谷川俊太郎の代表作を絵本で味わおう!|子どもと楽しむ絵本9選

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戦後間もなくから現在に至るまで精力的に創作を続け、幅広い世代から愛される詩人・谷川俊太郎。代表作は詩のみならず、歌詞や絵本など子ども向けの作品にも多く存在します。 今回は、子どもと一緒に読める谷川俊太郎の絵本をご紹介。誰もが知る名作の数々をぜひご覧ください。

詩人・谷川俊太郎とは?

日本を代表する詩人として、今もなお活動を続ける谷川俊太郎は、1931年東京生まれ。1952年に処女作『二十億光年の孤独』を発表しました。その後も代表作『シャガールと木の葉』『世間知ラズ』『女に』を始め、これまでに80冊以上の詩集を刊行し、数々の賞を受賞。

作品の多くは海外でも翻訳され、高い評価を得ています。谷川俊太郎の創作活動は詩作にとどまらず、歌の作詞や翻訳、絵本など多岐に渡ります。

谷川俊太郎の作風

谷川俊太郎の詩は、ひらがなの多い、分かりやすく易しい言葉がリズム良くつむがれているのが特徴的です。多くの作品では喜びや悲しみ、怒り、体、木々や鳥など、人として生きるということがあらゆる視点から描き出されています。愛らしい表現から突き刺さるような死の描写まで、その内容はさまざま。

また子ども向けの絵本では、リズミカルな独自のオノマトペがくせになる面白い作品や、思いやりや勇気、個性の大切さを描いた作品が多く発表されています。

谷川俊太郎の代表作|あの人気作品も手がけていた!

誰もが知る人気作品も多く手がけている谷川俊太郎。詩を読んだことがなくても、谷川俊太郎の言葉に触れたことのある人は多いはずです。

鮮烈なデビューを飾った詩集「二十億光年の孤独」

1952年に発売された初の詩集「二十億光年の孤独」。広大な宇宙や人の孤独に思いをはせる表題作は木下牧子、山本純ノ介が手がけた合唱曲にもアレンジされました。ネリリ、キルル、ハララなど独特な響きの言葉や「万有引力とはひき合う孤独の力である」というフレーズが印象的な本作は、長らく広い世代からの支持を受けています。

現在は、文庫で読めるデビュー作『二十億光年の孤独』(集英社文庫)

国民的人気アニメ「鉄腕アトム」の主題歌

作詞家としての谷川俊太郎の代表作は、手塚治虫原作の大人気アニメ「鉄腕アトム」の主題歌。高井達雄が作曲を手がけた、日本で初めてのアニメソングとしても知られています。1963年の放送開始から幅広い世代に愛される「鉄腕アトム」の主題歌は、誰もが一度は耳にしたことがある名作。合唱曲として子どもたちにも歌いつがれています。

スヌーピーの原作漫画「ピーナッツ」の翻訳も

翻訳家としての評価も高い谷川俊太郎。チャーリー・ブラウンとスヌーピーの活躍で知られるチャールズ・M・シュルツの人気漫画「ピーナッツ」の翻訳を手がけ、日本でのスヌーピーの人気を不動のものにしました。近年では根強いファンの声によって復刻版全集が発売されるなど、変わらぬ人気を誇っています。

2020年8月刊行の谷川俊太郎の翻訳による、「PEANUTS」連載70周年を記念した限定記念BOX

 

1歳から読み聞かせられる谷川俊太郎の絵本3選

谷川俊太郎の絵本は、面白く楽しい言葉遊びが魅力。絵と共に読み聞かせれば、谷川俊太郎の世界に子どもは夢中になります。

まり – クレヨンハウス


赤ちゃんから読み聞かせることができる絵本。まりが転がったり、変化したりするときの音が谷川俊太郎の独特の表現方法で書かれた本作は、言葉の意味が分からなくても十分楽しめますよ。

シンプルで可愛らしいイラストを見せながら、擬音に抑揚をつけて読み聞かせしてあげましょう。

ママパパの口コミ

「親しみをもって読んでいた」(30代・愛媛県・子ども2人)

もこ もこもこ – 文研出版


何もない地面から「もこ」っと不思議なでっぱりが生まれ、変化しながらどんどん大きくなる絵本です。次はどんな風に変わるのか、子どもだけでなくママパパもページをめくる手が止まらなくなるはず。

読み聞かせをする側も楽しい作品です。面白い響きの擬音が主な絵本なので、ごく小さなお子さんでも楽しむことができますよ。

ママパパの口コミ

「絵が分かりやすくて、声に表現をつけて読み聞かせしましたら、とても喜んでました。(まだ赤ちゃん~3歳くらいでした。) 」(40代・愛知県・子ども1人)
「もこもこ、ぷくなど、今にもイラストが動き出しそうな表現が面白く何度、見ても飽きない本です。」(30代・神奈川県・子ども1人)

よるのようちえん – 福音館書店


誰もいない、夜の幼稚園に集まるのは奇妙な仲間たち。谷川俊太郎のリズミカルなオノマトペにあふれたこの作品には、息子で作曲家の谷川賢作による同名の曲が付いています。

歌ったり、楽器の演奏が好きなお子さんにもおすすめですよ。少し不気味で不思議な谷川親子の世界を、お子さんとぜひ楽しんでみてください。

ママパパの口コミ

「自分も楽しかった。」(30代・熊本県・子ども1人)
「興味がありそうに静かに聞いてくれた。」(40代・埼玉県・子ども3人)

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生きるって何だろう?子どもと一緒に考える谷川俊太郎の絵本3選

子どもからは、ときに大人も考え込むような質問が飛び出します。生きることや死ぬことについて、谷川俊太郎の絵本を読んで一緒に考えてみましょう。

生きる – 福音館書店


1971年に刊行された詩集『うつむく青年』のなかで発表された「生きる」。生きることの意味を詠った本作は多くの人の心を打ち、現在に至るまで支持されています。絵本版「生きる」は2017年に出版され、岡本よしろうの絵によって、詩の内容が子どもたちにより伝わりやすくなりました。

絵を眺めながら静かに詩を読んでも良いですが、ぜひ読み聞かせて親子で一緒に「生きる」の世界を味わってみてください。

ママパパの口コミ

「日常を生きることの素晴らしさ、地球上の生き物すべてがかけがえのない命を持っていることを、改めて実感した。」(40代・茨城県・子ども1人)
「親も感動した」(40代・神奈川県・子ども1人)

しんでくれた- 佼成出版社


人は他の生きものの命を頂いて生きている、という食の根源的な意味について考える絵本。食事に疑問を持つお子さんや、食育に興味があるママパパにもおすすめです。親子で一緒に読んで、食べることってどういうことだろう?と話し合ってみましょう。日々の食事に感謝の心が生まれる作品です。

うんこ – ディスカヴァー・トゥエンティワン


大胆なタイトルの絵本「うんこ」は、文字通りうんちについてさまざまな切り口から語る絵本です。どちらかといえば避けられがちなうんちの話題ですが、人が生まれてから死ぬまでずっと付き合わなければいけないものでもあります。

お子さんの興味が引ければ、トイレトレーニングの一助にも◎。可愛らしいクレヨン画と一緒に楽しく読んでみましょう。

ママパパの口コミ

「楽しく子供達はよろこんでました」(50代・大分県・子ども3人)
「インパクトがあり、シンプルで分かりやすいです。 小さなお子様向けです。 子供は好きです。」(40代・香川県・子ども2人)

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谷川俊太郎の名翻訳で楽しむレオ・レオニの絵本3選

欧米を拠点にアーティストとして活躍し、孫のために書いた作品で49歳にして絵本作家デビューを果たしたレオ・レオニ。可愛らしくおしゃれな絵柄と魅力あふれるストーリーが楽しめるレオ・レオニ作品が、谷川俊太郎の手によって翻訳され、日本でも幅広い世代から長く愛されています。

フレデリック―ちょっとかわったのねずみのはなし – 好学社


冬に備えてせっせと働く野ねずみたちのなかで、じっと動かずにいる主人公のねずみ・フレデリック。働かないの?という仲間の疑問は、冬のさなかに明らかになります。

途中までは「アリとキリギリス」のようなお話をほうふつとさせるストーリーですが、実は逆。フレデリックが秘密を明かすとき、この作品が本当に伝えたかったメッセージに心打たれます。個性の大切さや豊かさの意味をさりげなく教えてくれる絵本です。

ママパパの口コミ

「とても楽しく子供達はよろこんでました」(50代・大分県・子ども3人)

じぶんだけのいろ―いろいろさがしたカメレオンのはなし – 好学社


この絵本の主人公は、周りに合わせて自分の色が変わるカメレオン。ほかの生きものと違って固有の色が持てないことが悩みです。嘆き悲しむカメレオンに希望は訪れるのでしょうか?カラフルなイラストの美しさでも人気の一作です。

ママパパの口コミ

「興味深そうに話を聞いてくれて、自分でも手に取って読みたそうだった。」(40代・埼玉県・子ども3人)

スイミー―ちいさなかしこいさかなのはなし – 好学社


小学校の教科書に記載されることも多い、レオ・レオニの代表作です。赤い色の兄弟のなかで、1匹だけ真っ黒な魚・スイミー。ある事件がきっかけで広大な海をさまようことになるスイミーですが、さまざまな経験を経てたくましく成長し、最後は大きな魚に勇敢に立ち向かいます。美しい海のイラストと共に、スイミーの冒険譚を楽しみましょう。

ママパパの口コミ

「スイミーは一匹だと、とても小さな魚ですが、仲間と集まって大きな大群になれば、どんな困難にも立ち向かえる。感動するお話でした。」(30代・神奈川県・子ども1人)
「子供が好きな話。幼少期に読んでいて忘れていたが、小学校に入学し、教科書に載っていて再度見て、さらに好きになった本。」(40代・東京都・子ども1人)

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子どもと一緒に谷川俊太郎の代表作を楽しもう!

親子の心の交流を助け、子どもの感性を育てる谷川俊太郎の絵本は、大人も一緒に楽しめる作品ばかり。谷川俊太郎の代表作を子どもと一緒に楽しんでください。

 

文・構成/HugKum編集部

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