2019年もたくさんのディズニー映画が公開されましたが、みなさんは何本観ましたか?令和初のお正月休みとなりますが、家族団らんのひとときを、大好きな映画の鑑賞会の時間に当ててみては。そこで、今年メガヒットしたディズニー映画の中から、感動の完結編『トイ・ストーリー4』、超実写版『ライオン・キング』、実写版『アラジン』の3本をピックアップ。
今回は少し趣向を変えて、MovieNEXに収録されているボーナス・コンテンツのなかから、3本のトリビアネタを紹介します。制作秘話がわかるメイキング映像から、まさかの未公開シーンまで、興味津々の裏話を聞けば、映画がさらに楽しめること、請け合いです。
目次
『トイ・ストーリー4』の新キャラ、デューク・カブーンは、キアヌ・リーヴスそのもの!?
令和初のディズニー/ピクサー長編アニメーション映画となった『トイ・ストーリー4』は、全世界興行収入も10億ドルを突破するメガヒット作となりました。日本での国内興行収入も100億円を突破し、シリーズの人気の高さを見せつけました。
アニメーション界のアカデミー賞といわれるアニー賞(第47回)では、アニメーション映画賞、声優賞、脚本賞、音楽賞、アニメーテッド・エフェクト賞、編集賞の6部門にノミネートされています。クオリティーの高い作品だけに、1月25日(現地時間)の結果発表に期待がかかります。
今回もユニークな新キャラクターが多数登場しましたが、そのなかの1人、デューク・カブーンのボイスキャストを務めたのが、人気スターのキアヌ・リーヴスです。カブーンは、カナダ出身で70年代に作られたスタントマンのおもちゃという設定ですが、キアヌとは“カナダ人”で“バイク好き”という共通点がありました。
さらに、メイキング映像を見ると、アニメーション監修を務めたスコット・クラークが、準備段階ですでにキアヌと会っていたという貴重なエピソードを明かしています。
クラークは「デュークがバイク上でやるポーズを制作していた時、ちょうどキアヌが訪ねてきたので、彼にいくつか見せたんだ」と言っていますが、キアヌ本人も「その時、突然デュークと通じ合ったんだ。彼にとって身体能力は重要だから、体が自然と動いてしまう設定がいいと思った」とのこと。映像を観ると、キアヌ自身がキャラクター設定にかなり貢献していたことがわかります。
また、製作のジョナス・リヴェラからは「キアヌも収録中は体が動いていた」という目撃証言が。実際にカブーンになりきって、ノリノリに体を動かしながらアフレコをするキアヌの姿は、メイキング映像にしっかりと収められています。
監督:ジョシュ・クーリー 日本版声優:唐沢寿明、所ジョージ、戸田恵子、竜星涼、新木優子、チョコレートプラネット(長田庄平、松尾駿)…ほか
公式HP:https://www.disney.co.jp/movie/toy4.html
『ライオン・キング』の作曲家が告白!あの名曲のドラム音は苦肉の策だった!?
公開当時、ディズニー・アニメーション史上No.1の全世界観客動員数を記録し、世代を超えて世界中の人々に親しまれてきた不朽の名作を、実写もアニメーションも超えた“超実写版”という新しいフォーマットで描いた『ライオン・キング』。とにかくリアルなシンバたちの映像に驚嘆しました。まさに映像革命!ということで、世界的に話題を振りまきました。
素晴らしい名曲の数々はもちろん、「サークル・オブ・ライフ=自然界の命は大きな環で繋がっている」という壮大なテーマは、多くの人々の琴線に触れました。もちろん日本語吹替え版の声優を務めた賀来賢人、江口洋介、佐藤二朗らの熱演も話題に。
エルトン・ジョンやファレル・ウィリアムス、そしてアカデミー賞(R)常連の映画音楽作曲家ハンス・ジマーなど、豪華な制作陣によって手掛けられた名曲の数々。その中でも、オープニングを飾る「サークル・オブ・ライフ」は、言わずと知れた代表曲ですが、ジマーによると「アニメーション版の時、物語の幕開けを“アフリカの声”で告げたい」というコンセプトがあったそうです。
彼は「当初は短い曲のあとでセリフが入る予定だったが、それを削って曲だけでアフリカの雰囲気を表現した」と、興味深い裏話をインタビューで話しています。
また、曲を締めくくるドラム音については「今だから言えるが、あれは苦肉の策だった。アレンジが決まってなかったんだ」と、まさかの告白が!あの音なしで「サークル・オブ・ライフ」は考えられないと思いますから、まさに結果オーライだったのではないかと。ちなみにメイキング映像では、ジョン・ファヴロー監督自身がドラムを叩いている姿も収録されています。
監督:ジョン・ファヴロー 日本語吹替版・声の出演:賀来賢人、江口洋介、佐藤二朗、亜生(ミキ)、門山葉子、大和田伸也…ほか
公式HP:https://www.disney.co.jp/movie/lionking2019.html
エモーショナルな未発表曲の存在が明らかになった『アラジン』
世代を超えて愛され続ける名作を実写映画化し、“令和初”の興行収入120億円を突破した『アラジン』。エジプト出身の俳優、メナ・マスード演じるアラジンと、イギリス出身の女優ナオミ・スコット演じるジャスミンというフレッシュなカップルと、スーパースターのウィル・スミス演じるランプの魔人ジーニーも最高でした。ブレイク直後の中村倫也、木下晴香、山寺宏一、北村一輝らによる日本語吹替え版も人気を博しました。
主題歌の「ホール・ニュー・ワールド」をはじめ、本作で初披露されたジャスミンのソロナンバー「スピーチレス~心の声」も力強い楽曲も心に響きました。ところが、ボーナス・コンテンツにて、エモーショナルな未発表曲「デザート・ムーン」の存在が明らかになりました!
これは、別々の場所にいるアラジンとジャスミンが同じ月を見上げ、お互いを想い合って歌うというロマンティックなナンバーですが、完成ギリギリの段階で、惜しくもカットされてしまったそうです。
2人が歌うこの「デザート・ムーン」という曲は、ディズニー作品には欠かせない巨匠アラン・メンケンと、『グレイテスト・ショーマン』などの大ヒットミュージカル映画でも曲を手掛けたベンジ・パセック&ジャスティン・ポールが、本作のために書き下ろした新曲でした。
「あなたへと続く道を示してくれる」という歌詞の通り、アラジンとジャスミンの心を繋ぐきっかけとなる美しいシーンだったようですが、なんとももったいない!劇中のどこでカットされたのかを想像しながら、ぜひ本編を観直してほしいです。
ということで、本編も楽しいですが、MovieNEXに収録されているボーナス・コンテンツにも見どころが満載です。お正月休みなので、家族で和気あいあいとDVD鑑賞タイムを満喫してください。
監督:ガイ・リッチー 出演:メナ・マスード、ナオミ・スコット、ウィル・スミス…ほか 日本語吹替版・声の出演:中村倫也、木下晴香、山寺宏一、北村一輝…ほか 公式HP: https://www.disney.co.jp/movie/aladdin.html
文/山崎伸子