日本には、季節の移り変わりとともに、様々な文化や習慣があります。一年でその時期にしか耳にしないことばも多いので、子どもにはベストなタイミングで、教えてあげたいですね。
3月後半のテーマは春のお菓子「さくら餅」。この記事は、ぜひお子さんと一緒に読んでみてください!
さくら餅には関東風と関西風がある
春が近づいてくると食べたくなるお菓子といえばさくら餅ではないでしょうか。
塩漬けにしたサクラの若葉で包まれたさくら餅は、ピンク色が春の気分を盛り上げてくれるうえ、餅に葉の香りがついて美味しいですよね!
実はこのさくら餅には、関東風と関西風があるって知っていましたか?
関東風は「長命寺(ちょうめいじ)」
クレープ状の薄い皮で餡をくるむ形が特徴です。
関東風で有名なのは、東京都墨田区の向島にある長命寺 (ちょうめいじ) のさくら餅。元禄年間(1688~1704)千葉県の銚子から来た山本新六が長命寺の門番となり、墓参りに来た人に向けて、お手製のさくら餅でもてなしたのが始まりと言われています。
(参考:日本大百科全書)
関西風は「道明寺(どうみょうじ)」
一方、関西風は道明寺と呼ばれるさくら餅。
昔、大阪府にある道明寺というお寺で、天満宮にお供えした飯のお下がりを信者に与えました。すると評判が良く、あらかじめ飯を乾燥させ貯蔵するようになりました。この道明寺種に薄紅色をつけて餡を包んだものが、さくら餅の道明寺と言われています。
(参考:日本大百科全書)
さくら餅は「何というサクラ」の葉で包んでいるか知っている?
サクラの葉で包まれたさくら餅。
では、このさくら餅を包んでいる葉は、何という種類のサクラの葉でしょうか?