリンセスとなったオーロラ姫は、美しく成長していきました。演じるエル・ファニングも、本当に愛らしい乙女になっていて、まさに無垢で美しい心を持った一国のお姫様にふさわしい美貌です。
そんなオーロラ姫が、アルステッド国のフィリップ王子から求愛され、結婚を誓います。ところが、フィリップ王子の母、イングリス王妃は、オーロラ姫のゴッドマザーであるマレフィセントを心の底から憎んでいて、彼女を罠にかけようと企みます。
それを知ったマレフィセントが、またもや戦闘モードに入り、やがて悲劇が!本作では、マレフィセントのルーツも明かされます。またイングリス王妃ミシェル・ファイファーの小憎たらしい悪女ぶりが最高で、真正ヴィランぶりを炸裂させています。
まるで妖精の国に迷い込んだような没入感!
前作のロバート・ストロンバーグからバトンを受け取り、『マレフィセント2』を監督したのは、『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』でヒットメーカーとなったヨアヒム・ローニングで、冒頭から卓越した手腕を発揮しています。
舞台となるムーア国は、妖精たちが無邪気に花畑でたわむれるようなおとぎの国です。冒頭から、まさに自分が妖精になったかのように、縦横無尽に大自然の中を疾走しているような、アクションファンタジーの極みともいえるシーンが展開されます。
スリリングで流麗なカメラワークが、観客を妖精の国に誘い、まさに映画の世界観に迷い込んだかのような気分になれます。ここですでにつかみOK!あの『アバター』なみの没入感が堪能できますよ。また、マレフィセントたちが翼を広げ、大空を舞う飛翔シーンも、より雄々しく美しいシーンに仕上がっています。
アンジーの人生観とオーバーラップするマレフィセント
先日、来日したアンジーは、ジャパンプレミアで「家族は決して血がつながっていなければいけないってことではないし、多様性は強さでもある。みんなが1つになれた時、一番強くなれるの」と訴えていました。それは「マレフィセント」シリーズのテーマであり、アンジーと子どもたちとの関係性にも通ずるものがあります。
アンジーには、元夫ブラッド・ピットとの間に設けた実子3人と養子3人の計6人の子どもがいます。先日のプレミアでは、韓国に留学中の長男マドックスと、長女のザハラと共にレッドカーペットを歩いていたアンジー。その笑顔がまさに「マレフィセント」が伝えるメッセージを代弁していました。
また、アンジーはマレフィセントについて「私たちは時に、自分の居場所がないように感じることがあるし、そして人と違うことに対し悩んだりもします。でも、マレフィセントは、その個性こそが大切であり、ありのままの自分でいられる居心地の良さを感じさせてくれる存在なのではないかしら」とも言っています。
世界的にも多様性が叫ばれている昨今ですが、そういうことを理屈ではなく、エンターテイメントとして見せてくれるのがディズニー映画の懐の深いところです。特に『マレフィセント』は、まさに子どもにも安心して見せられる映画ではないでしょうか。観終わったあと、子どもと感想を言い合うという豊かな時間も込みで、ぜひ親子で楽しんでいただきたいです。
監督:ヨアヒム・ローニング 製作総指揮:アンジェリーナ・ジョリー
出演:アンジェリーナ・ジョリー、エル・ファニング、ミシェル・ファイファー…ほか
公式HP: https://www.disney.co.jp/movie/maleficent2.html/
文/山崎伸子