『おっさんずラブ-in the sky-』の最終回について、ママたちが本音トーク!ナルシノ?クロハル?男たちの四角関係はどう決着するのか。

話題のTVドラマ『おっさんずラブ-in the sky-』(テレビ朝日系)が1221()に最終話を迎えます。男性同士の恋の四角関係を描いた連読ドラマ第2弾。ママたちはどんなふうに見ているのか? ドラマを毎週楽しみに見ているという2人に感想と、最終話への期待を語ってもらいました。

 

司会:ライター。テレビドラマや映画の取材を仕事にしている。『おっさんずラブ』に関する記事も執筆。

A子30代後半のママ。ドラマは1クールに2本ぐらいチェックしている。『おっさんずラブ』は『-in the sky-』から見始めた。

B美30代前半のママ。BL(ボーイズラブ)コミックが好きな腐女子。『おっさんずラブ』は2016年の単発版からずっとチェックしている。

 

あらすじ

春田(田中圭)は35歳にして航空会社のCA(キャビンアテンダント)に転職。会社の独身寮に暮らしつつ、慣れない仕事に奮闘している。そんな春田に機長の黒澤(吉田鋼太郎)は惚れてしまい、自分の娘も春田が好きなだけに苦悩。そして、春田に告白した後、身を退くが…。春田は独身寮でも一緒の副操縦士・成瀬(千葉雄大)が気になるが、成瀬は整備士・四宮(戸次重幸)のことが好きになっていた。しかし、四宮は春田に告白。1週間のお試し交際の後、春田は四宮に友情しか持てないと告げる。そんなとき、執行役員の獅子丸(山崎育三郎)が赴任し、組織改革をスタート。黒澤は機長をやめると宣言する。最終話では、ラストフライトを控えた黒澤から、春田・成瀬・四宮に呼び出し状が届く。

 

連続ドラマ第1作からのファン、そして、今回からのファンはどう見ている?

司会:『おっさんずラブ』のシリーズは2016年の単発ドラマ版、2018年の連続ドラマ版、2019年の映画版、そして、現在放送中の連続ドラマ第2弾『おっさんずラブ-in the sky-』と続いていますが、どこから見ていますか?

B美:もちろん最初からです。単発ドラマを配信で見て、そのときはそれほどでもなかったんですが、去年の連続ドラマで大ハマリしました。劇場版も映画館で3回見ました。

A子:私は去年、話題になったのを知ってはいたけれど、乗り遅れていて、放送中の『-in the sky-』から見てみました。

B美:今のから? そんな人いるんですね、衝撃…!

A子:けっこういますよ。職場でも同じように今回初めて見てみたという人がいて、「男の人たちがワチャワチャしていて面白いし、気軽に見られるからいいよね」という話をしました。

B美:なるほど…。連ドラ第1弾を知らないと、そういう感想になるんですね。実は、私のようにもともとBLが好きな人や連ドラ第1弾にハマった人の間ではいろいろな声があったりするのですが、でも私は今回のも楽しく見ています。

A子:たしかに、前作はせつない恋愛ドラマだと聞いていたけれど、今回はコメディ要素が強い気がして「あれ?」って。そこは予想とは違いましたね。

B美:なるほど。私はいままでも男性キャラクターのカップルが何組も出てくる作品を見てきているので、あまり抵抗がないけれど、前作の春田と牧のように1対1で向き合っていく純愛ドラマを期待すると、違いますよね。

A子:最初は正直、春田が航空会社に転職してくるなり、いきなりモテだすというのがピンと来なかったんです。そんなに簡単に好きになるかな?って。

B美:そこがBLを読んできていると、あまり引っかからない。春田はあのすてきな外見やドジっ子なところも含め、それはもう魅力的な人なので、モテて当たり前なんです。というように私みたいなタイプは脳内でストーリーを補ってしまいがちなので(笑)。

 

卓球大会、バッティングセンター、おっさんたちのバトルに笑った

司会:ラブ・コメディとして面白いと思ったのはどのシーンですか?

A子:やっぱり第4話の卓球大会の場面ですね。機長が「さぁ!」って連呼して笑えたし、打ち合いをしているうちに4人の本音が出てきたのも面白かった。

B美:あそこは笑いましたね。私はディスパッチャーの烏丸(正名僕蔵)が好きで、春田に「好きって一体なんですか?」って聞かれて、「パスタでいうとペペロンチーノ」と訳の分からないことを言う場面(第3話)。烏丸って、連ドラ第1弾での“マイマイ”(伊藤修子)のポジションだと思います。

A子:第6話のバッティングセンターのシーンにも笑いました。黒澤役の吉田鋼太郎さんのアドリブっぽい演技はもう独壇場という感じですよね。『グッドワイフ』とか他のドラマでは、どちらかという渋い感じだったので、イメージが変わりました。

B美:このシリーズは鋼太郎さんがいないと成立しないですよね。ひとつひとつの動作が面白くて、毎回すごいなと思います。

A子:なぜかよくスポーツ対決しますよね。最終話も相撲をやるということなので、また4人のワチャワチャが見られるのが楽しみです。

 

結末では春田と誰にくっついてほしい? 成瀬と四宮は? 最終話の展開を予想!

司会:そして、いよいよ今週、最終話を迎えますが、恋愛ドラマとしてはどんな結末を期待しますか?

B美:これ、めちゃくちゃ難しい問題なんですよね。普通に考えると、春田と成瀬が結ばれるんでしょうけれど、後半、展開したナルシノ(成瀬と四宮)が良すぎて…。年下攻好きだし、初めて本気の恋をした成瀬に幸せになってほしい!

A子:成瀬くん、かわいいですよね。最初に登場したときは「一度、寝たぐらいで…」なんて言って、すれているのかな?と思ったけれど、単に不器用なだけだった。男女の恋愛ドラマでも、愛を信じていなかった人に好きな相手ができて…という展開が大好きなので、私もナルシノがいいです!

B美:シノさんは成瀬を突き放したけれど、あれは成瀬にほだされそうになって危なかったからだし、春田が成瀬を好きだと気づいたからじゃないかな…。最終話、ワンチャンあると思っています。

A子:でも、予告で成瀬が「春田さんは大切な人だから」って言っていましたよね。

B美:なんとなくあれはミスリードっぽい。それより春田が「一緒に幸せを見つけられたらいいなって…」と言っている相手が誰なのか?ということが気になるんですよ。

A子:ああー、たしかにそれがラストシーンなのかも。さすがですね。

B美:前作のときも予告には振り回されたので(笑)。前作からのファンとしては、春田は黒澤とくっついてほしい。これまでのシリーズで黒澤は3回も振られてきて、さすがにかわいそうだし、それが一番、納得の行く結末だと思うんです。それに第7話で、「あれ、黒澤と結ばれるルートあり?」と思わせる場面がいくつかありましたよね。

A子:ありました、ありました。黒澤が「ファイナル・アプローチ、OK?」って言うところとか…。これまで春田はどっちつかずというか、みんなに優しい顔をしすぎだったので、いっそ誰とも結ばれなくてもいいのではとも思ったんですが、機長ならいいかな。

B美:ただ、それだとキャッチフレーズの「おっさんのアオハル(青春)」じゃなくて「クロハル(黒澤と春田)」になっちゃうんですけど(笑)。

A子:うまい(笑)。じゃあ、ラストはナルシノ、クロハルの2カップル誕生を期待します!

 

『おっさんずラブ-in the sky-』(最終話)

テレビ朝日系列 21日夜 11時15分から放送

文/小田慶子

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